作延城は鎌倉幕府の御家人・稲毛三郎重成が枡形山城の支城として築城したと伝わっています。重成は北条政子の妹を妻に迎え、源頼朝の側近として活躍しましたが、頼朝死後の1205年(元久2年)、「畠山重忠の乱」の際に北条義時によって粛清されると、その際に廃城となったと思われます。現在城址は緑ヶ丘霊園となっており、管理事務所の隣に城址碑と案内板が建てられています。
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おそらく、八王子城の解説本の中で最も重要な一冊でしょう。
八王子城跡が現在のように整備されたのは、落城400年にあたる1990年以降のことです。本書の出版も同時期で、出版後に発見された遺構もあれば、今は目にすることのできない遺構も多数あります。言い換えると、1990年当時の八王子城跡の姿を記録した書であるとも言えます。八王子城に興味を持ってくださった方にはお薦めの一冊です。すでに廃刊となっていますので、古書店か図書館で探してください。
トンネル工事や台風・地震などにより、現在は失われてしまった石垣などの貴重な写真も多数掲載されていますが、白黒で小さいため分かり辛いのが残念。
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