岩村城の女城主「おつやの方」、武田二十四将のひとり「秋山伯耆守虎繁(善右衛門)」の夫婦の物語です。
戦国の時代において政略結婚は当たり前ですが、ふたりの気持ちが徐々に変化していき、お互いを思いやる姿が素敵でした。
合戦の描写では、岩村城の縄張、周辺支城の位置関係などを確認しながら読むとより楽しめます。
織田と武田、二つの勢力の間の城を舞台に、敵同士として出会った男と女の運命を描く。岩村城の遠山氏に嫁いだおつやは信長の叔母。子がないまま夫が急死し、信長の息子を養子とした。信玄に美濃攻めを命じられた秋山善右衛門は、岩村城を攻めあぐね、その攻略に奇策を講じる。和議の条件としておつやに自分との結婚を要求したのだ。善右衛門にとってはただの戦略、おつやにとっても4度目の政略結婚のはずだったが……。信玄の死とそれに続く信長の反撃は二人を追い詰めていく。岩村城をめぐる攻防がよく描かれている作品。
タイトル | 霧の城 (実業之日本社文庫) |
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著者 | 岩井 三四二 |
出版社 | 実業之日本社 |
発売日 | 2014-08-05 |
ISBN |
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価格 | 703円 |
ページ数 | 408ページ |
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