「いろは松」のそばに井伊直弼の歌碑が建てられています。
この歌碑は直弼の死から100年後にあたる1960年(昭和35年)に行われた「大老開国100年祭」に先がけて市内の有志29人によって建立されたそうです。
(この歌碑から佐和口多聞櫓に向かって右手に行くと、直弼が青年時代を過ごした「埋木舎」があります)
直弼は和歌においても秀でており、自作の和歌集を編纂したほどです。
井伊大老(直弼)歌碑
あふみの海 磯うつ波の いく度か 御世にこころを くだきぬるかな
「琵琶湖の磯うつ波が、打ちくだけてはひき、また打ちくだけてはひくことを何回も繰り返しているように、大老就任以来難問が何回となく押し寄せてくる。しかし、わたしは国の平和と安心を願って、全身全霊を尽くして心を砕いてきたので悔いは残らない」というような意味だそうです。