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身体を動かすきっかけとして始めたお城めぐりですが今ではすっかり城址の遺構を見るのが楽しみになってしまいました。特に土の城は本当に面白いですね

有楽斎さんが過去に回答した読者投稿欄のお題

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機動警察パトレイバーのゆうきまさみ先生の「新九郎、奔る」を推します。伊勢新九郎(北条早雲)の物語ですが謎が多い出自も最新の研究を基にプロットされていて面白いです。

昨年コロナ禍の間隙を縫って遠征した北陸ツアーで訪れた富山県はとても魅力的な場所でした。
自分がおすすめする富山初めての方向けのお城は以下の三城です。
①増山城:ダム湖のそばにある山城で遺構が見事に残っています。
②富山城:こんなに「映える」お城もなかなかないと思います。復興天守ですがお城を見た感は満点
③松倉城・・・と言いたいところですが未攻城なので高岡城とします。
ありがちな百名城チョイスになってしまいましたが富山県は食べるものもおいしいですし豊かな土地なので争奪戦になったのもわかる気がします。

とうとう地元バッチです。おすすめの戦国時代の城郭が沢山あります。
候補は百名城系(山中城、駿府城、掛川城)で妥当かなと思うんですがあえて地元民的に選ぶなら上記に諏訪原城と丸子城は加えたいと思います。この5つの熾烈な?争いをしてもらいたいですね。

自分的には
1.山中城(土の城として究極形遺構が丸ごと残ってる)
2.掛川城(復元木造天守と現存御殿のセット)
ここまでは一発で決まり。最後の一枠は
3.諏訪原城(静岡で最も遺構が残る武田流城郭)

駿府城が落ちたのは地元民だからってことで許してください。大穴の丸子城は静岡に来たら是非訪れてもらいたい今川と武田のハイブリッド城郭です。

攻城済みなのが百名城だけですけど、それでも3つ選ぶのはとてもむつかしい(笑)
①岩櫃城
②箕輪城
③金山城
岩櫃城は岩山を背にした天然の要害をそのまま山城にしたところが見どころです。下から見ても上から見てもお勧め。箕輪城は土の城としての遺構の残り具合と整備度合いからみて初心者向けでしょうか。金山城は残った石垣が神秘的でわかりやすさも特徴です。

大坂城
飯盛城
千早城
自分の実家である大阪となれば選ばずにいられないです。
大阪が初めてなら最初三つはこれがお勧めというの選んでみました。選ぶ基準は「時代の転換点」です。
一つめは有無を言わさず大阪城。豊臣時代のものはその時代の石垣が見られる「豊臣大坂城」とセットで見てもらいたい(感じてもらいたい)です。
二つめは飯盛城。信長に先駆けて天下人となった三好長慶の居城です。芥川山城とともに大阪で最も大きな城跡なのでどちらも行ってもらいたいですが整備度合いでこちらをまずおすすめ。
三つめは一番おすすめの千早城です。急峻な山の頂上は小さく鎌倉末期にここを数百人で数万の鎌倉軍と数か月にわたり対峙した歴史の分岐点を雰囲気を感じてほしいです。できればすぐ近くの下赤坂城と上赤坂城も訪れてほしいですね。

青森県は未攻城エリアですので、行きたい順になります。
弘前城:最北端の現存天守で外せません。桜の季節に行きたいですね。
根城:中世城郭としてはかなり遺構が残っていて、復元も進んているのが魅力
浪岡城:個人的には青森県で最も行きたいお城です。

岐阜県は戦場になった場所も多いのでお城もたくさんありますね。
1位:岩村城:六段壁の圧倒的な要塞感もそうですが、苔むした石垣の廃城感を満喫するのもいいと思います。
2位:岐阜城:初心者ならここは外せません。
3位:苗木城:こちらも木曽川の絶壁に立つ山城です。天守展望台から木曽川を見下ろすと気分爽快。殿様気分です。

他にも大垣城、郡上八幡城と立派な城郭がありますけどホンモノ感で三つ選んでみました。ここは意見が割れそうですね。

自分が訪れた3つの城で好きな順に並べます。
1位:若桜鬼ヶ城
→但馬と播磨の分岐点に立つ城で廃城感たっぷり。整備の度合いも少ないので「ホンモノ」感があります。頑張って六角石垣まで見ましょう。
2位:鳥取城
→県庁所在地にある山城としては屈指の規模でしょうね。要塞って感じです。
3位:米子城
→これも近代城郭らしい縄張りがしっかり残っていて要塞感あります。

