南郷公園は亀岡城の外堀として使われた南郷池を中心につくられた公園です。
公園の入口には二対の復元鯱瓦が飾られています。
亀山城 鯱瓦
亀山城天守家棟にあった鯱瓦(嘉永5年造)は、明治11年頃の廃城により京都市 森川喜兵衛氏に払い下げられた。その後明治13年京都府医学校(現京都府立医大)の新築に際し寄贈され、講堂棟瓦の両端で異彩を放っていたという。一対のうち片方は破壊されたが、残りの一体は現在京都府立医科大学に収蔵されている。
亀山城跡地を望むこの地に、市制施行40周年、クラブ創立25周年を記念し、数奇な運命を辿ったこの鯱瓦をブロンズ像として復元した。亀岡の歴史のモニュメントとして市民に末永く親しまれることを願うものである。1995年4月15日
亀岡ロータリークラブ
もう一方の鯱瓦の土台には亀岡城の天守が描かれています。
「明智光秀公築城亀山城阯」と書かれた石碑があります。
もともと外堀だった南郷池は、じっさいには雑水川(ぞうずがわ)という川です。
南郷公園
山陰街道が通り、城下町が広がる亀山城の南側は、内堀、外堀、惣堀(そうぼり)の三重の堀と御土居がめぐり、堅牢な構えを呈しています。一方、南郷公園の立地する北側の搦手(からめて)は、外堀が一重にめぐらされているだけとなっています。これは、有事の際には、保津川の流れを塞(せ)き止めると、北側の水田は一気に大きな堀となるように考案されているためです。 南郷公園は、桜を中心として四季折々の花を楽しむことが出来る都市公園として整備され、亀岡光秀まつりを始め、様々なイベントが繰り広げられる都市空間です。ひとくちコラム
亀山城の外堀である南郷池は、ギンヤンマやシオカラトンボ、アキアカネを始め約四〇種類のトンボが生息しています。これだけ多くの種類に富んだ生息地は、数が少なく貴重です。まさにトンボの楽園です。豊かな亀岡の自然を垣間見ることができます。