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2018年訪問の郡上八幡城をきっかけに攻城を始めて5年目、100名城続100名城スタンプ、御城印も集めて数え切れないほどになりました。2024年3月から会社異動で地元を離れましたが、これまで通り攻城も続けていくのでよろしくお願いします。構築DB入力も引き続き頑張っていきます!
・好きなもの・・・ラーメン、およしちゃん、ひなビタ♪、東方Project
・城以外の趣味・・・ドライブ、ご当地ラーメン巡り、温泉地巡り、鉄印、音ゲー、ネット麻雀(主に雀魂、麻雀格闘倶楽部)、ニコ百記事編集、大河ドラマ・ニコニコ動画・YouTube視聴
・好きな城・・・松本城(現存天守の中では一番)、郡上八幡城(城めぐりきっかけのお城)、金沢城(地元の城はやっぱり素晴らしい)

しぇるふぁさんのレビュー(書籍)

しぇるふぁさんは35件のレビューを投稿しています。

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全国御城印図録 (英和ムック)

攻城する際には御城印集めのお供として、100名城の公式スタンプ帳と一緒にいつも持ち歩いてます。お城の解説のみならず、所在地やアクセス方法、御城印の特徴と料金、全てここに記されています。さらには鹿児島県で展開している「城郭符」という御城印も全て網羅しています。2020年4月20日発売のため、それ以降に登場した御城印は掲載されてませんが、ほとんどの御城印はこの一冊に入ってると思います。100名城スタンプ帳と並んで必携品です!

本当に行くべき日本の名城 (MSムック)

この本は攻城遠征を計画する際のブリーフィング用に使っています。城のプロ厳選100城のデータが掲載されています。ただ、有名所のお城はほぼ全部載っているので主に攻城初心者にオススメしたいです。 中身はお城の見所写真や御城印の実物写真が大きく掲載されていて、ページめくっただけで分かりやすいし、行ってみたい欲を駆り立てるような一冊です。あと、特集で御城印の厳選セレクションや城の基礎知識に関するページが載っていて、まだお城探訪始めたばかりの人や城の知識を深く理解してない人にとっては絶対持ってたらありがたい一冊です。私としては持ち歩き用ではなく、攻城計画立てる際のブリーフィング用にオススメします!

大きくてよくわかる全国の御城印+武将印 (淡交ムック)

タイトル通り、御城印の見本が大きくバンっと載っててわかりやすいです。この参考書には全7章のテーマ別に全国99城の御城印と武将印が掲載されており、そのテーマも「武将印と楽しむ御城印」だったり、「戦国武将ゆかりの城の御城印」だったり、「家紋・花押の意匠が美しい御城印」だったりと、御城印を全く知らない人や最近集め始めた人でも分かりやすいテーマが選定されています。さらにお城の基本情報の掲載もしっかりしており、お城の参考書としても使えます。個人的に注目したいのは、「ゆかりの武将」「ゆかりの戦」という小さなコラム欄がほとんどのページに掲載されていて、その城にゆかりのある武将はどういう偉業をしたかや、ここでどういった合戦があったかなどが分かりやすく記されています。るるぶのような大きな雑誌サイズなので持ち運びには不向きですが、攻城計画を立てるときの参考書としては大いに使えるのでぜひ手に取ってみてください。

