彦根城天守の東、佐和口多聞櫓へと向かう通りの松並木は「いろは松」と呼ばれています。
いろは松は二代藩主直孝の頃に植えられた、中濠沿いの松並木です。47本あったことからいろは47文字にちなみ「いろは松」と呼ばれるようになりました。
この場所は江戸時代「松の下」と呼ばれ、藩主の参勤、着城で必ず通る場所でした。
当時植えられた松は、人馬や車などの通行の邪魔にならないよう、根が地上に張り出さない土佐松が使われました。すでに枯れた木もありますが、現在は他の品種も含め樹齢300年以上の老木から15年前後のものまで、33本が堀沿いに並んでいます。
いろは松
昔は47本あったところから、いろは47文字の頭文字をとって"いろは松"と呼ばれた。この松は土佐松で地上に根を張り出さず人馬の往来の邪魔にならないので、わざわざ高知から移植されたものである。Irohamatsu
These trees are called "Irohamatsu" because originally there were 47 pines in this area. "Iroha" is the word for the old Japanese alphabet in which there are 47 characters, and "matsu" mean pine tree. They were transplanted from Kochi,Shikoku. They are a special type of pine called Tosa-matsu with roots that do not protrude above ground and therefore do not prevent men or horses from travelling along the road.
1953年(昭和28年)に公開された映画「花の生涯 彦根篇・江戸篇」の冒頭部分に、いろは松が登場します。