鳥取は3つ選ぶなら地元の方以外は鉄板になりそうなので、地元の方おススメの名城を知りたいですね。鳥取のカニ飯はまた行きたくなるくらい旨かったです。

キツイってのは藪が深いとかの整備の面でキツイというのを除けばやはり山城なんだと思いますね。自分は行ったことがないので評判だけ聞くと鎌刃城、有子山城、霧山城あたりが上位に上がってくるんでしょうか?どれもまだ行ったことがないので自分はまだまだ駆け出しなんでしょうね(苦笑)。
 さて、自分が登った山城(実質、山そのものだったんですけど)で最もキツかった思い出があるのはズバリ丹波・金山(きんざん)城です。真冬の12月に攻城したのですが、険しい登山だったですね。自分のペースで登りに2時間近くかかりました。なにより途中に遺構がないのでただひたすら急な山道を登るって感じです。途中、真冬なのに脱水症状なのか頭が真っ白になりかけて、慌てて水分+チョコ補給しました。
 寒風吹きすさぶ山頂に本丸があり遠くに黒井城と八上城が見えました。光秀もここまでやってきたんだろうかと思いをはせつつ山頂のそばにある「鬼の架け橋」も見学。登り切ってしまえば素晴らしい眺めが待っています。黒井城も八上城もですが丹波の山城は現代でも難攻不落感があって攻め甲斐があるかと思います。

攻城したことがある足利氏館と唐沢山城は確定ですが、あと一つはイメージで選ぶしかありません。
順当なら宇都宮城がやはり選ばれることが多いのでしょうけど、ここはひねって烏山城とします。
山城としての遺構の残り具合が素晴らしいと聞いています。

ということで栃木県のおすすめは下記の三城です。
足利氏館:お隣にある同じ源氏の流れをくむ新田氏の金山城との比較も面白い
唐沢山城:急峻な山に築かれた石垣の城
烏山城:交通の要衝でもあった場所の天然の要害で遺構が多く現存

地元の方の意見を聞いてみたいですね。

まだ行ったことがない山口県。期待値のみの選定です。

岩国城
萩城
石城山神籠石

岩国城、萩城は決まりだと思っています。最後の一つにはかなり無理筋でしょうけど石城山神籠石を推したいと思います。神秘のお城ですし古代の城として遺構が今も残っていることを考えると山口県に行けば絶対に外せない気がします。大内氏館や山口城、櫛崎城も行きたいお城ではありますがミステリアスな遺構ということで三つ目はこれで決まりです。

2020年の攻城目標
・広島・山口遠征・・・100名城中心ですが、これとは別に個人的には「石城山神籠石」は必ず行きたいと思っています。
・北関東遠征・・・箕輪城が特に楽しみ。
・光秀関連・・・宇佐山城、周山城の両山城は外せないです。
・利神城・・・去年霧で全く見えなかったのでリベンジ
こうして並べると山城多いな・・・

 大河も始まりますし、ナイスなお題ですね。朝倉家に仕え、そこから足利義昭に仕えることになったりして、最後は信長にも目を付けられ出世していきます。まさにあの信長でさえ見込んだ「知略にとんだ武将」であったと思うしかないですよね。信長がそれだけ信頼していたからこそ、見事なクーデターになったわけで、その辺の裏事情を1年かけて解き明かしていってもらいたいものです。
 三英傑はのちにいろいろな脚色された?エピソードが多く伝わっていますが、光秀のように、これだけ出世した武将がそれに類するエピソードがないはずがないだろうと思います。その辺も大河で描かれるのがとても楽しみです。

土の城と言えば、やはり後北条か武田か、といった感じではないでしょうか?どちらもその匂いというかコンセプトは一貫性があるものばかりだと思います。
その意味でも現在にもその意向を伝えるようなお城と言えば以下の二つを推したいと思います。
①山中城:北条の城で最も遺構が残っている城と言えます。ワッフルな障子堀も美しいのは当然として、最近発掘整備された旧東海道の逆サイド(南側)の城域の岱崎出丸跡の深い空堀と「でかい」土塁は必見です。こっちを見に来る人はあまりいませんのでお勧めですよ。
②諏訪原城:武田の城と言えば武田神社や要害山城、新府城ですが遺構の整備度合いで言えば諏訪原城がイチオシではないかと。深い空堀や三日月堀、土塁に囲まれた曲輪とそれぞれを結ぶ土橋は「土の城の教科書」と言えるでしょう。

