攻城団からのお知らせ

ふだんの永続化プロジェクト

みなさんこんにちは、攻城団のコースケです。

「お城の仕事はじめたの?」と、たまに聞かれます。
「松江城は?」「松本城は?」「犬山城は?」「弘前城は?」「姫路には行ったの?」――、著名なお城はやっぱりみんな名前を知っていて、グイグイ聞いてきますね。

身内からは「次はどこのお城にいくの?」と尋ねられます。
「お城にいくわけじゃなくて、観光協会や市役所に行くんだ」と答えるんですけれど、そのお城がある地域に行くのだから「○○城にいく」と答えるほうがわかりやすいですよね。

今日は「永続化プロジェクトって、出かけていない日は何をしているの?」ということをお伝えしたいなぁと思います。

まずはメールや電話で攻城団のご紹介と情報提供のお願い

毎日とりくんでいるのは「営業活動」といわれること。メールや電話をベースに、各地の観光協会の方々や自治体の方とお話をしています。インサイドセールスの活動ですね。
  • パンフレットや写真データのご提供のお願い
  • あたらしく始めた公式バッジのスポンサードのご案内
  • 各お城ごとのご提案
といった内容をおもにお伝えしています。さらに関連する企画書を作成することが多いです。 戦国大名風にいうなら、まずは外交ルートづくり。親書を発行しているみたい感じですね。 家紋マスキングテープ 対象となるお城は日本全国。 訪問を前提に活動すると、どうしても物理的な制限がかかってしまいます(できれば直接伺いたいんですけど)。そこでファーストコンタクトはメールや電話といったコミュニケーション手段になっています。 ご挨拶を兼ねたメールをお送りするのですけれど、ご返信をいただくことがすこしずつ多くなってきました。 たとえば山中城(神奈川県)は三島市役所にご連絡をしたあと、ご担当者から「具体的にどんな情報を、どんな形式で提供すればいいですか?」とご連絡をいただきました。 そのあと、写真に説明文をそえたデータを提供していただきました。 障子堀り5月  (3)
篠山城(兵庫県)からは篠山大書院のご担当者から「篠山観光協会のほうから聞きました。」というメールをいただきました。 そのとき、写真をおくっていただきましたが「城メモに、こういうふうに掲載できませんか」というご提案をいただきました。それは周遊ルートの城メモとして掲載しています。 011篠山城跡_周遊路01
現在アップ準備中なのは、鉢形城跡。 やり取りをさせていただるなかで「ボランティアガイドの案内は掲載できますか」とリクエストをいただきました。その他にも「県の観光課から聞いたので、よろしければ......」とマップデータを送ってくださった自治体もあります。 多い日には3~4件くらいのペースで、なにかしらのご連絡がいただけるようになりだしています。 これは本当にうれしくてとっても感謝しています。「ご提供いただける各地のお城情報」が、みなさんのお城めぐりの「きっかけとなるコンテンツ」になれば、いや「きっとなるはず!」という確信をもちながら、毎日を過ごしています。

こんなメールをお送りしています

ときおりお電話で話すことがあるとはいえ、テキストでのコミュニケーションが中心。 ぼくが攻城団を案内するときに、書いている文章の一部をお見せしますね。

攻城団は「お城めぐり」をした思い出を記録したいという思いから、開発・リリースされたサービスです。


ユーザー登録することで、自分がめぐったお城の滞在時間や、自己評価、メモを記録することができます。
また希望すればメモを公開して、同じようにお城めぐりが好きな仲間に伝えることができます。
サイトに掲載されているお城の情報は誰でも見ることができますので、ユーザ登録しなくても、 お城訪問の前の「予習」としてサイトを閲覧する方も大勢います。


現在攻城団のウェブサイトは
・月間PV:約20万
・訪問者数:約8万弱
・サービス利用者:約700人
となっており、まだまだ伸びています。
(最新データはこちらです)
http://kojodan.jp/info/story/1777.html
http://kojodan.jp/note/press-center.html


