山鳩(やまばと)さん 家老 サポーター   フォロー

現存十二天守2巡目、山城のソロ攻城も少し増えてきました。立ち寄れそうな城跡は攻城団でチェックと予習をしています。気になるお城要素は雁木と土塁、唐破風。お城巡りはワクワク&なるほど!の連続です。2022年は日本三大水城のバッジ獲得が目標♪

山鳩さんのレビュー(書籍)

山鳩さんは12件のレビューを投稿しています。

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図説 近世城郭の作事 櫓・城門編

 これまで個々の城に行った際にうっすら感じた疑問が一つ一つ氷解していくので一気に読み終えた。
 櫓、城門について網羅的体系的、かつ具体例にそって詳細に書かれている。ページ数こそ少ないが土塀についても詳しく類型されている。
 櫓の名称(の変遷)について明解に述べられていて大いに納得したが、大坂城大手門についての厳しい指摘は“マイ推し門”なだけにちょっと凹んでしまった。
 索引がないので少し不便と思われるが、図書館へ返却後も度々確かめたくなると予想されるので購入必至。

ワイド&パノラマ 鳥瞰・復元イラスト 日本の城

2022年3月に増刷と聞き予約して購入。帯に「在りし日の城の姿!」とある。初版同様、100城全126点。精密な鳥瞰・復元イラストには構造としての城だけでなく、人々の営みも書き込まれているものも多くて気に入ってます。人々が関わってこその城だと思うので。
石垣山城は天守台建設中で人々が土木工事をしてるし、杉山城では堀に渡された木橋を人が通ってます。亀居城に舟入があったことはこの本で知りました。伏見城のページには在りし日の巨椋池が広がっています。城が躍動していた頃の姿を眺めてうっとりするのはロマンと言うのかな。出版社はワン・パブリッシング。

将軍の日本史 (MdN新書)

源頼朝から徳川慶喜まで「幕府の長としての将軍」39名がずらりと並んでいる。ビッグネームも儚い存在も一人ひと項目ずつ(同一人物だが足利義材と義稙は二つの項目に分けて)公平に取り上げた「総覧」だ。
出色はコラムで、将軍になれそうでなれなかった面々の紹介が面白かった。その一人、尾張藩主・徳川宗春は地元では「名君として愛されていた」とか。いつか名古屋城攻城の暁には郵便ポストの上の宗春公も見てこようとグーグルマップに印をいれたところだ。
私は歴史に疎く見逃しが多いが、将軍を軸にして日本史の常識をこの「総覧」は補ってくれる。「日本坊主列伝」とともに貼りまくった付箋のところを読み返し、城下町探索に深みを持たせたい。

黄金の日日

 安土桃山時代の貿易商人、呂宋助左衛門(るそん すけざえもん)の物語。自治都市堺の盛衰記でもあり、信長の隆盛から豊臣大坂城の落城までの動向が商人たちの目線で語られているところがハラハラドキドキ面白い。安土城、鳥取城、大垣城、伏見城など自分が攻城した城がつぎつぎ出てくるのでそれだけでも読むスピードが早まる。
 個人的には戦場で開かれる茶会の様子を興味深く読んだ。更に秀吉と千利休の関係性(エピソード)の描写が巧みで、利休が死に至る道すじが示されていて納得。ルソンで客死する高山右近の信仰の深さも絶妙にストーリーに絡み印象に残った。
 大河ドラマの原作であり、放映時の記憶として鮮烈なのは善住坊の鋸引きのシーン。四十数年ぶりの再放送(4月からBSにて)ではあそこもここも興味津々、ドラマでどう描かれているかを注視している。

ひょうごの城紀行 (上) (のじぎく文庫)

 中世から近世にかけて兵庫県下には千を越える城郭があったというが、上下巻で71の城についてその歴史や現状を写真・現況図付きで紹介している。1998年発行。
 特に興味深く読んだのが2つ。
・2019年12月、発掘調査後の現地説明会に参加した松原城が「蒲公英(たんぽぽ)城」の名で載っていて、その成り立ちや造成される前の山城の様子が本に残っていてうれしく思った。
・金山城の「(光秀が丹波攻略で)敵中深く楔を打ち込んだのが金山城の築城である」の一文に大いに納得。先の大河ドラマでは描かれなかったので寂しかったが、広重の浮世絵「鐘坂」に江戸時代の金山の姿が(名所・鬼の架け橋がメインで)描かれているとは、へぇ〜!
 他に姫路城、置塩城、黒井城、篠山城など計36の城について6人が執筆している。白旗城、利神城は下巻なので図書館で借りようと思う。

