攻城団からのお知らせ

これが石田堤だ!

今回の忍城攻めは「のぼうの城」きっかけだったこともあるので、ちゃんと石田堤を見ておきたかったんですよね。
映画のエンドロールのときに現存してる石田堤の映像も流れてたので、あれは見ておきたいなと。

場所的にはこの案内図の下のほうにあるところですね。たしか上越新幹線の高架下だったはず。

DSC00198

とはいえ丸墓山古墳まで1時間も歩いてヘトヘトだったのでタクシーで向かおうと思ったんだけど、無理!
ぼくの実家がそうなんだけど、田舎ってタクシーは道路を走ってるのを止めるものじゃなく、呼ぶものなんだよねえ。こりゃまいったぞと思いつつ、まあがんばって歩くかと。

この決断が大失敗。ほんとにつらかった。

いちおう行田市郷土博物館でこういうのをいただいたので、地図上の位置はわかってます。 DSC00347 DSC00349 丸墓山古墳からだと5キロくらいあるのかな。 (タクシーさえ走ってればなあ) とりあえずこの忍川をくだっていけばよさそうです。この川は元々あった川なのかな。それとも水攻めのときにできた(つくった)川なのかな。 DSC00255 川をくだるといっても、船があるわけじゃないので、近くの道路を歩きます。 途中、川を見失ったりして、不安になりました。 DSC00258 どうやら方角はまちがってないようです。 DSC00260 こんな田んぼの横をてくてく歩いたり。 DSC00261 思いっきりあぜ道を歩いたり。 右手前に見えるのが下忍小学校ですね。 DSC00269 ようやく半分くらいです。とくに休む場所もないので、さらに進みます。 DSC00272 「まちがってないはず」と思いながらも、近づいてる感じがしないんですよね。 もう足は痛いし、少しずつ暗くなってきてるし、もし途中で歩けなくなったら
  1. パトカーか救急車を呼ぶか(こういうときはパトカー?)
  2. ヒッチハイクするか
  3. 見知らぬおうちにピンポンして休ませてもらうか
どれならやれるかなあと考えたり。どれもやりたくないけど、最悪の場合はピンポンを押そうと心に決めて、さらに進みます。 なんとも不安な足取りです。 DSC00274 しかしこうやって歩いてみると、この水攻めがいかに遠大かつ壮大な計画だったかがよくわかりますね。 (歩いてる最中はそんなことを考える余裕がなかったんですけど) そんな感じで歩くこと、40分。 あれ? DSC00277 ちょっと土手っぽいなと思いつつ、近づいたらありました! DSC00279 たしかにこうして見ると堤っぽいですね。 DSC00283 で、もう少し進むと駐車場がありました。無料です。 DSC00286 DSC00288 看板がありました。先客が居ます。ここまで来るのはなかなかの戦国好きですねー。 DSC00289 どれどれ。 DSC00290 全長28キロの堤を一週間でつくったというのは何度聞いても信じられません。 こうやって田んぼのほうに歩いて降りれるようになってます。 DSC00294 裏から見ると、なかなかの高さです。 DSC00298 上越新幹線が走ってるのも見えました。もう暗くなってきてるのがわかりますよね。 DSC00299 もうちょっと歩きます。これは堀切橋という、いかにもな名前の橋です。 DSC00302 ここが石田堤史跡公園です。まあふつうの公園でした。 DSC00308 そのまま上越新幹線の高架下までいくと、ありました! これを映画のエンドロールで見たのです。 DSC00314 堤の断面ですね。 DSC00325 案内板です。 DSC00326 こんな感じで100メートルくらいの堤が残ってました。 DSC00327 公園の駐車場もあります。このへんはどこも無料駐車場なのがいいですね。 DSC00335 ということで、今回訪問したかった場所はこれですべて見れたので帰りましょう。 ただ、ここから駅までがさらに遠いんです……。 行田市駅まで戻るよりも、JR吹上駅のほうが近いので、そのまま前に進みます。男は振り返っちゃあいけない。前進あるのみです。 住宅地の中を抜けて、不安、不安、アンド不安、というウサギなら死んじゃってるくらいの不安をかかえながら歩きに歩いて、ようやく線路が見えてきました。 DSC00336 こういうときにスマホで地図を見れたら不安も解消されるんでしょうけど、ぼくのiPod touchはGPSがついてないこともあって、「現在地を取得できません」と出ちゃうんですよね。街中だとわりと正確な現在地を表示してくれるんだけどなあ。 やっぱりiPhoneのがいいかもと思いました。 けっきょく公園からさらに20分ほど歩いて、ようやく吹上駅です。こっちは裏口になるのかな。いちおうバスのロータリーはあったんですけどね。 DSC00342 駅前に「十万石」という名前の和菓子、洋菓子のお店がありました。忍藩は十万石でしたからね。あまりに疲れてたので寄れませんでした(ちょっと後悔)。 DSC00341 帰りの電車ではすっかり寝ちゃってました。品川に着いたらもう真っ暗です。 DSC00346 今回、一日がかりで忍城を攻めてきましたが、なかなか楽しく充実しましたよ。歩き疲れちゃったけど。 家に帰って調べたら行田市駅の近くに無料のレンタサイクルもあるそうなので、丸墓山古墳くらいまでは自転車でまわったほうがいいかもしれません。石田堤史跡公園までいっちゃうと、そこから戻るのが大変ですけど。 というか、歩いてみて確信したんですけど、堤をこんなに城から離す必要はなかったんじゃないかなあ。もっと城に近いところに高くて頑丈な堤を作っておけば、水攻めで勝てたんじゃないの? 「三成、甘いよ」と思っちゃった。
   
