田中城は桑折治部少輔忠家の居城として知られています。桑折久家が城主の1542年(天文11年)には黒木城主・黒木弾正信房の攻撃を受け、久家は戦死しました(七橋の戦い)。その後は相馬義胤の弟である相馬郷胤が城代となり、田中忠次郎郷胤を称しましたが、1602年(慶長7年)に廃城となっています。現在城址は民家や耕作地となっており、土塁が一部だけ残っています。
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おそらく、八王子城の解説本の中で最も重要な一冊でしょう。
八王子城跡が現在のように整備されたのは、落城400年にあたる1990年以降のことです。本書の出版も同時期で、出版後に発見された遺構もあれば、今は目にすることのできない遺構も多数あります。言い換えると、1990年当時の八王子城跡の姿を記録した書であるとも言えます。八王子城に興味を持ってくださった方にはお薦めの一冊です。すでに廃刊となっていますので、古書店か図書館で探してください。
トンネル工事や台風・地震などにより、現在は失われてしまった石垣などの貴重な写真も多数掲載されていますが、白黒で小さいため分かり辛いのが残念。
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