日曜日(6月25日)に第2回姫路城フォトコンテストの授賞式をおこないました。
写真満載のレポートでお送りしますので、ぜひ「攻城団らしい」授賞式の雰囲気を味わいながらお読みください!
授賞式会場は昨年とおなじく、姫路城三の丸にある茶室「鷺庵(ろあん)」をお借りしました。また今回、受賞者は特別賞を含め6名いらっしゃいますが、5名の方に出席していただきました。
この日は前日の天気予報では大雨となっていて、雨天での開催を覚悟していたのですが、どうにか雨が降ることなく授賞式を迎えることができました。「鷺庵」も一年振りに訪れましたが、たくさんの観光客で賑わう姫路城の中にあるとは思えないくらい静かで、あいかわらず雰囲気のいい場所です。
まず最初に、こうの団長から話をさせていただきました。
団長がTシャツ姿で陣羽織を着てないのは本人のレポートで説明があると思います(笑)
団長はドシャ降りだった場合のパターンなどいくつかスピーチの内容を考えてきていたようですが、雨にはならず、かといって晴天でもなく、という微妙な天気だったため、ふつうバージョンのスピーチをするといってました。
今年は2回目ということもあり「前回より応募総数を増やし、姫路城の来城者を増やしたいね」と当初はわりと楽観的に話していたものの、いざはじまってみると桜の開花は遅く、また週末になると雨が降るという状況で、ふたりでやきもきしていたエピソードを話しました。団長はちょっとでも盛り上げなきゃと自分で姫路まで写真を撮りに来てましたしね。
つづいて、姫路城管理事務所の城谷所長よりスピーチをいただきました。
会場となっている茶室「鷺庵」のご説明をいただきつつ、やはりコンテスト応募期間中の天候の話に。晴天が少ない中、昨年とは異なる構図の作品があったことなど、フォトコンテスト全体の印象についてお話をいただきました。とくに準大賞のgindrinkerさんの写真は関係者ですら「これはどこから撮ったのか」と話題になっていたそうですよ。
今年はサクラの開花が遅く、満開の時期にあまり天気がよくなかったので心配していましたが、コンテストには90点を超える応募があり、また、これまでにない場所から撮られたユニークなものもあり、良かったと思います。
姫路城は、昨年度も国内外から予想を上回る210万人を超える人が訪れるなど大層に賑わいました。その内、外国からの観光客が36万人を超え、過去最高を記録しました。
姫路城管理事務所は、世界文化遺産に指定されたこの姫路城を守り、その魅力を更に高めることに努めています。
入賞された皆様の作品はどれも素晴らしく、インターネットを通して海外までの姫路城のPRにつながっているものと、このコンテストを企画・運営された攻城団の河野団長、瀧田さん、そして、ここに来られている受賞者の皆様を始め、素晴らしい作品を応募された方々に感謝申し上げます。
そして賞品の授与です。今回も賞品は盛りだくさんでした。
姫路城管理事務所からは姫路城無料招待ペアチケット、公益社団法人姫路観光コンベンションビューローからは「しろまるひめ」オリジナルグッズをいただきました。そして攻城団からは大賞・準大賞・あっぱれ!賞にはフォトスタンドをご用意しました。
まずはフォトコンテスト2回目にして二連覇とダブル受賞(大賞とあっぱれ!賞)のぽりへりさんです。
受賞された作品はこちらの2点になります。
「青陽 仰げば」は、天気予報に注意しながら日程を選んで訪問し、この見事な青空の写真を撮影されたそうです。また「桜尽くしと、萌ゆる牡丹」は歩道に落ちた花びらが、迅速な清掃員の方にきれいに掃除されてしまう前のわずかな時間を狙って撮影できた1枚だというエピソードを聞いて、みんなから思わず笑みがこぼれていました。
つづいて、準大賞を受賞された、gindrinkerさんです。
受賞された作品はこちらです。
撮影場所の「タの渡櫓(たのわたりやぐら)」は西の丸のいわゆる「百間廊下」のところにあるのですが、じつはgindrinkerさんは秋の紅葉の季節にもここから撮影されていたそうです。そのとき「桜の時期はきっといい写真が撮れるだろう」と考えていたそうです。スマホに残っていた紅葉のときの写真も見せていただきましたが、こちらもすばらしかったです。
大賞・準大賞・あっぱれ!賞の3枚の写真は姫路城資料室(入場券売り場の左横)でじっくりと見ることができますので、姫路城にお越しの際はぜひご覧ください。とても色鮮やかできれいですよ。
ここからは「特別賞」を受賞された方々への表彰です。
最初はたびびとさんです。 たびびとさんは昨年「あっぱれ!賞」を受賞されていますので、二年連続での受賞となります。