サポーター募集
攻城団は無料で利用できますが、その運営にはたくさんのお金がかかります。5年後も10年後もその先も維持するために、このサイトを気に入ってくださった方はぜひご支援ください。何卒よろしくお願いいたします。 サポーター制度のご案内
この記事のURLとタイトルをコピーする
これからあなたが訪問するお城をライフワークとして記録していきませんか?(過去に訪問したお城も記録できます)新規登録(登録は無料です)

最新記事

城がたり「よくわかる小牧山城」開催決定のお知らせ

  • お知らせ

toproadさんが城がたり「よくわかる小牧山城」を企画してくれました。愛知県小牧市と調整してくださり、学芸員の方にZoomで話していただけることになりました。小牧山城の歴史、発掘調査の成果など、いろんな話が聞けると思いますのでぜひご参加ください。

つづきを読む

第6回団員総会を開催しました

  • 団員総会
  • 開催レポート

昨年に続いて第6回目となる団員総会を開催したのでレポートを書きました。今年は去年と同じ会場でしたが、内容はかなりアップデートしています。とくに「お城ビンゴ」は盛り上がったので、今後の定番ゲームにしていきたいですね。来年はさらに多くの団員と集まりたいです。

つづきを読む

久々利城にチラシが置いてあります

  • チラシ設置報告

美濃守護・土岐氏の庶流である久々利氏の居城、久々利城にも攻城団のチラシを置いていただきました。可児郷土歴史館と久々利地区センター、さらに可児市観光交流館で入手可能です。

つづきを読む

本陣山城(御嵩城)にチラシが置いてあります

  • チラシ設置報告

小栗信濃守によって築かれた本陣山城(御嵩城)にも攻城団のチラシを置いていただきました。「東美濃の山城を制覇せよ!」キャンペーンの缶バッジ受取場所でもある、御嶽宿わいわい館で入手できます。

つづきを読む

妻木城にチラシが置いてあります

  • チラシ設置報告

土岐明智氏の居城であり、戦国時代にはその一族である妻木氏の居城になった妻木城にも攻城団のチラシを置いていただきました。もとてらす東美濃で入手できます。

つづきを読む

記事の検索

あなたのお城巡りをより便利に快適に、そして楽しくするためにぜひ登録してください。

新規登録(登録は無料です)

フォローしませんか

攻城団のアカウントをフォローすれば、SNS経由で最新記事の情報を受け取ることができます。
(フォローするのに攻城団の登録は不要です)

フィードバックのお願い

攻城団のご利用ありがとうございます。不具合報告だけでなく、サイトへのご意見や記事のご感想など、いつでも何度でもお寄せください。 フィードバック

読者投稿欄

いまお時間ありますか? ぜひお題に答えてください! 読者投稿欄に投稿する

トップへ
戻る