別名 方の上城、方ノ上城
方上城は今川氏の家督相続争い、いわゆる「花倉の乱」の舞台となった城です。1536年(天文5年)に今川氏輝が病死すると、花倉遍照寺の僧・玄広恵探(げんこうえたん)と、恵探の異母弟でのちの今川義元となる富士善得寺の僧・栴岳承芳(ばいがくしょうほう)が家督継承をめぐって争い、恵探派の福島彦太郎、斎藤四郎衛門、篠原刑部少輔らが城を占拠しましたが、承芳派の岡部左京進親綱の攻撃によって落城しました。現在城址には土塁や堀切などの遺構を確認できます。
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