冨樫・畠山・佐々・前田氏の群雄と加賀一向一揆が割拠した往時を偲ばせる空堀や土塁、曲輪が訪れる者を魅了する。石川県内から精選した名城五六を能登・加賀に分け、豊富な図版を交え平易に紹介。
シリーズ北陸編完結。(本書裏表紙より)
つい先日(2022年12月21日)に発売されたばかりの吉川弘文館出版の「北陸の名城を歩く」シリーズの石川県編です。
今回は能登国、加賀国に分けて56基の城跡が紹介されていました。巻頭4ページほどは、カラーページで七尾城の石垣遺構や松根城跡航空レーザ測量による鳥瞰図(金沢市埋蔵文化センター提供)、鳥越城の外桝形門遺構が写真付きで紹介されており、特に松根城の資料はかなり貴重で結構グッと胸に来ましたね。それ以外にも飯田城(攻城団未登録城)や甲山城、舟岡山城の写真が掲載されていました。
金沢城ももちろん紹介されており、巻頭カラーの写真ページにはなかったですが、7ページにわたってかなり詳細に解説されていました。中でも現在は復元されてしまって絶対に見ることができない河北門の調査時の遺構写真が載ってて、これはかなり良いものが見ることができたなと感動しました。
このほか結構マイナーな城跡も紹介されていて、地元民の私すら知らなかった城跡も紹介されていてすごく勉強になりました。特に能登地方は七尾城以外は資料が乏しく、資料自体が結構入手困難な城跡が多いので能登のマイナーな城跡を知るには一番オススメしたい一冊です。これが一番出揃ってて分かりやすいと思います。
タイトル | 北陸の名城を歩く 石川編 |
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著者 | 向井 裕知 |
出版社 | 吉川弘文館 |
発売日 | 2022-12-21 |
ISBN |
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価格 | 2750円 |
ページ数 | 236ページ |
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