攻城団にお城の写真やイベント情報をご提供していただくと「なにがおきるのか」を申しあげますと、お城訪問者が増えはじめます。
なぜなら、攻城団は「お城めぐりが好きな人」が利用するサイトだからです。


いままでは自分たちで探してきた情報(と攻城団の利用者のみなさんから送っていただいた情報)を掲載していましたが、現在は各地のみなさまにも情報のご提供をお願いしているところです。
地方紙にしか載らない記事など、ネットで検索できない情報がまだまだあることを実感していますし、だからこそそういう情報を全国に届けたいと思っています。


情報を載せていくことで、次のようなことも起きます(期待できます)。
・お城のファンが増えます
・地域のファンが増えます
・お城めぐり好きな方に確実に情報が伝えられます
※提供情報には必ずクレジットを掲載いたします


お城めぐりに特化した専門サイトは攻城団がはじめてです。
(お城好き、歴史好きサイトはあります)

ご協力いただける返信はメールが中心ですが、まれにお電話をいただくときもあります。ディスプレイに日ごろみることがない『市外局番』 からの着信表示があると「ドキドキ」するものですよ。 各地のご担当者の方が、とても親切で「ありがたいなぁ」としみじみと感じることのひとつに「○○の情報なら、△△に聞いてみてください」といった情報を、教えていただけること。これにはとっても感謝しています。 学んだこともあります。 たとえば『押印するタイプの申請書提出』を郵送で求められることに、最初はとてもとまどいました。「これって自治体特有の業務かなぁ」「非効率じゃないか」と思ったんですよね。 だけどよく考えれば、民間企業でも著作物の掲載許諾をだすときには(紙かデジタルかはべつとして)記録を残すケースがあります。そう考えると、いまでは「手続きとしてごく普通のこと」と考えるようになりました。 また、縦割り組織の壁みたいなことも感じることもゼロではありません。だけど、それって大きな組織になれば、どの企業でもあることです。 そんな中でもぼくらとの窓口になってくださっている方が、部署間、関係各所に連絡をとっていただき、掲載許諾をいただいていることがテキストからも伝わってくるんです。 (パンフレットに掲載されている写真やテキスト、お城の写真の著作権って、あちこちの部署や団体にけっこう分散しているんです) 公式にデータの掲載許諾をいただけるのは本当にありがたいことです。 その理由を想像してみると、たんに申請があったから出しているってだけじゃなくて、「攻城団に掲載することのメリットや意義」「地元のお城のことを知ってもらえるメディア」だということを、きちんとを思ってくれているのかもしれません。

