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攻城団の団長をやっています。お城や歴史が好きですが、お城や歴史を好きな人と話すのはもっと好きです。
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こうのさんのレビュー(書籍)

こうのさんは39件のレビューを投稿しています。

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日本百城下町: ゆったり街さんぽ

お城を訪問する際はできるだけ現地に宿泊して郷土料理を食べて、城下町もまるごと楽しみたいのでありがたい一冊です。
まだ行ったことのない城下町もたくさん掲載されていて、今後は攻城計画を練る際にこの本で予習しようと思います!

隆元さんー厳島合戦てんこもりの巻ー

毛利隆元を主人公にしたマンガ。「厳島の戦い」における最新の学説が反映されているので勉強になる。奇襲で勝ったというより、合戦に至るまでの毛利元就の戦略構想が見事で、戦う前に勝率を限界まで引き上げていたことがよくわかった。

CJ Monmo2023年5月号(No.22)

福島県内のお城と城下町の特集号。
初心者向けのモデルコース(会津若松、二本松〜三春、棚倉〜白河の3コース)に加えて、マニアックな神指城や、攻城団でも評価の高い山城(桑折西山城・向羽黒山城)も押さえてあり、福島へ旅行する人の予習にはオススメの1冊。

ぶらり徳川家康ゆかりの城跡+忍びめぐり

寄贈いただきました。写真やイラストも豊富で、情報量が圧倒的、コスパの面でもかなりよくできた本だと思います。周辺の城との位置関係を示した図も用意されているので、城が連携して防衛していたこと(それゆえ攻略の際は常に広域で俯瞰しなければならなかったこと)がよくわかりました。

ナンバー2の日本史 (MdN新書)

古代から江戸時代まで、その時代ごとのナンバー2を紹介する一冊。分厚いが、テンポ良く書かれているので、毎日少しずつ読み進めていくのにちょうどいい。本書を読んだ人たちと「はたしてこの人はナンバー2だったのか」とか「いや、この人こそ真のナンバー2」といった雑談をしてみたい。

執権義時に消された13人ー闘争と粛清で読む「承久の乱」前史

2022年大河ドラマの副読本というか予習本になりえる一冊。
鎌倉時代初期の主要人物について、北条義時との関係性を軸にひとりずつ紹介されています。初心者向けに書かれているので予備知識なしでも大丈夫です。むしろこの本を最初に読んでからほかの先生が書かれたより詳しめの本を読んでいくスタイルがいいかと。

全国 御城印 大図鑑

攻城団が1年以上調査をつづけてきた全国の御城印についてまとめた一冊です。361城、471種と現時点では類書で最多となる御城印を掲載しているだけでなく、御城印帳の紹介などこれから御城印集めをはじめる方への情報も充実しています。
また攻城団に投稿された写真もたくさん使ってもらったので、団員の方は自分の写真が掲載されてないかぜひチェックしてみてください。

知れば知るほど好きになる名古屋城

タイトルどおり、名古屋城についてのあれこれがみっちり詰まった一冊。知らないこともいっぱい書いてありました。見つけたら即買いをオススメします。

沖縄 琉球王国ぶらぶらぁ散歩 (とんぼの本)

沖縄の観光案内だけでなく、琉球王国の歴史についても学ぶことのできる「二度おいしい」お得な一冊。
沖縄取材後に購入したけどいい復習になった。

太田資正と戦国武州大乱~実像と戦国史跡~

太田資正(三楽斎)の名前は知っていたものの、その知識のほとんどは佐竹氏の客将時代のもので、岩付城主時代の活躍や、息子に城を追われた話などはぜんぜん知らなかった。合戦でも活躍した名将だけど、反北条同盟を画策したり、武田氏や上杉氏から佐竹氏への取次を頼まれるなど軍略家として見たときの資正は相当な傑物であると思う。

であるにもかかわらず秀吉から「三楽斎ほどの者が一国も取れぬ不思議よ」と言葉をかけられるほど、戦国時代というのは個人の力量だけではどうにもならない無情さを感じますね。
太田氏の歴史から、現在訪問できるゆかりの地の紹介まで、非常に充実した一冊です。

