黒まめさんは97件のレビューを投稿しています。
検索ページとにかく目で見て楽しめます。旗印や馬印等をビジュアルで見せてくれる面白さはもちろんですが、戦い方(長鎗の使い方)陣の編成等は「へぇそうなんだ❗」と驚きがいっぱいでした。
平成の大修理について書かれています。一般人は、「きれいになったな」程度ですんでしまいますが、携わった人たちにとっては、魂の全てを込めた大事業であったことがグイグイと伝わってきます。国宝であることと世界遺産であることで課せられる多くの制約のもと、現代の技術力だけでは成し得ない大仕事をやり遂げた職人の気概に脱帽です。
「残念」にも色々ありまして、ダメダメとか情けないとか言う意味の残念。無念、気の毒にと言う意味の残念。
この本に出てくる武将の残念度も色々です。「そんなん知ってるよ」というエピソードから、「へぇそうなんだ」というエピソードまで取り揃えてくれています。私は、木村重成が気になりました。武将トリビア通になれる(かもしれない)本です。
断片的な戦国史ではなく、室町時代中期から元和偃武までを一本の線として理解できる本。
それぞれの人物の動きが、必然的で納得。
1つのテーマが見開き2ページで、可愛いイラストと現代語のせりふでわかりやすい。参考書として手元に置くと戦国史通になれそう。
今はない、天守、本丸御殿など、CGによる図が多く、興味深いです。特に、儀式の様子、将軍や御台所の日常生活の様子がCGで写真のようにリアルに表され、将軍家アルバムをめくっているようです。
大奥の女性たちの役職や給金など、ドラマなどでもあまり触れられないことも書かれていて、隅々まで興味深く読みました。
秀吉が松下家から生駒家、そして織田信長に仕えのしあがる「藤吉郎放浪記」、正室築山殿と嫡子信康の死に深く関わった織田信長への仕返しを服部半蔵に依頼する「安土城の幽霊」、数奇な運命をたどる茶器を描く「つくもなす物語」の3篇からなる短編集です。ミステリアスでファンタジックな部分が多いです。
秀吉の出自やつくも茄子について調べてみたくなりました。ただ、安土城の天主を天守閣と表記しているのは、少し違和感がありましたが…。
時効を30回程迎えている事件なので、決め手になる証拠はなかなか出てこないでしょう。
しかし、論理的に謎を解いていく過程は、おもしろいです。「なるほど」と思うところもありました。本文中で出された結論には、賛否両論あると思いますが、数あるうちの1つの説として読むと楽しめると思います。
戦国時代に活躍した歴史上の人物が、もしもスマホを持っていたら…アプリを使っていたら…という設定のパロディ歴史書です。
パロディなので、ある程度元を知っておいた方がおもしろいかもしれません。
安土城の築城LINEグループのトーク場面とか、本能寺の変参加メンバー募集の手書きチラシとか、思わず笑ってしまいます。背景や、アイコンが妙にリアルなのもかえってインパクトがあります。
参勤交代のツアーパンフ、前田家プラン8泊~15泊、5000両から(行列規模3000人プラン)が、私的には最高でした。
戦国時代の戦について本当に細かく詳しく書かれています。ドラマなどでは触れられないけれど、生活していく上ではとても重要なトイレ事情などにも触れられていて、興味深いです。足軽も侍も大名も生きて動いていたんだなと実感できる本です。
合戦の一コマを鳥瞰のCGで表し、解説が付いているとても分かりやすい本です。数多くの合戦の様子がCGで表されており、それぞれどこにどのように布陣して、どのようなルートで攻めたのかが一目瞭然です。(ちょっと細かいですが…)なぜ、そこで合戦が起こったのかも推測できます。合間に、まめ知識的なコラムも入っています。とにかく図が多く、見ているだけでもおもしろいです。
読めなくても大丈夫❗のサブタイトルに惹かれた。古文書について知りたいけど、あのくずし字を読むのは、ちとハードルが高い、という人にオススメ。
