ご存知ですか? 柏原陣屋と書いて「かいばらじんや」と読みます。ぼくは知りませんでした。
兵庫県丹波市というところにある陣屋なんですけど、そもそも陣屋があんまり有名じゃないですよね。
陣屋というのはいろいろ細かくあるんですけど、一般的なのは江戸時代に城を築くことが許されなかった大名(無城大名といいます)が、代わりに築いた建物のことです。
3万石以下の大名の藩庁で、この柏原陣屋も柏原藩2万石の藩庁でした。
で、その柏原藩というのが織田家と縁の深い藩なんですね。
最初に入ったのが信長の弟である織田信包で、一時は世継ぎがいなかったために没収されるも、のちに信長の次男である織田信雄の子孫である信休があらためて入り、そのまま明治維新までつづきました。
そんなわけで、町中のいたるところに織田木瓜が見つけられます。
陣屋の向かいに柏原町歴史民俗資料館があります。陣屋と共通入場券になっているので、先にこちらに入ってチケットを購入しましょう。 中には常設展示として織田家の資料や遺品が展示されています。 いよいよ陣屋へ。 入口の唐破風が見事ですよね。 中に入ると、織田木瓜がドンッとあります。 柱の装飾も織田木瓜。カッコいいなあ。 小さめの御殿という感じですね。 攻城団では陣屋の扱いをどうしようか迷ってたんですよね。厳密には城じゃないし。 (もっとも厳密には城じゃないしという意味では「100名城」にも選ばれているチャシやグスクの扱いも困るし、吉野ヶ里遺跡とかも困っちゃうんですけど) ただ、こんなに立派な陣屋を自分の目で見てしまうと、登録せざるをえないなと思いました。 なんにも残ってない城址よりもぜんぜん見応えがありますしね。 さっそくデータを作成しました。 じつはもともとはこの陣屋を目当てに出かけたんじゃなくて、すぐそばにある「夢鹿」という鹿肉料理が食べられるお店にいこうとしてたんですよね。 雑誌で見かけてすごくおいしそうだったので。 じっさいとてもおいしかったので、こういう情報も載せていきたいですね。 あと、近くに織田家の廟所もあります。来年の2月に美濃金山城、3月に岩村城と苗木城で城たびを開催します! 東美濃歴史街道協議会と攻城団によるタイアップ企画「東美濃の山城を制覇せよ!」の締めくくりとして多くの団員の参加をお待ちしています!
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