以前ここでも案内した「第4回日本城郭検定」のパンフレットが届いたので見てみたら、各級の例題が載ってました。
準1級(武者返級)を受けるか迷ってるんですが、ちょっと腕試しにやってみました。
級 | 例題 |
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3級 | 加藤清正が熊本城の石垣で使った、下はなだらかで上部ほど垂直になる、石積み法はどれか。
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3級 | 支倉常長等の遣欧使節を派遣した時の伊達政宗の居城はどれか。
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2級 | 四国には現存天守が4つある。その中で、天守だけでなく本丸の全ての建物が現存するのは、どの城か。
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2級 | 姫路城は現在「平成の大修理」が行われているが、その中で大天守の最上階から新たに発見された遺構がある。それは何か。
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準1級 | 三大山城の一つで、江戸時代は畳橋と言う名の橋を渡って大手門に入った城はどれか。
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やっぱり、3級、2級、準1級とむずかしくなってますね。
こういう問題の難易度を判定(分類)するのはなかなか困るんですが、かなり妥当な設定になっていると思います。
では回答をご紹介。
1問目は簡単ですね。「扇の勾配」が正解です。
熊本城にいくと、加藤清正が築城時に築いた石垣と、その後加藤家に代わって入城した細川忠利が拡張した石垣が重なった「二様の石垣」が有名ですが、勾配が急なほう(写真だと左側)が細川時代の石垣なんですよね。
別名「武者返し」と呼ばれるように、加藤清正というと急な石垣とイメージされますが(じっさい当時の技術としてはすごいんですけど)、時代が進むとそれよりも急な石垣を築けるようになったということもあわせて知っておくべきでしょうね。
2問目はちょっと考えましたが、伊達政宗がスペインと組んで江戸幕府を倒そうとしていたという説を知っていると、江戸時代だってことまではすぐに思い出せます。となると「仙台城」が正解です。
仙台城は関ケ原の戦い後に築城しています。幕府へ配慮して仙台城には天守が築かれなかったという話も知ってると、より答えやすいですね。
ちなみに伊達政宗の生涯についてざっくり知るには大河ドラマ『独眼竜政宗』を見るか、横山光輝のマンガ『伊達政宗』を読むか、両方の原作となった山岡荘八の小説『伊達政宗』を読むのがいいと思います。
3問目はちょっと悩みました。
まずぼくが知ってる知識として、高知城には全国でも珍しい本丸御殿が現存していること、また松山城も連立式天守をはじめ、本丸には櫓や門がしっかりあったなあということです。
四国の現存天守は丸亀城や宇和島城も含め、ぜんぶ攻城済みなので(こういうときにいったことがあるというのは大事ですね)。
正解は「高知城」で、松山城の本丸にある建物はほとんど放火や戦災などで焼失しており、のちに木造で復元されたものです。現存とまちがうくらい、かなりしっかり復元されていますね。
4問目は前にこのブログでも紹介しましたね。正解は「窓」です。
全面が窓の姫路城も見てみたいですけどね。
最後の5問目はさすがにむずかしいです。
まず「日本三大山城」は岩村城、高取城、備中松山城なので、選択肢から金山城ははずれます。残った3城のうち、備中松山城にはいったことがあるんですけど橋はなかったので、残りはふたつなのですが、そこからは勘ですね。
正解は「岩村城」でした。この問題はさっぱりわからなかったです。
ということで、ぼくの知識だとまだまだ準1級には足りてないなあということがよくわかりました。
あと1〜2年くらい勉強してからチャレンジしてみようかな。
(まあ勉強といってもお城を攻めて、城メモを書くだけなんですけど)
自分のレベルを確認するにはほんとにいい問題だと思うので、どの級を受けようか迷ってる方にはオススメです。
公式サイトにはほかにも練習問題があります。
過去にはここから出題されているので、受験することを決めてる方もチェックしておいたほうがいいですよ。
toproadさんが城がたり「よくわかる小牧山城」を企画してくれました。愛知県小牧市と調整してくださり、学芸員の方にZoomで話していただけることになりました。小牧山城の歴史、発掘調査の成果など、いろんな話が聞けると思いますのでぜひご参加ください。
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