赤穂城の本丸門は1992年(平成4年)〜1996年(平成8年)にかけて復元されたものです。
本丸門の両側に広がる堀です。
この本丸門は長方形の内枡形を備え、一の門である櫓門と二の門である高麗門のふたつの門で構成されています。
ちなみに外側の高麗門を「一の門」、内側の櫓門を「二の門」と呼ぶケースもあり、全国的に呼称ルールが統一されていないようです。
これが高麗門です。
そして内側の櫓門です。
高麗門の位置に立つと、右斜め前方に櫓門が見えます。
内側から見た櫓門です。
これは天守台から見た櫓門の写真です。
本丸門の外側にあった案内板の内容を紹介します。
国史跡赤穂城跡本丸門(復元)
本丸門は築城時(17世紀中頃)の建造と推定され、明治10年代後半の取壊しまでの約230年間存続していました。
現在の本丸門は、平成4年文化庁の地域中核史跡等整備特別事業として、全国で初めて採用され、国・兵庫県の補助を受けて総事業費約6.7億円をかけて平成8年3月に完成したものです。
この平成の復元は、明治時代の古写真をもとに、古絵図をはじめとする文献類、発掘調査の成果を総合的に検討して赤穂産の花崗岩(かこうがん)による枡形石垣(ますがたいしがき)、国産材を使用して昔どおりの伝統工法によって、往時の姿によみがえらせています。平成8年11月 赤穂市教育委員会
- 枡形石垣
- 虎口左前(門桝式)形式 使用石量 1.873t
- 面積 334.32m2 高さ 4.60m
- 一の門
- 木造脇戸付櫓門(やぐらもん) 入母屋造(いりもやづくり) 本瓦葺
- 上階・下階構造 棟高(むねだか) 10.98m
- 使用材(欅・桧・杉・松) 材積 75.03m3 瓦数 9,820枚
上階 桁行 13.36m 梁間 4.77m 軒高 7.70m
下階 桁行 8.83m 梁間 4.14m 軒高 4.78m- 二の門
- 木造小戸付高麗門(こうらいもん) 切妻造(きりづまづくり) 本瓦葺
- 桁行 3.89m 梁間 2.49m 軒高 4.62m 棟高 6.13m
- 使用材(欅・桧・杉) 材積 10.973 瓦数 2,270枚
- 土塀
- 桁行 1.80m 梁間 2.41m 長さ 92.67m
- 中道
- 幅 9.73m 長さ18.82m