福岡城攻城レポートも今日で最終回です。
天守台も見たので、あとは100名城のスタンプです。
でもその前に「多聞櫓」を見にいきましょう。
多聞櫓は福岡城の南西に位置している建物で、福岡城内に残る唯一の国指定重要文化財です。
本丸からけっこう離れた位置にあります。
総延長は40間(72m)にもおよぶこの多聞櫓は、両端に二層の櫓を持ち、多くの小部屋にわかれています。 多聞櫓はおもに倉庫など多目的な機能を持っています。 またこの多聞櫓は、福岡城築城時の特色である、軒下方杖を付けた「白漆喰塗り腰下見板張」の構造をよく観察できますね。 あとはいくつか門の紹介を。 まずは「扇坂御門」跡です。 こういう鉤型となった虎口は攻めにくそうですね。 さすが黒田官兵衛が築城しただけあります。 その外が東二ノ丸跡です。 (ここでデジカメもメモリがいっぱいになっちゃったので、これ以降はiPod touchで撮影した写真になっています) そこからさらに城外へ出ようとすると「東御門」跡があります。 外側から見るとこんな感じです。 東御門跡のすぐそばに鴻朧館(こうろうかん)跡展示館があります。 鴻臚館は平安時代に設置された外交および海外交易の施設で、外交使節を迎えるための場所だったみたいです。迎賓館のような役割でしょうか。 難波(大阪)や平安京にも鴻臚館はあったみたいですね。 100名城のスタンプは鴻朧館の入口に置いてあります。 でもボロボロになっててうまくおせませんでした。 こういうのって定期的にチェックして交換とかしないのかな。 (ぼくはわりとついでになってるけど)せっかく楽しみに集めてる人もいるんだし、気持ちよく帰っていただくためにもちゃんと毎朝自分でおしてみるとかしてチェックしてほしいですね。 あとは「上之橋御門」の石垣修復工事が見学できるということで、ちょっと見てみました。 週末で、雨なので、この日は工事はお休みでしたけどね。 来年の3月までかかるようです。 多くのお城の遺構として残っている石垣も、ほうっておくと崩れたりする危険がありますから、こうやって定期的に修復工事をしなければいけないんですよね。 そのためにはお金もたくさんかかりますし、ぼくらも寄付などでうまくその活動を支援できるようにしたいものです。 以下が今回、見て回った福岡城の周辺マップです。 1時間以上歩きまわったのでけっこう疲れましたけど、自分の足で歩いてみることで縄張りの規模が実感できますね。福岡城は筑前52万石にふさわしい、巨大な城郭だったことがよくわかります。toproadさんが城がたり「よくわかる小牧山城」を企画してくれました。愛知県小牧市と調整してくださり、学芸員の方にZoomで話していただけることになりました。小牧山城の歴史、発掘調査の成果など、いろんな話が聞けると思いますのでぜひご参加ください。
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