ここまでのエピソードにあったように、晴天に恵まれない中で「どこかいいカットはないか」と姫路城にやってきたたびびとさんは、天守が水面に映る場所を探して城内をめぐり、撮影したそうです。天候の悪さを逆手に取りつつ、まさにその日しか撮影できない一枚ですね。
つづいて珱華さんです。
一年前に姫路城の「夜桜会」に参加された際に、とても強い印象が残ったそうです。今年も夜の姫路城の写真を撮影するために参加されたそうですが、去年よりもライトが和らいでいるように見えたとおっしゃってました。幽玄な雰囲気の一枚ですが、そういわれてみると桜の色も柔らかな印象に見えてきますね。
最後はおなじく「特別賞」を受賞された、おしおさんです。
撮影に訪れた日は、もう桜が散りはじめていたそうで、桜が残っている場所を探し回ったそうです。そしてピンク色と青空のなかに位置する白い姫路城を見事に撮影することができたとおっしゃってました。空がとても澄んでいてほんとうにきれいな写真ですね。
今回も全受賞者への賞品として、ぼくらから攻城団オリジナルのグッズを初お披露目&プレゼントさせていただきました。攻城団オリジナルの缶バッジと受賞作品で制作したポストカード・セットです。
缶バッジやポストカードは攻城団のグッズとして商品化することを計画してのことですが、とくにポストカードについては現在各地に設置いただいているチラシと同じように「より多くの人にみなさんの写真を見てもらうきっかけにしたい」と団長が話していました。
インターネットはたしかに便利ですが、きれいなお城のポストカードが知人から届いたらきっとびっくりしますよね。それに自分へのお土産としても、訪問したお城の記念になるんじゃないかと思うんですよね。
賞品を授与したあとは、今年も座談会です。主催者としてはこの時間が楽しくてしょうがないのです。
今回のフォトコンテストに後援いただいた公益財団法人姫路観光コンベンションビューローの浦上さんからもコメントをいただきました。
受賞者の皆様、おめでとうございました。
授賞式の際、撮影された時のエピソードをお聞きし、各々の作品に対する思いや、普段から写真を撮られる時の取り組みなどをお聞きでき、大変有意義な授賞式でした。
私も写真を撮ることが好きなので、真似てみようと思いました(笑)
私自身、姫路市の観光プロモーションに従事しており、姫路城をはじめ姫路市の魅力をPRする際、言葉で説明を重ねるより、フォトコンテストに寄せられたような素晴らしい写真を合わせた方が、訴求力は絶大であると感じております。
「このような美しい写真が撮れる場所に行ってみたい」と思い、国内外から姫路市へお越しいただく観光客が増えることを願っております。
また、第3回姫路城フォトコンテストも盛大に開催されますことを期待しております。
受賞作を選定する際、浦上さんはちょうど海外出張だったそうです。周囲に多くの人がいる中、応募作品を審査していると「何を見ているの?」と話しかけられ、「姫路城フォトコンテストの受賞作品を選んでいる」と答えたところ、その場にいる方々でおおいに盛り上がったというエピソードを披露していただきました。
浦上さんはインバウンド観光誘致を担当されているので、海外の方に姫路城・姫路市の魅力について話す機会がとても多いそうです。「言葉で説明を重ねていくよりも、写真を見ていただくほうがはるかに伝わることも多いです」とおっしゃってました。現在はスマートフォンで撮影し、そのままSNSに投稿されることで、現地の風景があっという間に世界中に広がっていきます。「写真の力は観光にとって強力で、このフォトコンテストの写真もインターネットで拡がっているんだと思うと、とてもうれしく思います」という言葉をいただきました。
授賞式の最後に姫路城総合管理室の奥村室長よりご挨拶をいただきました。
最近ドローンがぶつかって姫路城など全国の貴重な施設が損傷を受けたという報道が頻発しています。確かにドローンは便利なものですが、何もドローンを使わなくても知恵と技術と努力で素晴らしい写真が撮れるということを、皆さんの作品が証明していると思います。本コンテストを通じて、このことを世界中の人々に知っていただき、現在の人にも未来の人にも、この素晴らしい姫路城を楽しんでもらいたいと思います。
報道でご存知のかたもいると思いますが、姫路城にドローンがぶつかる事件があいついでいます。注意喚起をしてもなかなかゼロにできない中で、「ドローンを飛ばさなくても、これだけ美しい写真、さまざまな姫路城の姿を撮影できるということをフォトコンテストを通して、あらためてみんなに知ってもらいたいですし、この美しい姫路城を未来永劫にわたって守りつづけていきたいと思ってもらいたいですね」と総括していただきました。