本能寺の変に謎はあるのか?: 史料から読み解く、光秀・謀反の真相

50個ほどあるという「本能寺の変」の動機説がどの史料の記述にもとづいて主張されているのかを知るだけでも勉強になったし、史料をもとに妥当性を検証していくプロセスはおもしろかったです。

明智光秀の生涯と丹波 福知山

明智光秀の生涯と、丹波および福知山での業績についてまとめた本。小和田先生が監修されている。新説の主張ではなく、各種史料にある情報を整理するといった内容なので最初にこれを読むといいかも。

プロが選ぶ! 一度は行ってみたい旅先ランキング (日経ビジネス人文庫)

「NIKKEIプラス1」に掲載されている専門家が選んだランキングをまとめた一冊。本書に収録されている「1日で散策満喫、ほどよいサイズの城下町」にはぼくも回答させてもらいました。

新編 名宝日本の美術 (21) 友松・山楽 (小学館ギャラリー)

書いてあることの半分も理解できていないけど、狩野山楽について丁寧に紹介されている。「京狩野すごい」や「山楽は天才」というありきたりなスタンスではなく、むしろ「ほかの狩野派の面々が永徳の才能にひれ伏して早々に別のスタイルを模索したのに対して、山楽は最後まで永徳に追いつかんともがいた人」としてちょっと不器用な人扱いになっている。だけど、だからこそ寛永期の二条城改修において曲がりなりにも永徳様式で障壁画を描けたのは山楽だけだという評価にもつながっていておもしろい(「松鷹図」のことです)。
図版も多数収録されており、図版と評論で二度楽しめます。海北友松のパートは勉強不足でまだちゃんと読めてないです。

大名というお仕事―幕府と家臣に縛られた大名たちの生き方を探る (ビッグマンスペシャル―お江戸の「仕事師」たち)

何度「団長公記」のネタに使わせてもらったかわからないくらい、いろんなことが書いてある良書。「改易大名データファイル」とかこのデータだけでひと晩語り明かしたいくらい。

江戸の名奉行 43人の実録列伝 (文春文庫)

大岡越前や遠山の金さんといったテレビでおなじみの「奉行」だけじゃなく、板倉勝重や曲淵景漸、池田長恵など一般的にはよく知られていない名奉行のエピソードも多数紹介されています(ぜんぶで43人)。
自分が知らないだけで、歴史上にはこんなにもたくさんの魅力的な人物がいたのかと驚きますね。

日本坊主列伝 (徳間文庫)

太原雪斎や安国寺恵瓊、南光坊天海など日本史に深くかかわった僧侶を紹介するエピソード集。
要点が整理されていて読みやすいです。

二条城にはふたつ天守閣あり (大竜門シリーズ)

郷土史家、永井太一郎さんが書かれた二条城の詳細な研究本。あまりに詳しいのでたぶん読む人を選ぶと思うけど、二条城に興味を持ってより深く学びたいと思った人であればぜひ読むべき一冊だと思う。ひとことで言うと「すごい」本です。

「二条城展」公式図録

6年前に開催された「二条城展」の図録。当時はそこまで興味や関心がなかったので開催されてることすら知らなかったけど、じつに悔やまれる。せめて図録だけでもと古本で入手したけど予想通り素晴らしかった。
なかでも大きく拡大された屏風の写真と、巻末の詳細な年表はありがたい。

マンガでわかる丸岡城

本多家ではなく有馬家、しかも知名度の高くない有馬誉純を主人公にしたマンガ。どのお城にもドラマがあることを実感させられる。

講座 明石城史

「マンガでわかる明石城」をつくる上で非常に役立った1冊。これだけ詳細にまとめられた情報からいかにエッセンスを抽出するかについて、大久保先生が苦心してくれました。
高いのでみんなが買わなくてもいいと思うけど、いつかライブラリーで手にとって見てもらいたい1冊です。

越前丸岡城と歴代城主

「マンガでわかる丸岡城」の取材時に一筆啓上茶屋で購入。めちゃくちゃ充実している本で、このレベルの史料本がすべてのお城で揃ってくれたら、また攻城団がその一助を担えればと、感動と嫉妬と発奮という多くの感情が生まれました。著者の宮本さんはすでに亡くなられていることが残念でなりません。ぼくらのマンガも読んでいただきたかった。

