岩屋城は山名氏、赤松氏、浦上氏、尼子氏、宇喜多氏と美作の領主に支配された城です。織田信長の家臣である羽柴秀吉が中国攻めのために美作に侵攻すると、宇喜多直家は毛利氏を離反してと織田方についたため、毛利氏はこの城を攻めて落城させ、葛下城主・中村頼宗を城主に任じました。その後、毛利氏と織田氏が和睦をすると、美作は宇喜多氏に割譲されます。しかし頼宗は城を明け渡さなかったため、宇喜多氏は武力制圧を試みるも落とすことができず、足利義昭の調停によって開城することになりました。現在城址には遺構が良好に保存されており、巨大な畝状竪堀群や大堀切などが残っています。また周囲には1584年(天正12年)に宇喜多氏が攻撃した際の陣城群も確認できます。
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