5月におこなった未利用アカウントの停止処理ですが、今後は定期的に実行します。
ただし問題点というか課題も見えたので、少しやり方などを修正して実施しようと考えています。
はじめての実施ということもあり、かなり慎重かつ丁寧に停止対象の条件を絞り込んだのですが、それでも少なくない反響がありました。
複数の方とメールでやり取りをしながらわかったことがあるので以下にまとめます。
「やっぱり使いたいから利用再開して」というメール以外にも、「使ってるのに」「毎日見てるのに」という声も数名から届きました。
抽出条件をまちがえてしまったかとひとりずつ利用状況をお調べしたのですが、そもそも「利用」という言葉の定義がズレていることに原因があったようです。
ぼくたちは「攻城団を利用する」というのは「攻城記録を残すこと」を意味しています。
さまざまな機能があるとはいえ、このサイトの根幹は「自分のお城めぐりの訪問履歴を残せる」ことであり、ぼくらが無償でサービス提供しているのは、みなさんが残した記録がサイトの付加価値になるからです。具体的にはコメントや写真や訪問時間が記録されることで攻城団の情報はどんどん充実していきます。これはぼくらとみなさんとのギブ・アンド・テイクでもあります。
一方で「毎日Facebookで見ているのに利用停止されるのはおかしい」というメールをいただいたときは、そういう感覚もあるのかと驚いたと同時に反省しました。上記のとおりけっして歓迎できる利用形態ではありませんが、たしかに毎日見ているサービスから「あんた利用してないからアカウント停めるよ」と連絡が届いたらちょっとイラッとしますよね。
また「ついこの間も記録したのに」という声があって調べたところ、2年前だったというケースもありました。そのことだけであれば「利用していない」と判断したことにまちがいはないのですが、最近もログインして攻城団でお城を調べたりしているというお話を聞いて、なるほど運営側と利用者側では「利用している」という言葉の使い方がちがうんだなと再認識しました。
いずれにせよ「登録は無料です」とサイト訪問者に促していたのはぼくたちなので、安易に登録を薦めることをやめました。すでに登録フォームにはお城の検索などは登録しなくても利用できることを明記しています。
もうひとつは届いたメールの文面から悲しみや怒りの感情がこぼれてくるので、正直かなり精神的に疲れました。「使ってるのに止められた!」と腹が立つ気持ちは理解するのですが、かなり慎重に対象者を選び、少なくともこちらの定義においては利用が認められない方を停止したはずなのに、罵倒されるのはちょっと心外です。
ぼくらはかぎられた時間を攻城団を愛用してくださってる方のために使いたいし、それは平等ではないかもしれないけど、公平であると考えています。
もちろんこの手のメールの効果として、登録していたことを忘れていた方が思い出してくださって、その後また熱心に利用してくださるケースもあります。
事実、再開以降、頻繁に攻城記録を残してくださってる方も数名いらっしゃいますし、望んだわけではないですけど、こうした活性化の効果があったことは喜ばしい結果です。少数ではありますけどね。
このことについての反省点は「利用停止」という言葉の強さにあったと分析しています。
つまり「自分が持っていた権利を奪われる」と思わせてしまったために、過剰な反発を招いた点は否めないだろうと思っていて、ここは改めるべきだと考えました。
ぼくたちはただ正直にユーザー数を把握し、発表したいだけです。
世の中には使ってない人までカウントして「利用者数」として発表したり、利用している割合を伏せてたんにダウンロード数だけ発表したりする会社が少なくありません。CMでもよく見ますよね。
きっといろんな事情があるのでしょう。でもこれはウソです。ぼくらはウソをつきたくないだけなのです。
そして仮にこうした停止処理をおこなって利用者数が減ったとしても、「攻城団の利用者はお城に出かけている人」という認識を持っていただくことのほうが大事だと考えています。いわば量より質という話ですね。