番外編として、近世城郭では珍しい土の城として佐倉城は貴重な遺構ではないかと思います。高い土塁に囲まれた本丸と天守台、それを取り巻く深く何重もの空堀は見てて飽きないですし、現代でもその遺構が街の憩いの場所(公園)として生きているというのに感動します。

二条城、福知山城までは確定だと思いますが、残りひとつが悩みますね。
歴史的には、伏見城一択かもしれませんが、遺構が少ない(模擬天守は立派ですが)。かといって亀山城、田辺城が割り込めるか、というとうーんと悩みます。
ということでワタクシ有楽個人のお勧め枠としては勝龍寺城を推したいです。全68城全てを訪れたわけではないですが、隣の神足城と合わせ遺構も多く残っており現在の整備状況も高いレベルですから「お城好きに勧めるとすれば」という限定付きで、明智光秀が最後に陣を張った勝龍寺城を最後の一枠にします。

皆さんの3つめが気になります(笑)

二条城、福知山城、勝龍寺城

江戸城、大阪城、名古屋城は言うまでもないですが、古城感いっぱいの感動、という点で言えば高取城をおいて他はないんじゃないでしょうか。苔むした当時そのままの石垣が山の奥深くにひっそりと聳えている、そんな風景の中にいると幻想的な不思議な空気に包まれるようです。お勧めは朝一に県道で一気に登って八幡神社の口から登るルートです。健脚ではない方でもこのルートならお手軽に荘厳な雰囲気を楽しめます。

備中松山城
岡山城
備中高松城

備中松山城と岡山城は固いとして、残り一つを悩みますね。実際に見ていないので何とも言えませんが期待値としては津山城か備中高松城でしょうか。
となると、やはり歴史の転換点である備中高松城を推しておきたい。

駿府城一択ではないでしょうか?江戸城よりも大きな天守台も発見され近年その遺構も調査が進んで巨大な天守台もその姿を見せつつあります。

細川幽斎(藤孝)ですね。信長、秀吉、家康と状況に応じて忠実に仕えるという臣下の姿と本能寺の変に黒幕として参加したとも言われるしたたかな曲者の姿の二面性はミステリアスです。関ヶ原に先立って田辺城に籠城して西軍に頑強に抵抗するなど強い信念も感じられる戦国武将だと思います。フィクションの部分も織り込んだ話でも盛り上がれるんじゃないでしょうか?子の細川忠興、その妻ガラシャも脇で盛り上げてくれると思います。主演幽斎は緒形直人、子の忠興には池松壮亮、ガラシャには芳根京子でどうでしょうか?

松本城/上田城/高遠城
お城が街の数だけある長野県。3つを選ぶのは中々難しいのでは?国宝松本城は外せないとして残りはイメージですが上田城と高遠城が長野県らしさが感じられると思います。3つとも個性的な特徴のあるお城だと思います。

やはり世界遺産である姫路城でしょう。これだけのものが現存するだけでも素晴らしいことですし、日本人であることが誇りに思えるお城です。

遠くへ行くきっかけになるのが一番の魅力でしょうか。日本史が好きな私にはお城自体がたくさんのドラマが眠っている場所であり、時の流れを感じる瞬間がとても好きです。

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今日のレビュー

天地雷動 (角川文庫)

「長篠の合戦」を武田信玄の死から書き起こし克明に描く。勝頼は信玄の遺産である宿老たちを掌握できず苛立ち、家康は武田の圧力に対抗するため信長との同盟に神経をすり減らし、秀吉は信長の戦略を実現するために知恵を振り絞り奔走する。「鉄砲の三段撃ち」は武田軍が突撃してこなければ成り立たない。なぜ勝頼はそうしたのか、そこにいたる過程を様々な視点から描いていて見事だ。宮下帯刀ら戦の最前線に立つ地侍や足軽の戦いの様子も描かれている。また、長篠城、高天神城をはじめ数多くの城が登場し築城や攻城戦の様子が描かれている。

こめつぶさん)

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