高坂館は徳川家康の家臣、加賀爪政尚の居城として知られています。戦国時代は1562年(永禄5年)の「松山城の戦い」で北条氏政が松山城を攻める際に高坂に陣を置いたとされ、現在跡地に建つ高済寺の境内周辺に残る土塁や空堀はこのときにつくられたものです。土塁の下には城山稲荷と「加賀爪氏累代之墓」があり政尚以下3代の宝篋印塔が並んでいます。
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おそらく、八王子城の解説本の中で最も重要な一冊でしょう。
八王子城跡が現在のように整備されたのは、落城400年にあたる1990年以降のことです。本書の出版も同時期で、出版後に発見された遺構もあれば、今は目にすることのできない遺構も多数あります。言い換えると、1990年当時の八王子城跡の姿を記録した書であるとも言えます。八王子城に興味を持ってくださった方にはお薦めの一冊です。すでに廃刊となっていますので、古書店か図書館で探してください。
トンネル工事や台風・地震などにより、現在は失われてしまった石垣などの貴重な写真も多数掲載されていますが、白黒で小さいため分かり辛いのが残念。
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