増補改訂版 かなざわ旧町名復活物語

金沢城のかつての城下町の面影が一挙に学べてしまう一冊。
金沢には、江戸時代に使われた旧町名が数多く残っており、ここ最近になってその旧町名復活運動が展開されて、いくつか現住所として復活した町名があります。(南町、六枚町、主計町など)
本書では、その地域の旧町名の由来を解説し、復活に至るまでの経緯や復活後の波及効果などを地元住民のインタビューを交えて対談形式で紹介しています。一つ一つ読み上げていくと、復活の際に立ちはだかる各地域特有の事情を抱えてたり、復活当日の式典で、旧町名碑の「旧」の文字が砂埋めされるのが嬉しかったという声があったりと、地域の生の声を聞いている感じで面白かったです。
さらには、旧町名が残っている地域には金沢市が建立した「旧町名碑」と呼ばれる旧町名と町名の由来が彫られた石碑が各所に建てられており、金沢城を攻城した方は、街中を巡る際にいくつか見たことがあると思います。ただ、全部見に行ったという人はほとんどいないかと思います。実際私も10年以上住んでいる地元住民ですが、全部で何基あるのか、どこにあるのか把握し切れてません。このため、全部見に行くことはほぼ不可能なのですが、この壁を解消してくれるのが本書で、なんと金沢市内各所にある旧町名碑の位置や周辺地図、町名の由来が全て網羅されています。しかも写真付きでかなり分かりやすく紹介されています。
普通の歴史ノンフィクションとしての書物だけでなく、金沢城攻城ついでに旧町名をめぐる際のハンドブックとしても重宝しますのでぜひ買って読んでみて下さい!
ちなみに旧町名以外に金沢城についても少し触れられており、金沢城の惣構えについてや鼠多門復元について、鼠多門復元によって形成される加賀百万石回遊ルートについても紹介されていますのでこちらも読んでみてください。

よくわかる日本の城 日本城郭検定公式参考書

城郭検定受検のために購入しました。
モノが分厚い参考書なので、第一印象は結構ギッシリ書いてあって三日坊主になりそうだなぁ…と危惧しましたが、ちゃんと文字だけでなく図を使った説明や写真が載っていたので、私のような初めて城郭検定挑戦する人でもさくさく読めて勉強できるかなと思いました。
まだ全部目を通せてませんが、この参考書を使って勉強していきたいと思います。

【公式】日本城郭検定過去問題集―2級・3級・4級編―

日本城郭検定2級〜3級を受検する際のマストアイテム。2級と3級の第8回〜第11回の過去問が収録されています。解答コーナーには一部解説があり、分かりやすいかと思います。また、解説がない問題についても城郭検定が購入を推奨している「日本100名城公式ガイドブック」・「続日本100名城公式ガイドブック」・「よくわかる日本の城 日本城郭検定公式参考書」を参考書として併せて購入し、探して読んで理解していくのがベストな本書の活用方法及び勉強方法だと思います。
2級、3級受検される方、合格目指してぜひ頑張って下さい!

日本100名城公式ガイドブック (歴史群像シリーズ)

日本100名城公式スタンプ帳の解説ページをさらに拡張したようなガイドブックです。さらに、巻頭にはお城の構造や分類についての解説が分かりやすく掲載されています。お城めぐり始めたばかりの方でも読みやすく、理解しやすい中身なのでオススメします。スタンプ帳付きですが、こちらは破れやすく、耐久性が思わしくないのでこちらについては公式スタンプ帳を購入して集めた方が良いでしょう。
また、日本城郭検定の2級、3級を受検される方は問題の出題元がこのテキストとなっているのでマストで購入を推奨します!

続日本100名城公式ガイドブック (歴史群像シリーズ特別編集)

続日本100名城の公式ガイドブックです。公式スタンプ帳では掲載しきれなかった解説が掲載されています。日本100名城の公式ガイドブックではお城の歴史や城の見方、種類などの解説ページが巻頭にありましたが、こちらの続日本100名城の公式ガイドブックでは、さらに内容を深掘りして山城の歩き方、天守閣の見分け方、石垣についてなどの解説が掲載されています。冊子が大きいので持ち歩きには不向きですが、家で攻城計画建てるときに事前情報収集したり、知識勉強するときにに大いに役立つと思います。
また、日本城郭検定の2級、3級を受検される方は問題の出題元がこのテキストとなっているのでマストで購入を推奨します!「日本城郭検定過去問題集-2級・3期・4級-」の問題集を解くときはこの冊子が一番の参考書になります。