署名の位置からその人の階級を知り、紙の質や大きさ、文字のバランスから、書いた人の心まで読み解く。古文書の画像からポイントを押さえて解説してくれているので、分かりやすい。
信長や秀吉などの花押の書き方のコラムを見て、大名気分で真似てみるのも面白い。その場合は、やはり筆で書くと気分が盛り上がる。
今度は、くずし字も読んでみたいと夢が広がる本。
医師の立場から、歴史上の有名人の病を探っていきます。一次資料にこだわっているので、リアリティがあります。医学用語の難しいところはありますが、おおよそがわかれば楽しめます。
「戦国武将を診る」と銘打っていますが、後半の幕末の人物の部分が、資料も豊富で、より科学的です。
百聞は一見に如かず。文字通り、日本史の名場面を絵巻、屏風などから選りすぐり解説する書。6つの章と天皇の即位を描いたコラムから成っています。特に2章は、近現代の画家の筆による名画で、ドラマチックだけど伝説的な要素の強い名場面を集めており、画集としても鑑賞できます。目で見ると、脳内に強烈にインプットされますね。
恥ずかしながら、3時間より多くの時間を費やしましたが、よくわかりました。直虎が地頭となった経緯、直虎が守り育てた井伊直政、戦国時代の基礎知識について書かれています。あの井伊直弼についても書かれています。
サクッと知識を得るには、読みやすい本だと思います。著者が歴史学者でないのも、分かりやすい要因かもしれません。
古文書の勉強をする入り口に立つための書。江戸時代の古文書を専門とするモンジョ先生と江戸時代の歴史を学ぼうとしている大学生のフミオ君とのやり取りで進んでいくのて、取っ付きやすい。
古文書は、どこで目にすることができるのか、古文書の書かれた背景、古文書を書いた時代の人と現代人の違いなど、これから古文書について学ぼうとする人のするべきこと、考えるべきことを、二人の会話から学べる。
江戸時代の人の話し言葉が現在の話し言葉に近いこと、くずし字は、文脈の固まりで理解しないといけないこと、くずし字の辞書まであることに、目からウロコがポロポロ…。
応仁の乱以前の戦国の幕開けから桶狭間の戦いのあたりまでの日本の様子を写真や図とともに解説する書。戦乱の世で疲弊する皇室や公家の様子、庶民の暮らしへどのような影響があったのかなどが書かれていて、興味深い。皇室に手厚く庇護されなくなった伊勢神宮が、参拝も許していなかった庶民に目をつけ、神前に供物を捧げることや神棚に祀ることをこの頃から許可したというのは、歴史の必然の一例として現代にまで残っているのが納得です。別の視点からの戦国を知りたい人にもオススメします。
今、ブームの御城印も233印載っている、お城のランキング本。掲載されているのは、小和田泰経氏を始めとする城の専門家、お城マニア8人の投票で選ばれた城。2020年版なので、明智光秀ゆかりの城も特集されていて興味深い。
お城の基礎知識も載っているので初心者にもグッド。 都道府県別のベスト5では、地元のマニアックな城も掲載されているのが嬉しい。
歴史上の偉人の「しくじり」「ざんねん」などのワードは、なかなか魅力的で、つい手に取ってしまいます。誰しも自分のざんねんな所は隠したいもので、監修の小和田哲男先生も、正史ではなく稗史(はいし)や伝承にも目を配ったと、あとがきに書かれています。
全てのエピソードに、リアルなのになんか可愛いイラストがついているのもグッドです。
見たところ、チープなつくりのように感じますが、中身は結構濃いです。
関西が世界に誇る姫路城を始めとする国宝3城、その他の名城、山城の見所、立ち寄り所も掲載されている城専門のガイドブックです。サイズ的に、持ち歩きにもぴったりです。山城では、本郭までの目安時間も書かれていて、計画に便利です。少し足を伸ばした遠征城攻め旅についても書かれています。
