伝もものふ山田(ヤマー)さんは41件のレビューを投稿しています。
検索ページ日本刀が気になりはじめた人にオススメの本です。
日本刀の種類、各部名称、つくり方、刀工の流派など基本的な知識が図解されており読みやすいです。後半では日本刀トリビアとして、戦国大名との関わりなどが紹介され楽しく読むことができました。
この本を読むことにより、博物館などでの日本刀の鑑賞が楽しくなると思います。
城ではなく農作地等での石積みのマニュアル本です。
城の石垣の説明はありませんが、野面積みがどのように作られるのか良く分かります。ダメな積み方の例など感覚的な部分が図解されているので、穴太衆がいう「石の声を聴く」が少しだけ理解できた気がしました。石垣鑑賞の参考にもなりそうです。
石積みに必要なのは、根気・忍耐・努力!
魅力ある石垣の城から厳選し、その特徴や見どころについて解説されています。(金沢城、江戸城、名古屋城、観音寺城、津山城、大坂城、名護屋城、岡城)
中世から近世の城が網羅されているので、進化していく石垣の技術がよく理解できました。
海外の城との比較や、文化財保護の在り方などにも言及され、千田先生らしい考察も読みごたえがあります。
東海道・山陽新幹線の車窓から見える主な城について紹介されています。
東京駅から出発して、九州の小倉駅までを順番に巡ります。見えるポイントなども説明されており、新幹線に乗車している気分で楽しめました。
各駅ごとにグルメやお土産などの、ゆかりの名物も紹介されており旅の参考にもなりそうです。
おもに中世・戦国時代の土づくりの城について解説されています。
①地形と地質、②街道と国境、③支城網と付城・陣城、④変遷・改造のキーワードに沿って多くの城が紹介されます。各城についての詳細な解説は少ないですが、城どうしの関係性など新しい視点で読むことができました。
マイナーだけど気になる城も登場するので、攻城団で調べつつ行きたいお城に登録するのも楽しいです。
おなじみ千田嘉博先生の著作です。
城郭考古学という分野について、古代から近世の城の解説、海外の城との比較などを通じて知ることができます。先生の体験談なども紹介されており、楽しく読むことができました。また、文化財の保存方法などについては、厳しい指摘もあり考えさせられます。
この本を通じて、城郭考古学という分野を開拓した千田先生の偉大さを再認識できました。
和田竜さんの小説「村上海賊の娘」を原作とした漫画作品です。村上海賊と織田軍の激戦である第一次木津川口の戦いが描かれます。
登場するキャラクターたちが、原作のイメージどおりで違和感なく入りこめました。各キャラが得意の武器や戦術を用いる合戦シーンは、格闘ゲームを見ているような面白さもあり楽しかったです。
小説、漫画、どちらから読んでも楽しめると思います。漫画版には、小説にない明智光秀などが登場するオリジナル展開もあります。
瀬戸内海を席巻した村上海賊、その当主である村上武吉の娘「景(きょう)」を主人公とした小説です。織田軍との激戦である第一次木津川口の戦いが描かれます。
個性あふれる登場人物が魅力的で物語に没頭できました。合戦シーンの描写はドキドキハラハラの連続で大興奮して読めます、焙烙玉コワイ…。
能島城へ訪問する前に読んでおくと村上海賊を身近に感じることができ、攻城もよりいっそう楽しめると思います。
加藤清正に仕えた城取り(築城家)の物語です。架空の主人公ですが、実在の人物も多く登場します。
安土城の焼失、清正の肥後入国、文禄・慶長の役での名護屋城・倭城の築城、蔚山城での籠城戦、一大事業となる熊本城の築城などが描かれます。築城シーンの描写は千田嘉博先生が協力されており読み応えがありました。
この物語を通じて築城にたずさわった人々の思いを感じることができ、お城の見え方も変わりそうです。
比較的マイナーな人物に焦点をあてた短編小説集です。
武田牢人衆の那波無理之介、豊臣五奉行の長束正家、直江信綱襲撃の毛利秀広、鬼玄蕃の佐久間盛政、反秀吉茶人の山上宗二、今まで知らなかった人物についても知るきっかけになりました。
本のタイトルにもなっている「国を蹴った男」は、今川氏真と鞠職人との物語です。氏真の鞠足としての無双っぷりが面白かったです。
家紋と名字について、ルーツや歴史を中心に解説されています。
名字については臣籍降下による「源」姓の増加理由などが勉強になりました。天皇を源とする姓に、各武将があこがれ源氏を称する理由が分かる気がします。
他にも、日本の名字ランキング216、レア名字などの豆知識解説、ジャンルやモチーフ別の家紋図鑑など充実した内容で楽しめました。
名字、家紋について歴史、文化など様々な観点から解説されています。
名字の起源である「源平藤橘」からはじまり、戦国武将の家紋と由来、全国や都道府県別の名字ランキングなど、とても興味深い内容でした。
巻末は家紋図鑑になっていて、デザインごとに分類されています。1000種以上の家紋が掲載され、眺めているだけでも楽しめます。
古文書が気になり始めた人向けの入門書です。古文書自体についての解説は少ないですが、学習するための心がまえ等を教えてくれます。
「モンジョ先生」と「フミオ君」の会話形式で書かれています。途中、脱線ぎみですが、ドラマや小説の時代考証や楽しみかたなどの話は面白かったです。
本書で紹介されていた「古文書解読字典」を入手したので少しずつ勉強したいです。この本を読んで学習意欲がわきました。
★第14回(2010年)手塚治虫文化賞マンガ大賞 全25巻 読みは「ひょうげもの」
豊臣秀吉・徳川家康の茶頭として活躍した茶人「古田織部」を主人公とした長編ギャグ漫画です。
絵、キャラクター、表現、ストーリー、すべてにおいて「クセがすごい」です。慣れるまで大変でしたが、徐々にクセが「乙」になりました。
古田織部の生涯を、独特な世界観で描ききったこの作品自体が「へうげもの」だと思います。
徳川家臣の大久保彦左衛門忠教によって記された「三河物語」の現代語訳版です。
松平初代の氏親から徳川三代の家光までの伝記、大久保家の活躍などが記されています。創作的な内容も含まれており資料としては注意が必要です。例として織田信長の朝倉義景への発言「天下は朝倉殿が持ち給え」は、三河物語のみの記述で真偽不明のようです。
門外不出として記されたためか、徳川家への愚痴なども書かれており大久保彦左衛門の苦労を感じました。
小田原北条家から上杉謙信の養子となった「上杉三郎景虎」を主人公とした小説です。
渇食の僧として過ごした幼少期、小机への養子入りと突然の離縁、御館の乱での悲しい結末、景虎の短い波乱の人生を感じることができました。この作品の樋口与六(のちの直江兼続)は、なかなかの悪者です、憎き!
