掛川城の「竹の丸」は、山内一豊が城を拡張した際につくられた曲輪です。
その名称の由来は定かではありませんが、18世紀初頭に描かれた「遠州懸河城郭図」には「竹ノ丸」という表記があり、当時こう呼ばれていたことがわかります。
竹の丸は掛川城の北門の守りを固める位置にあり、天守や本丸など城の中心部に通じる道筋にあったことから防衛上重要な曲輪であり、家老などの重臣の屋敷地に割り当てられていました。
その後、江戸時代よりつづく葛布問屋で、掛川藩御用達をつとめた豪商である松本家が購入し、1903年(明治36年)に竹の丸に屋敷を建てました。
このときに建てられた主屋は桁行九間半、梁行七間の平屋建寄棟造で、離れは大正末期から昭和初期にかけて平屋建から二階建に増築されています。いずれも近代豪商住宅の様相を現代に伝える貴重な建造物となっています。
この旧松本家住宅は2007年(平成19年)6月から修復工事が行なわれ、一般公開されています。
中は趣きのある住居となっています。
離れの2階には洋風の貴賓室があり、掛川城の天守も見えます。
庭園も見学できます。
竹の丸(旧松本家住宅)の観光情報
住所 | 静岡県掛川市掛川1200 |
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開館時間 | 9:00〜17:00(入館は16:30まで) |
休館日 | 年中無休 |
観覧料(常設展示) |
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URL | http://www.city.kakegawa.shizuoka.jp/kankou/spot/rekishibunka/takenomaru.html |