その他現代にも受け継がれている「穴太衆」のこと、国宝5城の城もなかなど、興味をそそられる記事もちりばめられています。中でも、最後の城取材後記がとても面白かったです。
「教科書には書かれていない」というワードと、教科書会社出版という2つにひかれて手に取った本です。
教科書に書かれている事実(とされている事柄)の間を丹念に埋めるような内容です。
「参勤交代の経済学」は、面白かったです。「大名は本陣に泊まるときには、宿泊料を払わなかった」とか、「『超高速参勤交代』は、超高速じゃなかった」とか、「参勤交代で、行列同士が出会ったら」とか、面白くて一気に読みました。
あとは、「武士道と切腹」「幕末のとある旗本の一生」「天璋院篤姫」「徳川慶喜はなぜ大政奉還したのか」「江戸の庶民」「江戸の学問、名君池田光政と花畠教場・閑谷学校」など、事実だけではなく、そこに至る経緯、人の思惑、顛末など教科書のすき間を埋める事柄がたくさん書かれています。
授業で教えてくれたら、面白かっただろうな、でもきっと決められた時間数では終わらないだろうな、なんて考えながら読みました。
紀州徳川家初代藩主、徳川頼宣の付け家老、安藤帯刀と、伊達政宗の懐刀、片倉小十郎の物語への興味から手に取った本です。
特に、安藤帯刀は、三河以来の家康の重臣で、戦でも数々の武功を挙げた武将です。安藤家の城があった紀伊田辺城を攻城したときに調べたのですが、「何とスゴい人が、我が県にいたのか」と感動したものです。小説なので、脚色はあるでしょうが、頼宣との色々なやり取り、主君を守るために切腹覚悟で将軍秀忠に立ち向かう姿など、生きて動いている姿が想像でしながら、楽しく読みました。片倉小十郎は、対に語られる伊達政宗の印象が強すぎて、影が薄いような気もしました。しかし、伊達政宗を支え、共に伊達氏の繁栄の基を築き上げていく様子が、一種のサクセスストーリーなので、安心して読み進められました。
作者の津本陽氏 は、和歌山出身なので、作品を読む機会はあったにもかかわらず、重厚なイメージがあり、今まで読んだことがありませんでした。残念ながら、もう新しい作品を読むことができませんが、氏の時代小説、特に有名な「下天は夢か」などを、また読んで見たいと思います。
まず、表紙のビジュアルに惹かれました。
中身は、Q&A形式で、そんなに目新しい知識ではありません。でも、オールカラーで、写真がとにかく美しいです。写真を見ているだけでも癒されます。
シンプルな答えに詳しい解説付きなのですが、その解説と写真の説明の文字がとても小さいので、ルーペをご用意することをオススメします。
今年の「新潮文庫の100冊」のうちの1冊です。うちわ型のしおりに惹かれて購入しましたが、とてもおもしろかったので紹介します。
漫画家らしく、イラストも精緻で江戸の人たちの暮らしやものの考え方がよくわかります。徳川家康が江戸に幕府を開いたことで、日本一の大都会になった江戸。そこに住む人たちは、地方の大名よりもはるかにいい暮らしをしていたようです。下野壬生藩鳥居家(三万石)の記録では、食事は一汁一菜で1ヶ月の内1日を除き菜は全てある一種類の食材だけだったそうです。それが何かはネタバレになるので読んでのお楽しみです。
さらには、将軍よりも自由気ままに暮らしていた江戸人。1日だけなら江戸人になってもいいかな、と思いました。
コースケさんのレビューを見て、はっと思い出しました。私の積ん読本の中のこの本のことを…。
全て白黒の図会に、あえて彩色を施すことで、当時の様子をより生き生きと伝えてくれます。紀州ならではのみかん市の様子や、鳶に魚をさらわれる人の表情など、見ているだけで楽しめます。A4横開きで、図会と古地図、現代の写真などが見開きになっています。その場所を歩きたくなりました。
Ⅱも出ているので、そちらも読んでみようと思います。
書籍を検索してレビューしましょう。
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