元離宮 二条城

二条城の売店で購入しました。中身は二ノ丸御殿と本丸御殿を中心とした解説付きフォトブックです。
二条城を見学する際の決定的な弱点としては、やはり二ノ丸御殿内部が全面撮影禁止ということが一番に挙げられると思います。なので、撮影できずどんな内装だったか忘れて思い出せない人が多いと思います。
それを完全に解決してくれるのがこの一冊。1ページ1ページ美麗な写真で二ノ丸御殿の中の様子が掲載されており、今は工事で見ることができない本丸御殿の内部も写真付きで解説が掲載されています。他にも清流園の四季の移ろいの様子が写真で紹介されてて、どれも綺麗な景色でした。こんなに美麗なフォトブックなのに、定価が762円とかなり求めやすい価格かと思います。
私のオススメのページとしては、やはり40〜41ページ目の本丸御殿の花車の杉戸絵ですね。ここに載っている写真の中では一番印象が残っています。現物は見たことないので、本丸御殿修復工事終わったら見に行きたいです。

完全保存版 日本の城1055 都道府県別 城データ&地図完全網羅!

書店の歴史コーナーの新刊書でたまたま見かけて試し読みしたら、内容が凄すぎで思わず購入。
発行日を見ると今年11月に発行されたばかりの新しい城郭参考書で、日本全国の1055基の城郭を網羅して解説している一冊です。掲載城も日本100名城・続日本100名城クラスの有名な城から、市史跡指定城郭や全く指定を受けてない超マイナーな城、中にはお城だけでなくチャシや山口藩庁などの幕末に建てられた城館・陣屋・屋敷まで、いろんな城郭が紹介されていました。
各城郭の解説は、日本100名城や現存天守城では特集ページが組まれていてかなり濃く解説されています。そのほかの城も、築城年、築城主、特徴、所在地、交通アクセスを最低限として掲載しており、今まで知らなかったマイナーな城郭を新たに知ることができました。この中には攻城団未登録城が何基かあり、城郭DB構築プロジェクトに登録申請する上で、決定的な書籍資料として使えるのでオススメしたいです。
ページが448ページあるので少し幅を取る本ですが、持ち歩き用の資料としても使えるかなと思います。

北陸の名城を歩く 福井編

吉川弘文館の「名城を歩く」シリーズの北陸編第一弾です。
100名城の丸岡城、一乗谷遺跡、続100名城の国吉城、越前大野城はもちろん、金ヶ崎城などの歴史舞台になった城、そのほかこの書籍でないと詳細が分からないマイナーな城まで様々な福井県の城が59基掲載されています。しかも全て縄張り図付きで分かりやすく、登城方法やアクセスも書いてありました。
特に資料が乏しくて手に入りにくい嶺南地方・若狭地方の城が詳細に解説してあるのはこの本ぐらいかと思います。福井県の城を巡るならマスト購入なハンドブックです。
個人的には城郭DB構築プロジェクトに福井の新規城を申請する上での参考書として利用したいと思います。

北陸の名城を歩く 富山編

吉川弘文館の「名城を歩く」シリーズの北陸編第二弾です。
呉西地方、呉東地方に分けて富山県の59基の城が紹介されています。富山城、増山城、高岡城はもちろん、砺波市が公式配布している「とやま城郭カード」の収録城はほぼ全て紹介されています。全ての城に縄張り図が掲載されていて、「とやま城郭カード」集めにお城巡ってみようと思う方は、かなり有力な参考書になると思うのでオススメします。これ以外にも私も今まで知らなかった超マイナーなお城もいくつか紹介されていて、ほとんど攻城団未登録城だったので、あぁこれはぜひ今度城郭DB構築プロジェクトに入力申請したいなと思いました。
また、冒頭には「越中の城郭戦国史」というコラムがあり、ちょっと文章が多くて読むのに難儀しますが、越中の南北朝期~戦国時代にかけての歴史がかなり濃く分かりやすく書かれていたので、購入した人は最初に呼んで理解を深めることをオススメします。
富山県限定の城郭参考書としては一番参考になる本かなと個人的に思います。

