うちの近所にある京都市考古資料館でいま開催されている「伏見城と淀城」展を見てきました。
この京都市考古資料館には常設展示として聚楽第址から発掘された金箔瓦などが展示されているのですが、今回の特別展示では伏見城と淀城の発掘調査で見つかった出土品が数百点は展示されていました。
ご存知のとおり伏見城と淀城というのは京都にかつてあった城なのですが、豊臣と徳川それぞれによって築かれた城という共通点があります。
最初に秀吉が築いた伏見城(指月城)は慶長伏見大地震で倒壊し、すぐに木幡山にあらたな城が築かれました。この再建された伏見城は秀吉が亡くなった城でもありますね。この伏見城は秀吉没後に権力を握った家康が居座ることになりますが、「関ケ原の戦い」の前哨戦で焼失しています。その後、家康は(まだ大坂には秀頼がいたこともあり)藤堂高虎に再建させています。2か所に3回築かれたのが伏見城の歴史です。
このうち、最初に築かれた指月城跡がマンションが建設のおかげで(?)発掘調査が進んで、いろいろわかってきたそうです。
また淀城も淀の方が鶴松を産んだ城(淀古城)と、江戸時代に徳川秀忠が築かせた新淀城(淀新城)のふたつがあります。
こちらも(とくに新淀城が)京阪電車の高架工事にともなう発掘調査が実施されて、こちらもいろいろわかったそうです。
金箔が目立つ瓦などの出土品はやっぱり(秀吉とのかかわりが深い)伏見城周辺のものが多かったですね。
それぞれの調査結果についてはパネルで解説されていてわかりやすかったです。
とくに現在の地図上に場所を重ねてくれてたので、近いうちに現地を散策してみようという気になりました。
(住宅地を歩くのは気を使うんですけどね)
6月25日までなので、興味のある方はお早めに。
このパンフレットをもらうだけでも価値があると思います!
[追記]
ぼくは朝の9時すぎに訪問したのですが(京都市考古資料館は9時開館です)、誰もいなかったので、平日の朝いちばんに訪問できれば満喫できると思いますよ。
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