宮内少輔城は室町時代に一乗寺近郊を支配していた渡辺氏(北渡辺氏)によって築かれた城です。背後の一乗寺山城を詰め城としていました。渡辺宮内少輔晶は15代将軍・足利義昭に仕えていましたが、1573年(元亀4年)に織田信長との対立が起こると信長に降伏し、のちに豊臣秀吉の馬廻衆となりました。晶の子の渡辺内蔵助糺は槍の名人でしたが「大坂夏の陣」で豊臣氏と運命をともにしています。現在城址には子孫の方が住まわれており、長屋門の前には城址碑が建てられています。個人宅のため見学には十分配慮してください。
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