掛川市二の丸美術館は二の丸御殿のすぐ北側にある美術館です。
二の丸美術館は、掛川市出身の故木下満男氏からたばこ道具、刀装具、書画などの美術工芸品、約2000点の寄贈を受け、開館した美術館です。
細密工芸品を主とする木下コレクションと、近代日本画を収集した鈴木コレクションを中心に展示されています。
美術館のとなりに二の丸御殿の勝手台所にあった井戸が残っています。
掛川城二の丸御殿の勝手台所
美術館建設に先立つ発掘調査によって、二の丸御殿の勝手台所跡のようすが明らかになりました。勝手台所は、藩主の公邸である小書院棟の北側に建てられていた建物ですが、明治時代に撤去されてしまいました。
発見されたのは、建物の礎石を支える礎石根固め(ねがため)と呼ばれるもので、その配置が安政年間(1854〜1859)に描かれた御殿の図面と一致することがわかりました。発見された礎石根固めは、直径90cm、深さ60cmの穴の中に拳大(こぶしだい)の石と粘土を交互に堅くつき固め、その上に礎石を置いたもので、掛川城に多大な被害をもたらした嘉永7年(1854年)の大地震を教訓に強固に造られたものと考えられます。
礎石根固め以外にも、台所にあったカマドの跡、井戸なども発見されました。
掛川市二の丸美術館の観光情報
住所 | 静岡県掛川市掛川1142-1 |
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開館時間 | 9:00〜17:00(入館は16:30まで) |
休館日 |
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観覧料(常設展示) |
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URL | http://www.city.kakegawa.shizuoka.jp/kankou/spot/art/ninomarubijyutu.html |