花押・印章図典

歴史上有名人のサイン帳。花押2045点、印章393点が使用した人物名の五十音順に並んでいる。総勢1,112名には天皇、公家、僧、書家・画家などもみられるが武将、大名が大半かな。花押は肉筆なだけに人柄を想像してしまう。個を立てつつ恭順の気持ちも込めてデザインを考えたのかな、筆の勢いとかバランスとか(本人 or 右筆が)何度も練習したのかなと思うと楽しい。バリエーションの豊さ第1位は伊達政宗で花押21種印章9種。細川忠興の印章で「tada uoqui」とアルファベットを使っているのには目を引かれた。雪舟や長谷川等伯らの名前もあってページをめくっていたらあっという間に日が暮れてしまった。
男性ばっかりと思うなかれ、高台院、光明皇后の印章、そして春日局の花押も掲載されている。巻末には没年順の索引があって光明皇后(701~760年没)はその筆頭だ、偉い。

山川 詳説日本史図録 第8版: 日B309準拠

高校の教科書に沿った資料集で史料や年表、模式図などがびっしり載っている。攻城団の「日本史の知識をアップデートするための勉強会」に参加中、話題にのぼった事柄を確認するのに便利なので多用している。聚楽第図屏風、大坂城鳥瞰図などミニミニサイズだが見ていて楽しい。

現代思想 2020年1月臨時増刊号 総特集◎明智光秀

明智光秀に関する最新の学術論文がびっしり並んでいる。日本中世史、日本文化史、城郭考古学などの専門家による執筆。それぞれ注や主要参考文献が記され「~その史料を丁寧に、そして慎重に読み解(編集後記)」いた過程をたどることが出来る。
巻頭は討議(小和田哲男×柴裕之)、
テーマを列記すると
・光秀と信長
・明智光秀とは何ものか
・明智光秀と人びと
・明智光秀をめぐる想像力
・明智光秀を読み解く―知性・文化・政治

「光秀の城」の題で千田先生も寄稿している。河内先生の「信長はなぜ本能寺に滞在していたのか」を立ち読みしようと書店に行ったのだが最後の一冊だったことと、装丁が素晴らしかったので即購入。目次は淡い桔梗色の紙の上に濃い紫の文字、紫色の表紙裏にも光秀の花押が。鉛筆でじゃんじゃん書き込みしながら読んでいる。

花鳥の夢

読後ひと月たっても読んで良かったと度々思い返す。画人 狩野永徳の生きざまを描いた小説。個人的には若い頃の洛中洛外図作製の経緯と、人生後半 父 松栄を理解する場面が特に印象深かった。wikipediaや解説本などで知り得る情報がストーリーとして語られている。他の登場人物(歴史上主要な人々多数!)とのつながりも面白い。単に絵を描くのが好きで飛び抜けて上手い青年が時代の要請を読み解き己の力を尽くして狩野派の潮流を太く深くしたことに涙。二条城二の丸の金碧障壁画鑑賞に奥行きがプラスされるように思う。
〈(上杉本洛中洛外図からは)祇園祭の賑わいや市井の子らの遊ぶ声が聞こえてくる。可愛い。〉平安遷都1200年記念(1994年)特別展での鑑賞メモが出てきたので再び埋もれないようにここに載せてもいいかな、永徳さま筆とは当時知りませんでしたけれども。
*文庫本のレビューにあと押しされて読みましたが図書館にあったのは単行本。装幀も素敵でした。

宿所の変遷からみる 信長と京都

信長はなぜ本能寺に泊まったのか、という疑問に応えてくれた専門書。京都における信長の足跡が「信長在京表」としてまとめられている。その典拠は同時代史料、公家や僧侶などによる日記(古記録)や書状(古文書)であり信長の動静がじかに伝わってくる(ように読み解かれていて有難い)。絵画史料として上杉本洛中洛外図も要所要所で使われていて当時の様子がイメージしやすい。あと2~3巡読み返し理解を深めたいところだが、天正10年の宿所が本能寺「御屋敷」であった訳がまずはわかった。

歴史の旅 戦国時代の京都を歩く

表紙に惹かれ図書館でなんとなく手にした本。まさに上杉本洛中洛外図屏風を〈歩く〉内容になっている。現在に残る痕跡(古文書や古記録)を私のような(素直だけが取り柄の)ものにも分かるように易しくかみくだきながら戦国時代の上京、下京を案内してくれる。めうかくじ(妙覚寺)や二条屋敷(二条古城)のあった通りを実際に歩きたくなった。

明石城完全攻城ガイド

「攻城」の言葉が表紙、裏表紙各所にあって思わずニンマリ。よく練られたレイアウト&内容で100円以上の価値ありですが、ワンコインだと一般の観光客も手に取りやすいでしょうね。
繰返し読んだ項目に順位をつけると①築城当時の明石城②見どころガイドの櫓のページ③はじめに、です。見開きの「はじめに」を読んで明石城を誇りに思うようになりました。ただこのページの文字の大きさが小さく、遠近両用メガネの私には厳しかったです

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今日のレビュー

花鳥の夢 (文春文庫)

狩野永徳が主人公の時代小説です。 
永徳の人物像や時代背景、人間関係を掴むのに役立ちます。
また、「寺院別障壁画の見かた」も手元にあると、小説の中の障壁画作成場面がより臨場感を持って楽しめます。

十林寺さん)

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