攻城団からのお知らせ

計画メンテナンスは無事終了しました

本日、予告どおり攻城団のメンテナンスをおこないました。
(12時開始、14時46分終了)
この記事ではちょっと専門的な内容となりますが、今回何をしたのかについてできるだけわかりやすく説明したいと思います。

やったこと

攻城団に投稿される攻城記録などのデータはデータベースに格納されています。
お城のデータもそうですし、みなさんの団員名やプロフィール、最近のひとことなどすべてが対象です。
このデータベースの設定が古く、一部の絵文字を受け取って保存することができない状態がつづいていました。正確には攻城団のオープン当初はとくに問題なかったのですが、スマホの普及とともに絵文字が充実してきたりして、実害が生じるようになってきました。

たとえば受付できない絵文字が入力されるとそこで文章が切れてしまったり、そもそも保存に失敗することも起きていました。
感覚的に99%の入力には問題がないのですが、攻城記録や団員名に絵文字を使う人が増えてきている状況も踏まえて、対応が必要だなと春くらいから考えていたのですが、忙しいことを理由に先延ばしをしてました。

このままでは年は越せない! と一念発起してようやく着手したわけです。まあ着手すると決めてからもなんだかんだ2か月くらいかかっているのですが。
そしてこの問題を解決するには一時的にサイトを停止して、データベースの設定変更&再起動などの作業が必要だったので今回のメンテナンスに至った次第です。

サイトを停めるとか、データベースの設定を変更するとか、それなりにリスクも大きく、また影響も大きいので、こういうのはできるだけやりたくないのですが、なんとか無事に終えることができました。
現在は絵文字や一部の異体字(たとえば「𠮷」)なども保存できるようになっています。
(いちおうしばらくは継続的に監視していきます)

絵文字は文字なのか?

是非はさておき、そもそも象形文字の発生を考えれば、絵文字はその名の通り文字だと言えます。
LINEなどのスタンプもそうですが、現代は漢字やひらがな等の旧来の文字だけでなく、より多くの文字による表現が可能になっていて、それは基本的には良いことだと思います。

ただ以前は機種ごとに使える絵文字に制限があったり、メーカーやキャリアごとに勝手に変換が行われたりしていたため、入力した人とそれを読む人が同じ絵文字を見てないケースもありました。
そういう状況が世界中の人たちの協力によって解決してきた経緯があります。現在は(まだ完璧でないところはありますが)おおむね入力者と閲覧者の絵文字は一致しています。

じゃあ「絵文字をバンバン使っていこうぜ!」とぼくが考えているかというとそういうわけでもありません。
絵文字には読み手の解釈の幅が大きく、不特定多数による情報共有においては不向きだと思うからです。
😀(笑っている顔の絵文字)を「自嘲=照れ笑い」のつもりで入力したのに、読み手には「失笑=バカにされた」と受け止められてトラブルになる、なんてことも起こります。情報を共有する際はできるだけ齟齬が生じないようにするべきで、その点においてまだ従来の文字表現のほうが正確に伝わるでしょう。

だから攻城記録においては基本的に絵文字の利用は推奨しませんし、絵文字だらけの場合はこれまでどおり非公開にすることもあります。
でも「最近のひとこと」では自由に使ってもらってかまいません。ルームでの投稿は読み手への配慮をした上で、節度を守って使ってください。

団員名を絵文字のみにすることは(現在もいらっしゃるのですが)読みづらいのでこれもオススメはしませんが、サービスを利用する際の登録名を決める自由は常識の範囲内で守られるべきだと思っています。
むしろ「𠮷田」さんなど正しい漢字が使えなかった方が使えるようになることにメリットがあると考えています。ちなみに元内閣総理大臣は「𠮷田茂」だそうです。さらに蛇足ですが「吉」のほうは「さむらいよし」、下が長い「吉」は「つちよし」と区別しているそうですね。

ともあれ攻城団としては、絵文字は文字として認めますが、意思疎通においてリスクもあるので、慎重に使うようにしてください。

なぜ影響の大きい日中にやるのか

前回サイトの停止を伴うメンテナンスをしたのは何年前か忘れましたが、単純に夜間作業だとミスが起きやすいからです。
若い時であれば深夜のいちばん利用者が少ない時間帯にやることも考えたのですが(じっさいオープン当初はそうしてました)、さすがに50歳一歩手前になると厳しいので。
またメンテナンスも重要ですが、終了後に問題が起きないかを継続的にチェックして、万が一トラブルが起きたら対応する必要があるため、メンテナンス後も体力を温存しておく必要があります。
そう考えると、日中にやるのがベストなのです。

今後、若いスタッフが入社してくれれば深夜にやることも検討しますが、命に関わるようなサービスでもないので、従業員のワークライフバランスを考えても、攻城団は今後も原則としてメンテナンスは日中におこなうつもりです。
ご不便をおかけすることは承知していますが、どうかご理解ください。

たぶん大丈夫だと思いますが、なにか挙動がおかしいとか、気になることがあればお手数ですがご連絡いただけると助かります。

最後に、今回の作業はネット上にノウハウを公開してくださっている多くの先輩エンジニアの方々のブログ記事に助けられました。
ぼく自身の知識不足から少し手間取ったものの、ほぼ記事中にある例のとおりに進めることができたので、大きなトラブルもなく終えることができました。
きっと本人には届かないと思うんだけど、心から感謝いたします。
まさにこれも「ゆるやかなギブ・アンド・テイク」だなと思いながら作業してました。
(ぼくはぼくにできることでインターネットに貢献できたらなと思っています)

   
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