日本の家紋大事典

御城印コレクションに新規御城印を登録申請する上で家紋の名称を調べたいときに非常に参考になる本です。
読むのが難儀で疲れるほどの文章はほとんど書かれておらず、簡単な紹介文と家紋の由来が書いてあってその次に家紋の影絵がズラッと掲載してあり、非常に読みやすくて探しやすいです。他にも家紋に関する参考書がいくつかありましたが、比べたらこの参考書が一番読みやすくて分かりやすいかなと個人の感想としてはそう思います。
値段も定価1600円と手頃な値段なので購入しやすいかと思います。

戦国の北陸動乱と城郭 (図説 日本の城郭シリーズ 5)

書店で北陸の城郭に関する参考書を探していたら、こちらの参考書を見つけて、読んだら結構詳しくて良い内容だったので購入しました。
富山、石川を中心に50基の城が紹介されており、全て写真付き、縄張り図付きで分かりやすいです。特に富山の城については282ページのうちの約150ページを使って25基の城を紹介しており、かなりボリュームがあります。
また、表紙をめくって1ページ~5ページあたりにはカラーで切山城、松倉城、増山城、七尾城の想像復元絵(描者:香川元太郎)が掲載されており、かなり貴重な資料だと思います。
さらに一部には攻城団未登録城があり、私も今まで知らなかった城跡も紹介されていて興味深かったです。可能であれば、こちらの参考書を元に調査して、未登録城の登録申請を城郭DB構築プロジェクトにしたいなと思います。
同じ書店で同時購入しましたが、吉川弘文館から出ている「北陸の名城を歩く 富山編」、「北陸の名城を歩く 石川編」とともにオススメしたい参考書です。

これが加賀百万石回遊ルート

鼠多門竣工記念で、北國新聞社が出版した金沢城と兼六園、及び城下町の風景を紹介しているガイドブックです。
本書には石川郷土史学会常任理事のまさこさんとその孫で大学一年生のちはやさんが登場し、金沢城とその城下町を歩きながら対話形式で見どころを紹介しています。また、全て文書ではなく、写真も掲載されており、文章読むの苦手な人も読みやすく、内容が頭に入ってきやすいです。写真も全てカラー掲載で見やすいです。
全188ページの12章構成で、鼠多門竣工記念で出版されているので、第1章からいきなり鼠多門が登場します。鼠多門の構造や特徴、それから復元に至った経緯まで事細かく記されており、おそらく鼠多門に関する参考書の中では一番詳細で分かりやすいと思います。
第2章からは、鼠多門の竣工によって形成された金沢城の回遊ルートを中心に見どころを紹介していました。尾山神社や兼六園、玉泉院丸庭園、片町武家屋敷、成巽閣、各種美術館・博物館など金沢城周辺の主要スポットが登場します。
ページも188ページと比較的軽くて携帯しやすいサイズの本なので、金沢城を訪問した際は本書をハンドブックとして携帯することをオススメします。

北陸の名城を歩く 石川編

つい先日(2022年12月21日)に発売されたばかりの吉川弘文館出版の「北陸の名城を歩く」シリーズの石川県編です。
今回は能登国、加賀国に分けて56基の城跡が紹介されていました。巻頭4ページほどは、カラーページで七尾城の石垣遺構や松根城跡航空レーザ測量による鳥瞰図(金沢市埋蔵文化センター提供)、鳥越城の外桝形門遺構が写真付きで紹介されており、特に松根城の資料はかなり貴重で結構グッと胸に来ましたね。それ以外にも飯田城(攻城団未登録城)や甲山城、舟岡山城の写真が掲載されていました。
金沢城ももちろん紹介されており、巻頭カラーの写真ページにはなかったですが、7ページにわたってかなり詳細に解説されていました。中でも現在は復元されてしまって絶対に見ることができない河北門の調査時の遺構写真が載ってて、これはかなり良いものが見ることができたなと感動しました。
このほか結構マイナーな城跡も紹介されていて、地元民の私すら知らなかった城跡も紹介されていてすごく勉強になりました。特に能登地方は七尾城以外は資料が乏しく、資料自体が結構入手困難な城跡が多いので能登のマイナーな城跡を知るには一番オススメしたい一冊です。これが一番出揃ってて分かりやすいと思います。