図説 明智光秀

明智光秀についての最新研究成果がたくさんの写真や図版とともに紹介されています。
先入観をいったん脇に置いて、資料に残る史実を追っていくと、光秀がいかに信長に重用されていたかがわかるし、信長より先に足利義昭と対立するなど、従来の「常識人」というイメージも崩れてくるのがおもしろい。

それにしても光秀くらい著名な武将でも、いまだにわかってないことがたくさんあるんですね。

家康はなぜ江戸を選んだか (江戸東京ライブラリー)

「そもそも家康は江戸を自ら選んだのか、それとも秀吉に選ばされたのか」という疑問が導入になっている。あらためて問われるとこれはなかなか興味深い。一般的には秀吉が家康を京・大坂から遠ざけるために関東に追いやったという逸話が有名ですが、これは秀吉の嫌がらせに耐えた家康を英雄化するためのストーリーをつくる企みがあったのだろうとか(これは水江漣子氏の説を引用)、多面的に歴史を捉えなおそうとするスタンスがじつにぼく好みな本です。

ほかにも「(江戸がそんなにいい場所なら)なぜ北条氏は小田原を、源頼朝は鎌倉を拠点にし、江戸に目をつけなかったのか」という問題提起もいいですね。これは利根川を境にそれより東側はいわゆる独立志向の豪族が支配していたためで、その最前線に太田道灌が本格的な城をかまえることになったのはまさに東側地域(古河公方の勢力)と戦うためであるというのはなるほどなあと感心しました。

そして北条氏が利根川を越えて支配地域を広げていくのは越相同盟後だというのも納得で、上杉謙信に味方していた東側地域が後ろ盾を失うことで臣従していくことになります。
つまり家康が江戸を中心にできたのは、北条氏によって関東における東西対立が解消され、すでに整備発展を遂げていたからで、関東入封時の江戸はけっして荒れ果てた寒漁村ではなかったという話です。

著者の岡野さんは現在は皇學館大学の教授ですが、かつて江戸東京博物館で学芸員をされていた方です。本書はもともと講演のテーマだったそうですが、すごくおもしろい講演を聞いてるかのように読みやすい本でした。
いつか講演をお願いしたいくらい。

本丸御殿の至宝 重要文化財名古屋城障壁画

2007年(平成19年)に名古屋市博物館で開催された特別展「本丸御殿の至宝―重要文化財 名古屋城障壁画―」の図録。すべての障壁画がその位置とともに掲載されている珠玉の一冊だけど市販されてないのでいまとなっては入手困難。

戦国武将「旗指物」大鑑

こんな本を買う人なんているのかと思うけど、持ってます。212人の戦国武将の旗指物が網羅されていて、それこそ真田幸村の旗印は有名ですが、真田幸隆、信綱、昌幸、信之とファミリーがそれぞれ自分の旗印を持ってることは知りませんでした。
「買うほどか?」というと微妙ですが、ライブラリで保管してあるのでいつかみんなに見てもらいたい。

秀吉の御所参内・聚楽第行幸図屏風

2009年に発見された、秀吉の御所参内と後陽成天皇の聚楽第行幸の様子を描いた屏風絵についての解説本。屏風絵の拡大写真が豊富で眼福極まる一冊。

図説 日本建築のみかた

最近ちょこちょこと読み進めている本。寝殿造りから書院造りの流れについて勉強したくて買ったけど、寺社仏閣だけでなく城郭建築も少し紹介されてます。
ちょっと高いけどイラストが豊富でわかりやすいですよ。

明石城完全攻城ガイド

完全攻城ガイドの第二弾は明石城です。見どころ紹介は城メモでもほぼ同じ内容が読めますが、ここでしか読めないコラムなどもあるので多くの人に手にとってほしいです。

すぐわかる寺院別障壁画の見かた

二条城二の丸御殿、名古屋城本丸御殿の障壁画についての解説がある(ほかにも南禅寺や知恩院などいろいろ)。解説の対象が部屋のどの位置の襖かを鳥瞰図で示してくれてるのでわかりやすい。

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今日のレビュー

冗談新選組

マンガ本編も最高だけど、作者のみなもと太郎先生と『真田丸』の脚本を担当された三谷幸喜さんの対談がすごくいいです。このふたりの歴史の楽しみ方はすごく共感できます。

こうの)

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