自分が住んでいる東京を再発見したくて読んでみました。関東大震災、東京空襲などを乗り越えた江戸時代の建築物、建造物が多数残っていることを知りました。この本を片手に江戸城遺構、大名庭園、そして神社仏閣など東京都内を巡るのも面白いな、と思いました。それにしても江戸城内の御殿、よく焼失しているんですね。江戸は火事が多いとは知っていましたが、江戸城の無血開場時、西の丸の仮御殿(現在の皇居)のみで本丸、二の丸両御殿がなかったのは驚きでした。自宅の近くの池上本門寺も紹介されていたので、時間を見つけて散策して江戸情緒を味わいたいと思います。
江戸の遺構を外堀から内堀、大名屋敷(庭園)、寺社、土木遺産と巡り、最後に江戸城本丸へ登城するという章立て。カラー版とある通り写真が多めだが新書であることに変わりなく、柔らかな文章で意匠や成り立ち(歴史的変遷)についてしっかり知識欲(確認欲?)を満たしつつ江戸への「時間散歩」に連れ出してくれる。読みたいところから行きつ戻りつ熟読しているが、ぜひとも足を運びたい遺構が一気に増えてしまった。
2021年初版で写真はすべて著者撮影とのこと。本書の「おわりに」に「摩天楼の乱立する東京のなかに、誇りうる江戸の遺産を見つけるための一助に」とあるが、お上りさんの私には一助以上である。
タイトル | カラー版 東京で見つける江戸 (975;975) (平凡社新書 975) |
---|---|
著者 | 香原 斗志 |
出版社 | 平凡社 |
発売日 | 2021-05-18 |
ISBN |
|
価格 | 1155円 |
この書籍で紹介されているお城です。
ほかの書籍を検索することができます。
攻城団で必要としている資料(書籍・雑誌)やカメラ等の機材をAmazonのウィッシュリストで公開しています。いずれも直近では必要としないもののいずれは攻城団の運営に必要なものばかりですので、プレゼントしていただければ大変ありがたいです。
また現状、匿名でのご支援が可能なのはこの方法のみとなっています(匿名で送るにはクレジットカードで決済せず、ギフト券で支払う必要があるようです)。
攻城団のアカウントをフォローすれば、SNS経由で最新記事の情報を受け取ることができます。
(フォローするのに攻城団の登録は不要です)
攻城団のご利用ありがとうございます。不具合報告だけでなく、サイトへのご意見や記事のご感想など、いつでも何度でもお寄せください。 フィードバック
いまお時間ありますか? ぜひお題に答えてください! 読者投稿欄に投稿する