形原神社(かたはらじんじゃ)は丹波亀山藩の初代藩主である松平信岑(まつだいらのぶみね)を主祭神として創建された神社です。
ここはかつて亀岡城の大手門があった場所でもあります。
丹波亀山城大手門跡
亀山城下の内外は 内堀外堀惣堀の御堀と御土居で仕切られ城内から各方向に五つの城門が配置されていた
この付近には南方向で正面大手への出入り口としての城門「大手門」があった
形原神社
寛延元年(一七四八)に丹波篠山から亀山藩に入封した形原松平信岑(のぶみね)を主祭神とし、歴代藩侯を祀る社として明治十三年(一八八〇)に旧藩主を偲んで創祀されました。
正面に唐破風(からはふ)を設けた門と透き塀に囲まれた一間社流造(いっけんしゃながれづくり)、銅板葺の本殿大棟の鬼板をはじめ随所に「八丁子」の紋が施されています。これは、当社の名前の由来となった形原松平氏の家紋です。手水覆屋(ちょうずおおいや)の鬼瓦には「(利)(丸の利)」の紋が見られますが、これも松平氏の家紋です。
秋も深まる十月二十日には、神幸祭として鍬山神社から「鍬山宮」と「八幡宮」の二輦の神輿が氏子域を巡幸し、御旅所として形原神社拝殿に出御されます。十月二十五日の本祭りには、城下町の辻々に立てられた山鉾の賑やかな囃子に迎えられながら、城下町を巡幸し鍬山神社へ還幸されます。ひとくちコラム
形原神社は、亀山城の三ノ丸、亀山藩の政務を執り行っていた御館(おやかた)と呼ばれていた藩庁の南、かつて大手門のあった東側に位置します。
拝殿の南側に隣接して祀られている小社の稲荷社は、もともと御館内に祀られていたものを、形原神社創建に合わせて移築されたものです。
形原神社の観光情報
住所 | 京都府亀岡市横町 |
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