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• 攻城団からのお知らせ

これまで攻城団では「すべて（全期間）」の評価や見学時間を対象として、平均値を算出してきました。
今後はこれを「直近1年間」の訪問記録に限定して、集計をおこないます。

なぜ集計期間を変更するのか

たとえば尼崎城のように復興天守ができたり、あるいは大河ドラマ決定を受けて地元での整備が進むことはよくあります。その一方でたとえば竹田城のように観光客が増えたためにかつてのように自由に散策できなくなるなど、お城を訪問した際の評価というものはそのタイミングによって変動します。
また現在の熊本城のように工事のために見学エリアが制限されていると見学所要時間が自然と短くなります。
（もちろん当日の天気などによっても評価や見学時間は左右されますが、これはある意味ですべてのお城で平等に起こることなので今回は無視します）

これから訪問する方にとって必要なのは「いま」のそのお城の評価ですので、できるだけその実態を正しく表せるよう変更するべきだと考えました。

直近1年間が妥当なのか

尼崎城の場合は復興天守が一般公開された3月29日を境におそらく評価が変わっているでしょうし、姫路城の場合も「平成の大修理」の前後で評価や見学所要時間が大きく変化しているはずです。
個々のお城ごとに「Xデー」を指定して直近の数字を集計することも考えましたが、すでに2600をこえるお城ごとに設定するのは現実的ではないことから共通の期間を指定することにしました。

そこで従来の「全期間」に加え、「直近1年」「直近6ヶ月」「直近3ヶ月」でおもなお城の数字を算出してみたのが以下の表になります。
現存12天守に加え、近年観光客が急増している二条城、熊本地震の復旧工事で見学エリアが制限されている熊本城、そして最近復興天守がオープンした尼崎城の集計結果です。

集計期間を変更することで平均評価と平均見学時間に多少の変動があることがわかると思います。
「いま」の状況を知るには、より直近で集計するのがいいのですが、あまりに短すぎると評価数が少なくなり、ひとりのデータの影響度が強くなってしまいます（バイアスが強まる）。
現存天守の弘前城ですら「直近3ヶ月」では12票、「直近6ヶ月」でも37票しかないことを踏まえると「直近1年」が妥当だと判断しました。季節変動が中途半端に影響を与えないという意味でも「直近1年」でならすのはいいかなと考えました。
なおここで「人」ではなく「票」を用いているのは、ひとりが複数回訪問した場合は（期間内であれば）すべて対象にしているからです。

熊本城は工事の影響で全期間平均と比べると下がっていますし、一方の尼崎城は大きく上昇しています。ちなみに尼崎城は今月だけで絞れば平均評価が「3.23」と従来の全期間の数値「2.46」から1ポイント近く上がっていますので、現時点でいえば「いま」の評価を反映していないともいえますが、1年後には天守オープン後に残された記録のみで集計されますので、少しだけ長い目で見ると適正になっていくと思います。

まとめ

すでにランキングのページは「直近1年」での集計結果に更新しており、お城のページにも順次反映します。
全期間との併記も検討しましたが、知りたいのは現在の評価であることを踏まえれば不要と判断しました。

おそらく一般的なレビューサイトでは「全期間」での平均を表示するケースが多いと思います。
しかし攻城団はお城への旅行を検討されている方にとっての利便性を追求したいので、今回のように全期間を対象とすることのデメリットを重視し、対策を取ることにしました。これはぼくたち運営者がお城めぐりを楽しんでいる当事者だから気づけたことだと思いますし、今後もこのようなポイントに敏感でありつづけたいと考えています。

最後にお城のページでは評価点や見学所要時間の分布を棒グラフで表示することができます。
平均値を見るだけではわからない、詳細な情報を確認するためにご利用ください。

評価と見学時間に分布を表示するようにしました [お知らせ] | 攻城団（全国のお城検索サイト）

お城ページに表示されている「平均評価」と「（平均）見学時間」にその内訳となる分布を棒グラフで表示するようにしました。

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