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福岡城を攻城(2)本丸、天守台

福岡城攻城レポート、昨日のつづきです。
表御門の石段をのぼった先にあるのが「祈念櫓」です。

P1060782

この祈念櫓は鬼門封じを祈念して建立されたものです。
1860年につくられているということから江戸末期、いわゆる幕末に建てられたものですね。

P1060783 いよいよ本丸です。 P1060785 P1060786 すっかり散っていますが、サクラの木がすごいです。 きっと今月の頭くらいは見頃だったんでしょうね。 P1060788 木が多すぎて隠れてしまっているのですが、その奥にあるのが天守台(大天守台)です。 P1060789 P1060792 さて、ではいよいよ天守台に突入です。 P1060793 この「鉄御門」は幅が2メートルくらいで、かなり狭く感じます。 甲冑を着て攻め込もうとすると厳しそうですね。 P1060799 上からみるとこんな感じです。けっこう急なのがわかると思います。 P1060801 石段をのぼると、すぐに埋門(うずみもん)があります。 P1060803 いまはここに階段が備え付けられていて、天守台にいけるようになっています。 (往時はここに渡り櫓があって、大天守台への入口となっていたそうです) P1060806 P1060811 この奥が天守台です。 P1060812 どん! P1060813 P1060815 基礎の石があるだけですけどね。 上からはこんな感じです。 P1060820 周囲の石垣の上にあがることができるんですが、なかなか見事な眺望でした。 P1060817 P1060818 海側に目を向けると、福岡タワーや福岡ドーム(福岡ヤフオク!ドーム)が見えますね。 P1060826 さて、この福岡城には天守があったのか、というのがお城にまつわる謎のひとつなんですよね。 従来の通説では、1646年(正保3年)に作成された『福博惣絵図』(福岡城を描いた最古の絵図とされる)に天守が描かれていないことから、天守は造築されなかったとされていました。 この背景としては、徳川幕府への遠慮(謀反を疑われるのを懸念)や、そもそも黒田官兵衛は合理的な人なので、天下の趨勢がおおよそ決定してしまった状況からこれからの時代に天守は不要としたという話があります。 ただこの通説が近年になってくつがえる可能性が出てきています。 それが当時、豊前国小倉藩主であった細川忠興が、彼の三男で次期藩主の忠利へ宛てた1620年(元和6年)3月16日付の手紙の内容で、そこには
「ふく岡の天主、又家迄もくづし申し候。御代には城も入り申さず候。城をとられ申し候はば、御かげを以て取り返し申す可くと存じ、右の如く申し付け候よし、申し上げらると承り候」
と福岡城の天守や家(屋敷)までも崩したことが書かれています。 こうした天守の存在を窺わせる記述が発見されたことによって、じつは天守があったのではないかとする説も生まれています。 また、なぜ天守の解体をしたのかというと、ちょうどこの当時は大坂城普請に諸大名が築城に駆り出されていたこともあり、福岡城の天守を解体し築城資材として投入することによって幕府の信任を得ようとしたという説も上がっています。 ちなみに仮に天守があったとすると、天守台の礎石(そせき)や石垣の規模から、5層の天守があったと推定されます。 文書の存在や、時代背景(徳川幕府による天下普請)から考えると、天守の存在をちょっと望んでたりするぼくなんかはなるほどなあと思っちゃうんですけどね。 ただ、やっぱり「なかった」とする説のほうが現在も有力のようです。 九州大学大学院の服部英雄教授(日本中世史)は「強風を受けやすい立地条件で、存在したとは考えにくい」と海際の高台にある福岡城の気象や建築学からの考証に基づいた説を主張されていますし、細川忠興の手紙にある「天主(天守)」という言葉はおそらく「天守相当の櫓」のことを指していたのではないかと推測されています。 (江戸末期の福岡城の本丸を描いた絵図には、「大天守台」、「中天守」、「小天守」と記されているので、中天守と小天守は存在したが、大天守は土台だけだったのでは、と考えられます) たしかに江戸時代は幕府への配慮から天守が築かれずに、2層や3層の櫓をその代わりにした城がたくさんありますしね。 そもそも江戸城富士見櫓も「明暦の大火」で消失した天守の代わりに使用されていますし、現存天守のひとつである弘前城の天守も「事実上の天守」であるだけで、じっさいは櫓(御三階櫓)ですからね。 冷静になって評価するなら、現時点では「天守はなかった説」のほうに軍配が上がりそうですね。 ただ、このあたりはいつ新事実が発見されるかわかりませんし、もう少しミステリーのまま楽しんでみるのもいいかもしれません。 2日目はここまで。明日は最終回です。
   
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