甲信越の名城を歩く 新潟編

吉川弘文館出版の「北陸の名城を歩く」の富山・石川・福井編の3冊が良かったので、他の地域もあるということで、ちょくちょく行くことが多い新潟県編も取り寄せてみました。
新潟県編では上越、中越、下越、佐渡の4つの地域に分けて59基の城が紹介されていました。新潟の城は100名城クラスの城しか知らなくて、意外とマイナーな城が数多く紹介されていて勉強になりました。特に攻城団未登録城が多い中越・下越地方はかなり勉強になりました。早速城郭DB構築プロジェクトに入力して登録申請したいなと思っています。

東海の名城を歩く 岐阜編

城郭DB構築プロジェクトの参考書として攻城団未登録城が多い飛騨・奥美濃地方の資料が欲しいなと思い、直近で購入した同シリーズの「北陸の名城を歩く」が良かったので、岐阜県編を取り寄せてみました。
西濃・本巣郡、中濃・岐阜、東濃・加茂、飛騨の4地域に分けて60基の城が紹介されていて、お目当てだった飛騨国の城もしっかり詳細に紹介されていました。数の18基あって結構豊富な数でした。資料が乏しくて手に入りにくい飛騨国の城の参考書としては一番しっかりしているので飛騨国の城めぐりをする際は参考書としてマストで購入するをオススメします。
岐阜城についても模擬天守だけでなく山麓部の遺構が全て紹介されていて、分かりやすかったです。ロープウェイでしか登ったことがないので今度登山しつつこの本片手に見学したいなと思いました。

姉小路氏城館跡 ー総括報告書ー

2022年12月13日に飛騨市教育委員会文化振興課が公式に発行した発掘調査報告書です。主に2017年〜2020年にかけて行われた古川城、小島城(飛騨市)、向小島城、野口城の発掘調査の概要とその模様、そしてその調査結果が詳細に記されています。
ページが450ページあり、持った瞬間落としてしまいそうなズッシリとした重量感があり、幅3cm、重さ4kgぐらいある公式資料です。
内容もすごく専門的な内容で、お城めぐり初めたての人にはちょっと難しい資料かもしれませんが、普通の歴史参考書や城郭参考書では権利の関係で、絶対掲載されていないような資料、例えば発掘調査時の写真や岐阜県または飛騨市所蔵の歴史文献資料が引用物として掲載されていたり、縄張り図や地形図はもちろんのこと、トレンチ断面模式図と呼ばれる城跡を断面にして見たような図が掲載されており、この点はすごくて、さすが飛騨市公式資料だなと思いました。また、発掘調査委員会のメンツも豪華で、城郭史研究者の中井均氏を委員長に、仁木宏氏や内堀信雄氏、加藤理文氏、佐伯哲也氏など、テレビや歴史参考書や城郭資料書などで一度は見たことのある名前の方が並んでました。
内容は城郭玄人向けですが、飛騨市公式資料ならではの内容が多く書かれており、どの資料も城メモになってもおかしくないレベルの情報量なのでぜひ一読をオススメしたいです。1冊4000円とちょっと高額でしたが、充分すぎる情報量で大満足です!
残念ながら編纂元の教育委員会文化振興課から2023年1月7日に書籍が完売してしまったとの広報が出ており、現在購入不可能になっていますが、全国遺跡報告総覧というクラウドサイトに報告書の内容を無料公開しているのでそちらをチェックしてみて下さい。さらには、飛騨市内にある飛騨市図書館、神岡図書館にも1冊ずつ提供予定とのことなので実際の原本見たい方は現地行って図書館で探してみてください。
ちなみに私事ですが、こういうこともあろうかと攻城団ライブラリーに1冊寄贈させて頂きましたので、攻城団事務所が公開された日があればぜひ手に取って読んでみてくださいね!

