岡崎城と岡崎城の北にある大樹寺を結ぶ約3kmの直線は「ビスタライン」と呼ばれています。
(「ビスタ」とは「眺望・展望」の意味)
この眺望は、三代将軍・徳川家光が、1641年(寛永18年)に祖父である家康の十七回忌を機に、徳川氏(松平氏)の菩提寺である大樹寺の伽藍を建てるとき、「祖父生誕の地を望めるように」と本堂から三門、総門を通して、その真中に岡崎城が望めるように伽藍を配置したことに由来します。
以後、歴代の岡崎城主は、毎日天守から大樹寺に向かって拝礼したとも伝えられています。
現在の岡崎城の天守最上階からも「逆ビスタライン」として眺めることができます。
この景観を守るための法や規制はとくにありませんでしたが、ビスタライン上の住民のみなさんが配慮してくださったことで、約370年が経ったいまでも、同じように門越しに岡崎城を望むことができます。
岡崎城を訪問した際にはぜひ見ておきたいポイントのひとつです。
岡崎市の広報が紹介ビデオを公開してくれています。