掛川市によって作成された「静岡県 掛川市観光ガイドブック」に掲載されている掛川城の案内です。
掛川城は掛川市中部エリアのページで紹介されています。
掛川城天守閣
室町時代、駿河の守護大名今川氏が遠江進出を狙い、過信の朝比奈氏に命じて築城させたのが掛川城のはじまりです。戦国時代には、山内一豊が城主として10年間在城。働き盛りの一豊は大規模な城郭修築を行い、天守閣、大手門を建設すると共に、城下町の整備や大井川の治水工事などに力を注ぎました。掛川は、一豊の人生にとって大きな意味をもつ土地であり、高知城は掛川城を模して作られたとも伝えられています。現在の掛川城は、平成6年4月に「東海の名城」と呼ばれた美しさそのままに、日本初の本格木造天守閣として復元されたものです。大手門
大手門は、天守閣に続いて平成7年に復元されています。掛川城の表玄関にふさわしい桜門造りの本格的な櫓門は、木造日本瓦葺き入母屋づくり。白壁で板ひさしが配され、棟上にはシャチ瓦が飾られた勇壮な構えです。実際は現在地より50mほど南にありました。掛川城御殿
城主の公邸、藩の役所、公式式典の場などとして使用されました。現存する御殿は、江戸時代後期に再建された建物で、全国で数ヶ所にしか残っていない大変貴重なもの。昭和55年、国の重要文化財に指定されています。大手門番所
江戸時代末期に建てられたこの番所は、場内に出入りするものを監視する役人の詰め所。大手門の復元にともない当時の地に移築されました。太鼓櫓(たいこやぐら)
城下に時を知らせるための大太鼓を納めてあった建物。掛川城御殿の広間に当時使われた大太鼓が現存しています。市指定文化財。