世界の天空の城 歴史ロマンあふれる夢想遺産

図書館の歴史コーナーで平立て置きされてたのを見て、パラパラとめくって読んだら結構良かったので紹介。世界中にある天空の城をフォトグラフカンパニーのアフロが手がけた美麗写真とともに紹介している一冊です。
攻城団では日本の城しか扱いませんが、世界にはこんなきれいで素晴らしいお城があるのかと新たな発見を得られました。いくつか挙げるとドイツのホーエンツォレン城はまさに皆さんがイメージする天空の城というべき写真が載ってて、きれいな風景でした。他にもマチュピチュやガイヤール城、ノイシュヴァンシュタイン城、万里の長城など、一度は聞いたことがある有名な城が紹介されています。
タイトルは「世界の天空の城」ですが、意外にも日本の天空の城もしっかり紹介されており、郡上八幡城、犬山城、越前大野城、竹田城、備中松山城が紹介されていました。どれも美麗写真でよかったです。特に犬山城に関しては天空の城のイメージがなかったのですが、冬の木曽川に反射する犬山城の写真が載ってて、「そういう見方があるのか」と新たな発見がありました。

戦国武将を癒やした温泉 名湯・隠し湯で歴史ロマンにつかる

図書館の歴史・地理コーナーで平立て置きされていたのを見つけ、面白かったので紹介します。
「戦国武将×温泉」というかなり珍しい視点からアプローチした参考書。
戦国武将ゆかりの温泉といえば「信玄の隠し湯」として有名な草津温泉や下部温泉などが思いつきますが、意外と武田信玄以外の戦国武将ゆかりの温泉はなかなか思いつきませんでした。
本書を読むと、「真田昌幸×伊香保温泉」や「北条早雲×箱根湯本温泉」など統治している地理的に考えられそうな組み合わせだったり、「明智光秀×山代温泉」や「前田利家×草津温泉」、「徳川家康×熱海温泉」など、全然考えもしなかったまさかの組み合わせが登場したりと、なぜその組み合わせに至ったのかと古書文献の記述を交えて解説している点などがあり、結構面白かったです。
戦国武将以外にも番外編で幕末志士ゆかりの温泉地も紹介されており、有名な「坂本龍馬×塩浸温泉(霧島温泉)」や「土方歳三×会津東山温泉」などが紹介されていました。
お城めぐりする際に、宿泊地に温泉地を取り入れようと計画している方はかなり参考になる本書かと思います。

越中中世城郭図面集 1(中央部編(富山市・中新川郡

桂書房の中世城郭図面集シリーズの越中国編です。全3巻あります。
本書は第1巻で、富山市、中新川郡、射水市の城郭が縄張り図付きで紹介されています。本書サイズがA4でかなり大きく掲載されており、見やすいです。富山の城郭縄張り図を探すならこのシリーズが一番分かりやすいかと思います。
著者は吉川弘文館の「北陸の名城を歩く福井編」を監修した佐伯哲也氏です。

越前中世城郭図面集I ‐ 越前北部編(あわら市・坂井市・勝山市・大野市・永平寺町) ‐

桂書房の「中世城郭図面集」シリーズの越前国編。全3巻。第1巻は、越前国の城郭のうち、あわら市・坂井市・勝山市・大野市・永平寺町の城郭の縄張り図を紹介した一冊です。
著者は越中国編に続き、佐伯哲也氏が監修。縄張り図全てが著者自ら作成したもので、本書がA4サイズで大きく書かれており、見やすかったです。一部見開きページで掲載されていたのもポイントです。

