攻城団からのお知らせ

篠山城大書院へ行ってきました

みなさん、こんにちは。攻城団のコースケです。
8月17日水曜日、兵庫県篠山市にある篠山城大書院にいってきました。

篠山口駅改札を出るとインパクトのある写真がお出迎え。

「そうか、篠山城大書院が篠山市の目玉スポットなんだな」と思いました。
駅の改札をでたときに、目に入ってくるポスターや飾りものには、その街のアイコンが多く、街を訪れた人の印象に強く残りますよね。

今回の訪問先は篠山城大書院を管理運営されている一般社団法人ウイズささやまの廣岡さんです。この日までに何度かメールでやりとりをさせていただいていました。
この秋から篠山ウォーキングツアーをはじめられるということをお伺いし、またときを同じくして攻城団でも「城たび」のコンテンツをリリースしたこともあり、お時間をいただくことができました。

篠山市は市長の日記にもあるように篠山版観光DMO準備室をたちあげられています。この辺りのお話も伺えたらいいなと考えていました。

篠山城大書院へは、篠山口駅からバスで15分くらいです。

前日は、すごい雨だったとかで、この日も曇り空でした。
バス停から篠山城大書院までは一本道です

篠山城に着いたころには雨が降り出してきました。

少し時間があったので、周囲を散策したり大書院内を見学してきました。
ここは映画・ドラマのロケによく使われているみたいですね。

時間になりましたので、事務所にお伺いしました。

今回のご提案の骨子は「篠山観光への誘客」を目的に攻城団をこんなふうに活用してください! というものです。

廣岡さんから篠山ウォーキングツアーを開催する背景などお聞きしました。篠山城を中心として、いくつかの観光スポットをめぐったり、丹波焼を体験できるコースがあります。

明智光秀が攻めた八上城も篠山市にはあります。が、ここはとても坂が急で登るのが大変だとか、駅から歩いて行くにはなかなか難儀するだとか、さらには駐車場がないんですよーといった話を伺うことができました。
だからこそ今回のウォーキングツアーや、着地型旅行があるとお城めぐりにはとても便利ですよね。

パンフレットやチラシも季節ごとに制作されています。おもしろいなぁと思ったのは表面が現在の地図、裏面が古地図になっているマップですね。町割りがいまとほとんど変わっていないのがよくわかります。

「ぼくが降りたバス停は......」
「ここですね」
「お、じゃあ大正ロマン館ってのは」
「この辺です」
「スポットになっている武家屋敷は」
「お城のこちらがわですね」
などなど照らし合わせながら話をしていました。

篠山市では観光誘客の体制づくりにかんしてDMO準備室が設けられています。こちらの動きについても少しだけお聞きすることができました。詳しいことは本当にこれから詳細を決定して発表されていくようです。

DMOというのは「Destination Management/Marketing Organization」の略称で、観光地域づくりを持続的戦略的に推進し、牽引する専門性の高い組織・機能のことです。簡単にいうと各地域の観光を盛り上げるためにリードする組織のことです。

DMOといえば観光誘致促進なのですが、現在の情報発信の取組状況についても伺いました。

現在の情報発信は主にサイト、ブログ、Facebookといったツールを活用しているそうですが、まだまだ広く届いているとはいいがたいようです。
これはほかの自治体に伺った際にもよく出る話題なのですが、公式サイト等で発信してもなかなか市外、県外の方には届かないというジレンマがあるみたいですね。自分たちのことを振り返ってみても自分の住んでいる市や県のサイトを毎日チェックしているわけではありませんものね。ましてや市民じゃない方が見るかというとなかなかむずかしいと思います。

たとえば旅行に出かけようとするきっかけはテレビや雑誌など、必ずしもインターネットとはかぎらないのですが、その次に起こす行動は検索エンジンやソーシャルメディアを使って詳細な情報を調べます。
彼らが知りたいのはどんな情報でしょうか。交通手段は? 泊まるところはあるのか? 地元グルメは? お城以外の観光スポットは? ――こうした疑問にうまく答えられているサイトはまだまだ少数です。

また、廣岡さんとはこれからの観光関連コンテンツの主流は

  1. コンテクスト(ストーリー)
  2. 写真・動画

じゃないですかね、と意気投合しました。
篠山市の場合、明智光秀が攻城した八上城とか、天下普請で築かれた篠山城のように他地域と連携できるコンテクストがありますし、武家屋敷などが残る町並みは写真に撮りたくなる風景です。
こうした情報がうまく人々の間でシェアされるかが今後の鍵だと思います。

廣岡さんたちも、篠山市をPRする地図や冊子を作成されています。あとは「知ってもらう」とか、伝えたい人たちに「どう伝えていくか」、といった面が課題もしれませんね、といった主旨のお話をさせていただきました。

そのなかで、今日の目的だった「城たび」。
ありがたいことに篠山城のモデルコース作成にご協力をいただけることになりそうです。こちらの掲載はおってみなさんにお知らせできると思いますので、すこしお待ちくださいね。

篠山市は「日本遺産」に認定されていますが、篠山城を取り巻く景色や空気感がとてもいいんです。
ひとりでも多くの人が訪問してくださるようにぼくらも篠山城と篠山城下町の魅力をしっかり伝えていければと思っています!

「日本遺産(Japan Heritage)」は、地域の歴史的魅力や特色を通じて、我が国の文化・伝統を語るストーリーを認定するとともに、ストーリーを語る上で不可欠な魅力ある文化財群を総合的に整備・活用し、国内外に発信することで、地域の活性化を図るという制度です。

今後のやり取りを約束して、少し時間がありましたので城内を散策。二の丸から景色を眺めましたが、あいにくの天気。晴れた日に眺めたら気持ちよさそうですね。

篠山市のように文化財群をストーリーでつなぎ、観光資源とすることで地域の活性化を図ろうという動きはいま各地で起きはじめています。
実現に向けて攻城団でもさまざま仕組みをご提供していければと考えていますので、もしご興味ご関心があればお問い合わせください。

まずは「城たび」での情報発信をお楽しみに!

   
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