同著者の「武田家滅亡」と時代背景、登場人物がリンクしており、あわせて読むとさらに楽しめます。
武田信玄の他界から長篠の戦いまでを描いた小説です。
武田勝頼、徳川家康、羽柴秀吉の視点で物語が進みます。各章には日付とともに各人の挙動や思いが描かれ、長篠の戦いに至るまでの経過も楽しめました。巻頭には長篠城周辺の地図が記載され、状況を理解しながら読み進めることができました。
この物語の続きは、同著者の「武田家滅亡」で描かれ、あわせて読むとさらに楽しめます。
日本城郭検定の公式参考書です。
初学者向けの内容で全ページフルカラーになっています。写真も豊富に掲載されており、実物を見る感覚で分かりやすいです。城郭に関する基本的な事項をしっかり学習できます。
お城巡りに興味を持ちはじめた方にもオススメです。攻城前に読んでおくと城の見え方が変わると思います。
日本城郭検定の公式参考書です。
城の歴史・構造、古代の城・チャシ ・グスクまで幅広く丁寧に説明されており、あいまいになりがちな城郭用語を広く正しく学習できます。
図や写真も豊富で分かりやすく、楽しく読めました。検定を受けない人にもオススメです。城郭検定1級対策には、この本の熟読が効果的でした。
ポルトガル人宣教師ルイス・フロイスと、彼の著書「日本史」について解説されています。
フロイスの鋭い観察力で記された「日本史」は量も膨大で読むのが大変そうですが、本書で雰囲気を感じることができました。フロイス本人についても解説され、日本に来た経緯、信長との関係も知ることができました。
フロイスから見た各戦国大名の印象が面白かったです。(宣教師から絶賛 大友宗麟、デウスの敵 毛利元就など)
おなじみ千田嘉博先生の著作です。
織田信長が居城した勝幡城、清須城、小牧山城、岐阜城、安土城について、千田先生の考察をふまえて解説されています。城の歴史等を学べることはもちろんですが、発掘調査、絵図・地図、文書などから築城の背景、信長の意図を導き出していく考え方が勉強になりました。
新書サイズで持ち運びも便利です。お城でばったり千田先生に遭遇した際に、サインを頂けるかもしれません。
マイナーな城の御城印も多く紹介されており、情報量がすごいです。この本だけでも御城印を集めた気分を味わえてしまいます。
御城印のデザインの由来など解説も充実しているので、御城印を集めていない人も楽しめます。
城の写真には提供した団員さんの名前も記載され、攻城団のみんなで作りあげた感が詰まっていて嬉しくなりました。
家康の窮地「神君伊賀越え」を題材とした小説です。
物語の前半では、甲州征伐を終えた信長との語らいを通じて「三方ヶ原の戦い」や「長篠の戦い」など過去の出来事が描かれます。後半の伊賀越えでは、巻頭に記された地図で家康一行の足どりを確認しながら読みすすめる事ができました。
伊賀越えにいたる「本能寺の変」の経緯がひと味違う視点となっており、興味深く楽しめました。
徳川家康の生涯を描いた小説です。
大阪の陣が終わり江戸から駿府に向かう途中、泉頭の地で過去を回想する場面から始まります。一向一揆との戦い、三方ヶ原での敗北、嫡男信康の自刃、伊賀越えの窮地、小牧・長久手での辛酸、多くの出来事が家康の心情とともに描かれます。「家康の考える天下とは何か」が物語の主軸となっており、家康の生き様を感じることができました。
本作品は大河ドラマ「天地人」の原作者でもある火坂雅志氏の遺作になります。
岩村城の女城主「おつやの方」、武田二十四将のひとり「秋山伯耆守虎繁(善右衛門)」の夫婦の物語です。
戦国の時代において政略結婚は当たり前ですが、ふたりの気持ちが徐々に変化していき、お互いを思いやる姿が素敵でした。
合戦の描写では、岩村城の縄張、周辺支城の位置関係などを確認しながら読むとより楽しめます。
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