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柳川城址と立花家史料館にいってきました

博多から熊本にいく予定だったのですが、天気予報では雨100%だったので屋外撮影になる熊本城を翌日にまわして、どこかの資料館に寄ってからいこうと候補を探しました。
九州国立博物館もいいなと思ったのですが、そういえば柳川の立花家史料館に大久保先生のイラストが展示されていたことを思い出して、こちらへ向かうことに。マンガを描いていただいてますけど、ぼくはもともとただの先生のファンなので見たかったんです。

柳川までは博多からバスで天神に出て、そこからは西鉄の特急で向かいます。
博多もバスの路線がたくさんありますね。知らない土地のバスに乗るのはほんと緊張しますが旅行でしか味わえないドキドキ感でけっこう好きです。

西鉄柳川駅に着く頃にはちょっと晴れ間が見えるくらいで、晴れ男の面目躍如って感じでした。
今回は雨がいつ降るかわからない状況だったのでタクシーを使いましたが、晴れているならレンタサイクルが便利です。
ちなみに駅前にバスターミナルがありますが、バスは1時間に1本か2本なのであんまりあてにしないほうがいいかもしれません。

柳川城跡です。
基本的に城址は学校の敷地になっているのですが、天守台跡など一部が公園化されて自由に散策することができます。

書き割りの仮設天守の解体作業中でした。
書き割り天守の写真はみんながアップしてくれていたので十分見たつもりになっていたのですが、解体されているとなると自分の目で見たかったなと若干後悔しますね。

学校周辺には内堀が残っています。

訪問する順番としては先に城址に寄ったほうがいいと思います。
ぼくは雨が降る前にと思ってそうしたのですが、じっさいタクシーの拾いやすさを考えても立花家史料館をあとにまわしたほうがいいと思います。

その立花家史料館へは学校から歩いていけます。
途中、川下りの様子なども見れますよ。天気が良ければ乗ってもいいかなと思ったんですが、この日はひとりだしやめておきました。

立花家史料館は「御花」と呼ばれる場所の一角にあります。
ここは当時の藩主別邸があった場所で、幕末には柳川藩の大奥機能もここにあったそうです。
明治維新後には迎賓館「西洋館」や日本庭園「松濤園」などがつくられて、これらは現存し見学することができます。タクシーの運転手さんに聞いたら、柳川の観光客はだいたいここを目指してやってくるそうですね。
(夏には大きなひまわり畑も見どころだそうです)

まず立花家史料館に入ります。

大久保先生の絵が入口にあってすごくうれしかったです(このページの冒頭の写真です)。
つい受付のお姉さんに「ぼくこのマンガ描いた人と友だちなんです」と自慢しちゃいました。先生のサインもありました(ちょっとピンボケしてしまった)。

入ってすぐのところにも大きなイラストがパネルになってます。

それほど大きな資料館ではありませんが、目玉はやはり立花道雪の愛刀・雷切丸でしょうか。
雷を切ったというか、落雷したというか(しかもそれによって道雪は半身不随になったとか)、とんでもないエピソード付きの日本刀です。

ほかにも武具や甲冑などが展示されていました。
そして雷切丸はもちろん、館内のすべての展示品が撮影オッケーでした(フラッシュと三脚使用はNG)。最近はレプリカのくせに撮影禁止のところも増えているので、ほんとにすばらしいと思います。

ちなみにこの立花宗茂を主人公にしたマンガを読みたいと思いませんか?
じつはすでにあるんです。この『猛将妄想録』の最後の章が宗茂のお話です。Kindle版だとすぐに読めますよ。

お土産売り場には先生が描いた宗茂がデザインされたチケットホルダーが販売されています(378円)。

共通券なので隣接している「西洋館」や「松濤園」にも入れます。

ちなみにソテツがたくさん植えられていますが、樹齢百年をこえてるのもあるとか。
二条城のソテツは佐賀藩鍋島氏から贈られてるように江戸時代の九州の大名庭園にはソテツがふつうに植えられていたんですかね。
あとこのソテツには葉っぱがありませんが、これは枯れてるのではなくわざと伐採してるそうです。理由は葉っぱが伸びすぎて重くなるのを防ぐのと、新芽の成長を促進するためだそうです。

洋館のほうもおしゃれな感じでしたよ。

こちらが庭園です。

柳川のグルメといえば、やはりうなぎですよね。
ひとりで食べるには贅沢だったのですが、ぼくは取材旅行のときは可能なかぎりそこの郷土料理を食べようと決めているので、奮発しちゃいました。松竹梅とあればもちろん松です!

食べたあとはタクシーで駅まで戻って、予定通り熊本へ向かいました。

新幹線は便利なんですけど、途中の駅をあっさり通過してしまうため、今回の柳川だけでなくけっこういろんなお城をすっ飛ばして熊本や鹿児島を訪問してきました。もちろんかぎられたスケジュールにおいて移動時間を少しでも短くできればそれだけ現地を散策する時間を確保できるので、新幹線や高速道路の利用は悪いことではないのですが、ときにはこうしてローカル線に乗って寄り道してみるのもいいなと思いました。

これからも時間に余裕のあるときは途中のお城を攻め落としていこうと思いますし、九州にかぎらず公共交通機関でも訪問しやすい近世城郭は早めに登録していきたいですね。

   
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