約一時間ほどで授賞式は終了しました。
その後、パネルにした作品を掲示するために、ぽりへりさんとgindrinkerさんといっしょに姫路城資料室へ移動しました。
昨年はA4サイズだったので、今年はひとまわり大きくA3にしてあります。
こうして無事に第2回目となる姫路城フォトコンテストを終えることができました。
今回もたくさん応募していただき感謝しています。期待からはじまり、不安から心配になり、最後は不安を吹き飛ばすくらいの応募作品が集まり、まずはホッとしました。
惜しくも選にもれた中にも見ごたえのある作品が多く、また昨年とはちがった構図もたくさん知ることができました。お城は見る時期、天候、角度など状況によってまったく表情がちがうものだなぁと改めて感じています。
姫路観光コンベンションビューローの浦上さんがおっしゃていたように、写真の力というのはほんとうに大きくなっています。「インスタ映え」という言葉が流行しているように、写真を見ることによって「同じ光景を見たい」「その場にいって自分も撮影したい」と感じ、旅行に出かける方が増えています。このコンテストの受賞作をご覧になった方が、来年の春に姫路城を訪問されることをぼくらも願っています。
今回のフォトコンテストも、応募して発表を待つだけのコンテストではなく、サイト上で「あっぱれ!」による投票をおこなったり、こうして現地に集まり特別な場所で授賞式を開催したり、さらにはパネルやポストカードを介してインターネットが苦手な方でも写真を気軽に見ることができる、攻城団らしいフォトコンテストになったのではないかなと思っています。
もちろん、反省点がまったくないわけではありません。
もっとこうしたい、こうすればもっと多くの人に応募してもらえるかもしれない、多くの人に写真を見てもらえるんじゃないか、というアイディアはたくさんあります。今回はその半分も実現できませんでした。でもそうして欲張りなことを考えているから、きっと次のコンテストはさらに楽しいものにできるはずだと(自分にプレッシャーをかけつつ)ぼくたちも期待をしています。
今年も笑顔のたえない授賞式になりましたが、ぼくらはこんなフォトコンテストを姫路城だけでなく全国各地で開催したいと思っています。これをお読みになられた関係者の方で「わが町のお城でも攻城団流のフォトコンテストを開催してみたい」と思われたなら、ぜひお声がけください。
最後になりますが、あらためて今回受賞されたみなさん、ほんとうにおめでとうございます。また応募していただいたすべてのみなさんと、開催にご協力いただいた姫路城管理事務所さま、姫路観光コンベンションビューローさま、ありがとうございました。
そして「あっぱれ!」の投票やコンテストの告知に尽力してくださった攻城団の団員のみなさんにも心からお礼を伝えたいです。ありがとうございます!
ぜひ来年、第3回姫路城フォトコンテストでお会いしましょう!!
姫路城フォトコンテスト「姫路城の春 2017」結果発表ページ
toproadさんが城がたり「よくわかる小牧山城」を企画してくれました。愛知県小牧市と調整してくださり、学芸員の方にZoomで話していただけることになりました。小牧山城の歴史、発掘調査の成果など、いろんな話が聞けると思いますのでぜひご参加ください。
つづきを読む昨年に続いて第6回目となる団員総会を開催したのでレポートを書きました。今年は去年と同じ会場でしたが、内容はかなりアップデートしています。とくに「お城ビンゴ」は盛り上がったので、今後の定番ゲームにしていきたいですね。来年はさらに多くの団員と集まりたいです。
つづきを読む美濃守護・土岐氏の庶流である久々利氏の居城、久々利城にも攻城団のチラシを置いていただきました。可児郷土歴史館と久々利地区センター、さらに可児市観光交流館で入手可能です。
つづきを読む小栗信濃守によって築かれた本陣山城(御嵩城)にも攻城団のチラシを置いていただきました。「東美濃の山城を制覇せよ!」キャンペーンの缶バッジ受取場所でもある、御嶽宿わいわい館で入手できます。
つづきを読む土岐明智氏の居城であり、戦国時代にはその一族である妻木氏の居城になった妻木城にも攻城団のチラシを置いていただきました。もとてらす東美濃で入手できます。
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