先日、実家に帰ったついでに周辺のお城をまわってきました。
どうやら後藤又兵衛がうちの地元出身らしく、その菩提寺も近所にあるんです。それがこの多聞寺です。
のぼりが立ってますがどうやらこれらは『真田丸』ではなく2年前の『軍師官兵衛』のときのものみたいですね。
又兵衛は「大坂の陣」で討ち死にしたので、その子どもが建立した寺で、いまも位牌はここにあるそうです。
残念ながら位牌を見ることはできなかったんですけど、とりあえず「信長の野望」の武将プレイでは後藤又兵衛でやってみようと思いました。
多聞寺のすぐそばに善防山城があります。
これは時代がちょっとさかのぼって、室町時代に使われた山城です。このへんの時代はぼくもまだまだ詳しくないんですけど、室町幕府第6代将軍・足利義教を暗殺した赤松則繁が築いたお城です。歴史においては暗殺した人=悪人とかんたんに断罪するのはよくないので、このへんの背景などもこれから勉強していこうと思います。
この赤松氏というのは源氏の流れをくみ、播磨国守護でもあった赤松円心の家系で、当時播磨を支配していたのですが、この「嘉吉の乱」以降は山名氏にとってかわられたようです。
ちなみに則繁はこの善防山城で山名宗全ら討伐軍を迎え撃ったのですが、敗れて九州に逃亡し、さらに朝鮮に渡り暴れまわったそうです。なんかすごい人ですね。
そんな善防山城ですが、残念ながら遺構らしきものはほとんど残っていません。
もともと岩山なので、石積み遺構なのか岩面が露出しているだけなのかもわかりにくいですし、わずかに削平地を確認できるくらいでした。
というか、ハイキングコースって書いてあったのに、ものすごくけわしい山道でした。
ずっとこんな感じの道がつづきます。
ものすごく見晴らしのいいところもあるんですけどね。
途中、案内板がなくて、30分ほどのぼったところでようやく分岐を示すのがあったんですけど、ここまでぜんぜん城址感がなかったです。
けっきょくもう少しだけ進んで下山しました。
けわしいものの道自体ははっきりしているので迷うことはないと思いますが、これから草が生い茂っていく時期になるので注意したほうがいいかもしれません。
あと自販機などが周辺にないので、水分は事前に用意しておいたほうがいいでしょう。
つづいて山下城へ。
この山下城は戦国時代も活用されたお城で、秀吉が三木城を攻めた、いわゆる「三木の干殺し」の際に別所方についた浦上氏のお城です。
なんでも城主の浦上久松は「別所家無二の与力」だったそうです。
小高い丘の上に屋根のある建物があるのがわかりますかね。
数年前に本丸跡の木を伐採するなどして城址が整備されたそうです。
この時代では珍しい平山城ということですが、防御力は低そうでした。
本丸跡がきれいに整備されていて、周辺には桜の木が植えられてました。
もうあと数年すればきれいに咲くんじゃないかな。
おそらく全国各地でこの山下城のように城址の保存整備が進んでいると思います。
その多くは地元のボランティアの方々の協力によって、木の伐採や草むしりなどがおこなわれていると思いますが、せっかく整備したお城の情報がまだまだ広く届いていないという課題もありますね。
もちろん歴史的にはマイナーなお城が多いんですけど、それでも山下城のように三木合戦に関係しているとか、なんらかのコンテクストが見いだせれば興味を持ってもらえるチャンスは十分あるわけで、現地の整備とあわせて、どういうコンテクストで紹介していくかという情報そのものも整備していく必要があります。
おそらくみなさんの地元でも「むかしお城があった山」とか「寺院になっている城址」などがあると思いますし、昨今のお城ブームに乗っかって整備が進められているのではないでしょうか。
そのときにそのお城の魅力をもっとも効果的に伝える切り口をちゃんと考えたいですよね。
そういうところは攻城団として支援できるんじゃないかなと思いました。
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