越前中世城郭図面集II ‐ 越前中部編(福井市・越前町・鯖江市) ‐

桂書房の「中世城郭図面集」シリーズの越前国編。全3巻。第2巻は、越前国の城郭のうち、福井市、越前町、鯖江市の城郭の縄張り図を紹介した一冊です。著者は前巻に続き、佐伯哲也氏が監修。
本巻の目玉は、やはり表紙にもなっている一乗谷城朝倉氏遺跡とその関連城跡遺構で、一部見開きページで縄張り図が掲載されていて、詳しく紹介されています。支城の小見放城も紹介されており、かなり本格的な一乗谷関連の参考書となっています。

越前中世城郭図面集III ‐ 越前南部編(越前市・池田町・南越前町・敦賀市)・補遺編 ‐

桂書房の「中世城郭図面集」シリーズの越前国編。全3巻。第3巻は、越前国の城郭のうち、越前市、池田町、南越前町、敦賀市の城郭の縄張り図を紹介した一冊です。著者は前巻に続き、佐伯哲也氏が監修。
目玉としては、やはりなかなか資料が乏しくて手に入りにくい池田町内の城郭が数多く掲載されて紹介している点です。情報量も多く、著者測量作成の縄張り図も掲載されており、かなり強力な一冊です。実際、城郭DB構築プロジェクトに池田町の城郭を一部入力中ですが、かなり助かっております。

駿府城跡本丸・天守台跡 -駿府城公園再整備に伴う発掘調査報告書-

今日やっと届いて、早速一部読んでみました。
A4サイズの各100ページぐらいの3分冊で冊子ケース付きだったので、最初手に取った時は「でっか、おんも(笑)」と思わず漏らしてしまいました。
内容は予想通りお城玄人向けの内容でしたが、発掘された遺物写真等が掲載してあるなど、本書でないと見ることができない貴重な資料を閲覧でき、充分満足でした。お城初心者には結構難しい内容ですが、三冊目などには瓦の遺物写真等が載っているので、この辺だけは充分楽しめると思います。

越中中世城郭図面集II - 東部編(下新川郡・黒部市・滑川市)-

桂書房の中世城郭図面集シリーズの越中編第2弾。富山県のうち、朝日町、入善町、黒部市、魚津市、滑川市の城郭を紹介した一冊です。著者は引き続き佐伯哲也氏。
本誌目玉となる城は松倉城で、関連遺構も含めると17ページにわたって詳細に紹介されており、縄張り図ももちろん載っていて分かりやすかったです。
他にも宮崎城、升方城、天神山城など、砺波市発行の「とやま城郭カード」収録城も一部紹介されています。
なお、A4サイズの大判本なので購入検討される方は本棚に入るかよく確認してから購入して下さい。

飛騨中世城郭図面集

桂書房の中世城郭図面集シリーズの飛騨編です。岐阜県の中で飛騨国の城を著者作成の縄張り図付きでくまなく紹介した一冊です。著者は越中編から続いて佐伯哲也氏。
攻城団では2023年2月時点で飛騨国の登録城数は33基しかありませんが、本誌はそれを3倍ほど凌駕する94基の城郭が紹介されており、飛騨の城を詳しく知るなら間違いなくこの一冊を推薦します。
目玉の城としては広瀬城、飛騨松倉城、高山城でいずれも10ページ以上に渡って詳細に解説されています。
A4サイズの大判本で場所を取るのと、定価5000円とちょっと手が届かない価格ですが、飛騨国の城郭資料としては一番詳細に書かれている書籍かなと思います。