いただくだけじゃなく、こちらからご提案もします

そして、情報の充実とおなじくらい大事な「お城ごとのご提案」もおこなっています。 お城ごとの提案をおこなうケースは、訪問を原則として考えていましたが、先日こんなケースがありました。 京都市に「二条城に関するご提案をしたい」ということで、電話をしました。 「こういう風なご協力をしたいと思っているんです」 「場所も遠いので、じゃあひとまず企画書を送ってください。内容をみて検討しますから」 「個別の企画書じゃなくて、ベーシックなやつでいいですよ」 とおっしゃっていただきました。「ベーシックなやつでいい」とは言われたものの、そうはいかないですよね。 頭のなかにあった企画を資料にまとめました。 kyoto_nijyojyo003 メールでおくって数日後。ご担当者から電話をいただき、再度お話をすることができました。結果的に、今回は見送りということになりましたが「あぁ、こういうやり取り方法もあるんだなぁ」という経験になりました。 営業職の多くの人が経験しているように「提案とは、訪問して行うべき」とぼくは考えていました。 だけど今回、「具体的に、お城についてこういったプランを考えています」と目に見えるかたちで事前にお伝えする。そのうえで興味とタイミングがあうのなら、詳細を話すためにお伺いするというパターンができたのです(今回はお伺いまでできませんでしたが)。 もちろんこれは『それを許してもらえる』状況や、複数の要因があって、成立した方法です。 だけど、まずメールでかまわないからということで、話を聞いていただけること自体が何よりもありがたいですね。 また毎日やってることで、なんとなく思っていたことが、確信できたことがあります。お城の情報を「伝える」ことに、ほんとうに苦労されているということです。 限られた予算のなかで、お城に関する情報を「伝える」ための選択肢は
  • 報道機関に「調査結果」や「取り組み」を取りあげてもらう
  • テレビや雑誌など幅広い層にリーチする媒体への露出
  • 旅行会社へのアプローチ
とかなり絞られています。各地のみなさんは、知ってもらうだけじゃなくて、現地に来てもらいたいわけですから、それが叶う手段となるとさらにかぎられます。 不特定多数に「知ってもらう」ことも大切ですが、「伝わった」かどうかがより重要です。そのためには「お城めぐりの動機形成」となるのか。また「来城につながったか」を重視しなければいけません。 (このテーマは先日、岡山市役所へ伺った際にも出ました) 「広告出稿」だと、瞬間的な追い風は受けることができます。テレビに登場すると検索回数が上昇して認知があがります。 だけど、継続的に「伝えたい人に伝えていく」ことは、なかなか難しいですよね。なによりこうしたシンプルな宣伝方法をとれる「お城」は全国的にも少数です。 ぼくは、みなさんには広告出稿しても効果があるのか、「伝えるべき人」「伝えたい人」――より具体的にいうならば「現地まで来てくれる人」――に伝わっているのかどうか、ほんとうのところがわからない、という悩みがあるんじゃないかという仮説をたてています。 攻城団は「お城めぐりが好きな人」に適切に伝えることができるメディアになりだしています。 「お城めぐりの動機形成」になるために、まずは情報を厚くすることを前提に、「その城にいく理由づくり」としてのバッジの仕組みや、自治体・観光協会の方々からいただく「イベントの開催情報」もタイムリーにお伝えしていけるようになりたいですね。 それだけじゃなく、観光協会の方や地元の旅行会社とのツアー企画なども今後は取り組んでいきたいと思っています。 攻城団は「お城めぐりに特化した専門サイト」。歴史好きというセグメントがあるとすれば、さらに絞り込んだ「お城めぐりが好き」な人に、伝えることができます。 以前のエントリーで、こうの団長がこんなことを書いています。
ほっといても注目されるお城ではなく、それほど知られてはいないお城にスポットライトをあてていきたいなと思うんですよね。
どんな城にも歴史があり、そこにはいろんなエピソードがあるので、うまくほかの城とコンテクストをつないで、ひとまとめにしていくことで魅力を増していけるはずです。
そうして人が訪問するようになれば、受け入れる側も張り合いが出るし、さらにいろんな取り組みができると思います。勝幡では「信長生誕祭」なんてイベントもやってるそうですが、こういうのもタイミングよく告知していけると、イベントに参加できて、バッジも獲得できるという一石二鳥の旅行が企画できます。
ぼくが毎日やってることは、ただ漫然とやってるのではなくて、団長がイメージした世界が実現した光景を想像しながらやっています。ひとつひとつを積み重ねていくことが「こんな光景が城下に現れる」ことにつながっていく。 それって誰にとってもすごいことになるよね。そんな希望をもちながら、攻城団の永続化に向けた活動をおこなっています。 今週1件、来週も1件訪問予定がはいっています。年明けにも1カ所お伺いできそうなところがあります。 またみなさんにご報告していきますね。 今日もこの「永続化プロジェクト」を読んでくれてありがとうございます。 「こんなことできないかな」「あんなことできたらいいな」というなんとなくのアイデアでけっこうですので、ぼくらに興味を持ってくださったら、ぜひご連絡ください! 具体的なことを企画するところから、一緒に取り組みましょう!
   
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