2月8日、姫路市にある公益社団法人姫路観光コンベンションビューローを訪問してきました。
「写真投稿機能を活用したフォトコンテスト開催できないかなぁ」
毎日みなさんから投稿される写真を見ていると、各地のお城にいきたくなりますよね。そしてフォトギャラリーが開設されたことで、自治体や観光協会からもPR素材として写真を提供いただくことも増えてきました。
そこで、姫路城管理事務所に「姫路城フォトコンテストを一緒に開催しませんか」と提案させていただいたところ、姫路観光コンベンションビューローをご紹介していただいたのです。
お昼前に姫路駅に到着。時間に余裕がありましたので、今回は姫路城の上山里下段石垣のほうから東側エリアを散策しました。
この付近は観光客の姿もまばらでした。駐車場が近いので地元の方が多く歩いているような印象をうけました。姫路市立美術館をとおりすぎ、大手門のほうへ向かって歩いていくと「城見台公園前」に到着します。
ここからは「鯱」のシンボル越しに姫路城の写真を撮影することができますので、お時間があればぜひ撮影にいってみてください。
そうこうしているうちに時間がちかづいてきました。姫路観光コンベンションビューローへ向かいます。
大手通りにある石垣跡のすぐそばに事務所がありました。
本日、お時間をいただいたのは常務理事・事務局長の道下さまです。事前にお電話で話した折りに姫路城管理事務所から「姫路城フォトコンテストの提案」にかんする書類を受けとっていますよ、とお聞きしていました。
が、せっかく直接ご説明できるので、フォトコンテストのご提案だけじゃなく「攻城団が姫路観光に対して貢献できること」をきちんとお伝えしたい、と資料を準備してきました。
用意した内容は大きくわけると
の2つでした。
さっそく本題に入りましたが、
公益財団法人や自治体は、組織の役割として公益性が高いことを公平に進めていく必要があります。そのため提案されたからといって、1社と単独でなにかを進めることはいきなりはむずかしいよねぇ、という話なのです。
「えぇー、話がもう終わってしまう......」と意気消沈気味になった僕の姿を見てか、「とはいえ共催とはちがうかたちでの、協力ならできるかもしれないよ」と声をかけていただけました。
各地から毎日写真が集まりはじめていることや、フォトコンテストが現地訪問のきっかけになることを想定すると、ぜひ実現したい企画が「フォトコンテスト」です。
また付随してプロカメラマンによる撮影講座つきのお城めぐりも、開催してみたいと想像が膨らんでいます。
今回ご縁をいただきましたので、いろいろお願いをして実現にこぎつけたいです。
さて、訪問にさいして「なにをご提供できるだろうか」ということを考えるため、お城をとりまく環境を可能なかぎり調べるようにしています。
この日の訪問で「攻城団が姫路観光にたいして貢献できること」を提案するために参考にしたのは姫路市のサイトに掲載されている「姫路城跡中曲輪施設整備方針の概要」でした。
読み進めていくと記載事項のなかに攻城団が志向している
と合致度が高い項目があることに気づきました。
たとえば中曲輪の現状の課題にはつぎのように書かれています。
(2)文化観光の推進
- 姫路でしか体験できない文化観光の推進
- 文化観光を推進する拠点の整備
- 中曲輪周辺地域の回遊性の向上
文化観光を推進する拠点として「お城資料館設立」をご一緒させてもらえないか、その運営組織を「日本版DMO」といった組織設立を視野にいれることはできないでしょうか、とご相談をさせていただきました。
姫路城には各地の城郭のような「姫路城資料館」といった施設がないんですよね。
今後、姫路城の本質的価値を高め・学び・伝えることを主たる施設機能とし、姫路城や城下町に関する展示学習や文化財の保存継承意義の普及啓発など、城郭に関連する展示学習機能及び姫路の歴史や文化など、郷土史に関連する展示学習機能のほか、ビジターセンターとしての機能を併せ持つ、(仮称)世界遺産・姫路城ミュージアムの整備等について検討してまいります。
とあるように、「(仮称)世界遺産・姫路城ミュージアムの整備」については検討段階ですが、「施設整備の方針」という資料に掲載されている「姫路市及び播磨の文化観光の案内」の箇所は、攻城団が考えていることと、まさに合致しています。
今回のご提案に
というページを用意しました。
バッジを作成し、さらにその回遊ルートをスポンサード城メモとして掲載することで歴史観光の「見どころスポットとモデルコース」の提案を掲載することができます。
この仕組みは資料に掲載されている「姫路市及び播磨の文化観光の案内」、つまりコンテクストツーリズムに近い視点だなぁと考えています。
それと提案書のタイトルにも入れている「姫路城プラスワン」――これは姫路市長の公約のひとつですが――この実現にむけた課題が「姫路城跡中曲輪施設整備方針」に盛り込まれています。
持参した資料や「姫路城跡中曲輪施設整備方針」をまじえて、道下さまから姫路市と姫路城、姫路観光にかんするお話を1時間強にわたって聞かせていただきました。
攻城団として何が姫路観光に貢献できるか、ということにずっと想いを巡らせながらお話をうかがっていると
「考えてていることは面白いし、いままでと違う層にPRできそう」
「とはいうものの、すぐにはやれない」
といったところが、攻城団に対してお持ちいただいている感想かもしれないですね。
いままでピンポイントでのアプローチがむずかしかった、「お城めぐり」「歴史観光」が好きな層へリーチできるメディアが攻城団です。
地方からすれば、地元地域発の情報を届けることができます。
その情報は「なかなか知ることができなかった地域の情報」を知るきっかけになります。
いままではこうした「情報発信の支援ができるのが攻城団」と伝えてきました。が、これからは「情報発信をおこなう」ことで「こういう結果になる」という予測=期待の部分も提案に盛り込んでいくことが大切かもしれない、今回道下さまとお会いして、あらためて考える機会になりました。
ほんとうにありがとうございます。
こうして永続化を進めていくために必要ないくつかのヒントをいただいた、1時間強の時間があっという間にすぎました。フォトコンテストについては「こういった形であれば協力していただけるか」をあらためてお願いすることにして、姫路市をあとに。
姫路市には1月の訪問からちょうど1ヶ月後の再訪問となりました。
やり取りのなかで「こんなことができそう」「こんなことがご提案できます」というアイデアも少しずつふくらみはじめています。
春になると、各地のお城めぐりもますます活発になることが想像できます。歴史観光の新しいカタチに興味を持っていただける方がいらっしゃいましたらぜひご一報ください。
ぜひ各地の情報発信の強化と観光交流拡大を実現しましょう!
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