若狭中世城郭図面集I ‐ 若狭東部編(美浜町・若狭町) ‐

桂書房の「中世城郭図面集」シリーズの若狭編第1弾です。図書館で新着入荷したと情報が入ったので早速借りてきました。
本誌には美浜町と若狭町の城が44基紹介されていて、ほとんどが攻城団未登録城で、私が知らない城もかなり多く登場しました。また、美浜町の城ということで、続100名城の国吉城も紹介されていて、8ページにわたってかなり突っ込んだ内容で分かりやすかったです。また、著者の佐伯哲也氏が調査測量した縄張り図も掲載されており、これはかなり参考になりうる史料だと思いました。
城郭DB構築プロジェクトにおいては、若狭国の城郭登録の重要有力文献になりうるのでこれからこの書籍を元に調査登録申請を進めていきたいなと思います。
これでもまだ若狭編第1弾ということで、第2弾以降も発刊が楽しみです。

日本人なら絶対行きたい日本の名城200

劇場型合戦解説動画で人気を博している歴史系YouTuber、YUKIMURA氏監修の城郭解説本です。
攻城団の団員の中には、彼のチャンネルの登録者で動画を見ている方がいるかと思われますが、私もその一人です。特に彼の「合戦解説動画」は動画に拠りますが、いつも90分前後の超大作動画になっていて合戦に至るまでの経緯、背景、合戦の戦況、結果までがきめ細かく解説しており、それを舞台劇場のような語りスタイルで動画にしているので、歴史や城郭初心者でも非常に分かりやすくてのめりこみやすい動画で、いつも参考にしています。
そんな彼が初めて監修した城郭解説本がこちらの本です。2023年5月25日に発売されたばかりの新書です。
amazonでは即日完売するほどの売れ行きで、amazonのベストセラー本紀行・歴史部門で4位になったそうです。私も涸れのチャンネルの告知で知ってamazonで買おうとしましたが、即日完売だったので後日置いてある近所の書店を調べてゲットしてきました。
内容はタイトルの通り日本の城郭200基の解説が掲載されたもので、「山城」、「平山城」、「平城」、「水城・海城」の4つの章に分けて解説されています。冒頭コーナーにはYUKIMURA氏が独自に選出した「YUKIMURA式最強天守ランキング」と「城めぐりを10倍楽しくするためのYUKIMURA流用語解説」があり、ランキングの方は独自の採点基準でランキングした最強天守ランキングと「一度は行ってみたい観光編」だったり、「戦国武将合戦の舞台編」だったり、「(番外編)ざんねんな建物」だったりとちょっと面白いテーマ別ランキングが記されています。「(番外編)ざんねんな建物」ランキングは意外と面白いランキングだと思いました。
用語解説は初心者でも分かりやすく一部写真や図面付きになっていて、縄張りの種類や天守の装飾の名前、石垣の構造の種類、防御構造の種類などが解説されていて分かりやすかったです。
本編の各城郭解説では一部写真付き、絵図・縄張り図付きとなっており、YUKIMURA氏視点での見所がいろいろ記されていて勉強になりました。本のサイズも普通のハンドブックサイズで日本100名城公式スタンプ帳と同じぐらいの幅なのでそこまでかさばらないので、現地攻城時の際に必携したい一冊ですね。

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今日のレビュー

戦国の終わりを告げた城―八王子城を探る (ロッコウブックス)

おそらく、八王子城の解説本の中で最も重要な一冊でしょう。
八王子城跡が現在のように整備されたのは、落城400年にあたる1990年以降のことです。本書の出版も同時期で、出版後に発見された遺構もあれば、今は目にすることのできない遺構も多数あります。言い換えると、1990年当時の八王子城跡の姿を記録した書であるとも言えます。八王子城に興味を持ってくださった方にはお薦めの一冊です。すでに廃刊となっていますので、古書店か図書館で探してください。
トンネル工事や台風・地震などにより、現在は失われてしまった石垣などの貴重な写真も多数掲載されていますが、白黒で小さいため分かり辛いのが残念。

赤ヱ門さん)

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