岡崎城の東隅櫓は2010年(平成22年)3月に再建されました。
この東隅櫓は、城の中核となる二の丸に繋がる切り通しを守る最後の砦で、岡崎城が解体された明治初頭まで存在していました。
「望楼式二重櫓」と呼ばれる木造2階建で、入り母屋造りの屋根は、岡崎藩主を務めた本多氏の家紋立ち葵が刻まれた本瓦葺きになっています。
壁は白漆喰塗りで、高さ約9.4mで、かつて東曲輪だった岡崎公園駐車場の南東角に位置しています。
1781年(天明元年)の「岡崎城絵図」を基本資料としているが、東隅櫓の図面は現存しなかったため、同時代に築かれていまも現存している松山城の野原櫓などの形式を参考にして、建設されました。
(広島大学大学院の三浦正幸教授が監修)
また石垣には城内で発掘された石材が使われています。
隣接して同時に整備した長さ約45メートルの城壁と合わせ、総工費は約1億円でした。
岡崎公園駐車場近くの広場から見た東隅櫓です。