裏を返せば、このことさえ実現できれば前回取った方法でなくてもいいということになります。そこで別の方法――お互いのストレスにならず、正確な利用者数を把握できる方法――を模索することにしました。
今後は「利用(通常の状態)」と「利用停止」の間に「一時停止(休眠)」という状態をつくることにしました。利用されていないとみなしたアカウントはまずこの「一時停止」にします。
休眠アカウントはふつうにログインもできますし、パスワードの再設定も可能です。そしてログインされた時点で「利用」状態に戻ります(もちろんまた一定期間利用がないと判断されれば「一時停止」になります)。
またメールのやり取りはお互いに精神的な負担がかかるので、一時停止処理は毎日決まったルールで自動的に実行されるようにします。
前項のとおり、再開手続きもこちらに連絡することなく簡単にできるので、一時停止になった直後に自ら解除することが可能です。
前回は「利用停止にします。もし利用を再開したければメールで返信してください」という方法を取ったため、本文に「再開希望。」と書くだけでは失礼にあたるかなと思われた方に余計な負担を強いていました。その結果、書かなくてもいい苦情を書いてしまったというお互いにとっての悲劇もあったかもしれません。
メールのやり取りを不要にしたことで、双方にとってより良い状態になると思っています。
ぼくらとしては攻城記録を残すこと以外の利用を「利用している」と認めるつもりはないのですが、「いつも見ている」とおっしゃってくださる方をないがしろにするのも気がひけるので、少なくともログインしてるかどうかはチェックすることにしました。
またこれは前回も考慮しましたが写真のアップや「あっぱれ!」の投票なども利用しているとみなして一時停止対象者から除外します。
整理すると以下のようになります。
除外条件は以下のどれかに該当した方です。
つまり最後に攻城記録を残してから、ログイン含めなんらかの活動の形跡が1年にわたって認められなかった方を一時停止の対象者とします。
この条件で抽出された方に「一時停止しました」というメールを送信します。もちろん文面にはこれはアカウントの剥奪ではないことと、こちらに連絡することなくいますぐ自分で再開手続きが取れること(それも特別な操作ではなく従前どおりログインするだけ)であることは明記します。
前回の利用停止措置によって傷ついた方がいらっしゃった件についてはほんとうに申し訳ありませんでした。言葉の定義に齟齬があったとはいえ、ぼくの想像不足の面があったことは否定しません。また、目的を果たす手段としてもベストではなかったといまは思います。
ただ「ウソのない、正しい利用者数を発表したい」という主旨についてはなにとぞご理解ください。
今回決めたやり方は、抽出条件については納得のいかない方がいらっしゃるかもしれませんが、いきなり「利用停止(=ログイン不可)」にするのではなく、いったん「一時停止(=ログイン可)」のワンクッションを置くことで、理解は得られるのではないかと考えています。
繰り返しになりますが、攻城団はお城めぐりを趣味にする方が、自らの訪問履歴を残すためのサイトです。あとの機能は趣味をより深く、そしてより長く楽しむためのおまけにすぎません(もちろんおまけだからこそ本気でつくってます)。
お城を訪問する頻度は人それぞれですし、それこそ海外出張とか、子どもが生まれたとかさまざまな事情で間があくこともあるでしょう。それはいいんです。
ぼくらは「一生使っていただけるサービス」として運営していますし、お城めぐりは一生楽しめるだけの奥が深い趣味だと思っています。
ぼくがほんとうに願っているのは、こうした未利用アカウントを一時停止する対応を取りながらも、それが実行されることなく、ひとりでも多くの方が利用しつづけてくださることです。この気持ちがみなさんに届くことを信じています。
toproadさんが城がたり「よくわかる小牧山城」を企画してくれました。愛知県小牧市と調整してくださり、学芸員の方にZoomで話していただけることになりました。小牧山城の歴史、発掘調査の成果など、いろんな話が聞けると思いますのでぜひご参加ください。
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