鰹のタタキ(かつおのタタキ)といえば「土佐造り」ともいわれるように高知県の名物料理です。
この料理の起源については、漁師のまかない料理から発達した説や、鰹節をつくるときに残る部分を皮付きのまま串に刺して焼いたとするカツオ節派生説などいくつかあるのですが、初代土佐藩主・山内一豊が鰹の刺身を食べることを禁じたことから生まれたという説もあります。
一豊が領民に対して食中毒を気遣い、鰹を刺身で食べることを禁じたため、領民は鰹の表面だけをあぶり刺身ではないと言いつくろって食べるようになり、これが鰹のタタキの起源だという話が伝わっています。
なお、高知では「鰹の塩タタキ(かつおのしおたたき)」として、ポン酢ではなく塩で食べることでも有名です。
また、「土佐巻き」と呼ばれる、鰹のたたきを使った巻き寿司もあります。