福岡城攻城レポート、昨日のつづきです。
表御門の石段をのぼった先にあるのが「祈念櫓」です。

この祈念櫓は鬼門封じを祈念して建立されたものです。
1860年につくられているということから江戸末期、いわゆる幕末に建てられたものですね。
いよいよ本丸です。
すっかり散っていますが、サクラの木がすごいです。
きっと今月の頭くらいは見頃だったんでしょうね。
木が多すぎて隠れてしまっているのですが、その奥にあるのが天守台(大天守台)です。
さて、ではいよいよ天守台に突入です。
この「鉄御門」は幅が2メートルくらいで、かなり狭く感じます。
甲冑を着て攻め込もうとすると厳しそうですね。
上からみるとこんな感じです。けっこう急なのがわかると思います。
石段をのぼると、すぐに埋門(うずみもん)があります。
いまはここに階段が備え付けられていて、天守台にいけるようになっています。
(往時はここに渡り櫓があって、大天守台への入口となっていたそうです)
この奥が天守台です。
どん!
基礎の石があるだけですけどね。
上からはこんな感じです。
周囲の石垣の上にあがることができるんですが、なかなか見事な眺望でした。
海側に目を向けると、福岡タワーや福岡ドーム(福岡ヤフオク!ドーム)が見えますね。
さて、この福岡城には天守があったのか、というのがお城にまつわる謎のひとつなんですよね。
従来の通説では、1646年(正保3年)に作成された『福博惣絵図』(福岡城を描いた最古の絵図とされる)に天守が描かれていないことから、天守は造築されなかったとされていました。
この背景としては、徳川幕府への遠慮(謀反を疑われるのを懸念)や、そもそも黒田官兵衛は合理的な人なので、天下の趨勢がおおよそ決定してしまった状況からこれからの時代に天守は不要としたという話があります。
ただこの通説が近年になってくつがえる可能性が出てきています。
それが当時、豊前国小倉藩主であった細川忠興が、彼の三男で次期藩主の忠利へ宛てた1620年(元和6年)3月16日付の手紙の内容で、そこには
「ふく岡の天主、又家迄もくづし申し候。御代には城も入り申さず候。城をとられ申し候はば、御かげを以て取り返し申す可くと存じ、右の如く申し付け候よし、申し上げらると承り候」と福岡城の天守や家(屋敷)までも崩したことが書かれています。 こうした天守の存在を窺わせる記述が発見されたことによって、じつは天守があったのではないかとする説も生まれています。 また、なぜ天守の解体をしたのかというと、ちょうどこの当時は大坂城普請に諸大名が築城に駆り出されていたこともあり、福岡城の天守を解体し築城資材として投入することによって幕府の信任を得ようとしたという説も上がっています。 ちなみに仮に天守があったとすると、天守台の礎石(そせき)や石垣の規模から、5層の天守があったと推定されます。 文書の存在や、時代背景(徳川幕府による天下普請)から考えると、天守の存在をちょっと望んでたりするぼくなんかはなるほどなあと思っちゃうんですけどね。 ただ、やっぱり「なかった」とする説のほうが現在も有力のようです。 九州大学大学院の服部英雄教授(日本中世史)は「強風を受けやすい立地条件で、存在したとは考えにくい」と海際の高台にある福岡城の気象や建築学からの考証に基づいた説を主張されていますし、細川忠興の手紙にある「天主(天守)」という言葉はおそらく「天守相当の櫓」のことを指していたのではないかと推測されています。 (江戸末期の福岡城の本丸を描いた絵図には、「大天守台」、「中天守」、「小天守」と記されているので、中天守と小天守は存在したが、大天守は土台だけだったのでは、と考えられます) たしかに江戸時代は幕府への配慮から天守が築かれずに、2層や3層の櫓をその代わりにした城がたくさんありますしね。 そもそも江戸城の富士見櫓も「明暦の大火」で消失した天守の代わりに使用されていますし、現存天守のひとつである弘前城の天守も「事実上の天守」であるだけで、じっさいは櫓(御三階櫓)ですからね。 冷静になって評価するなら、現時点では「天守はなかった説」のほうに軍配が上がりそうですね。 ただ、このあたりはいつ新事実が発見されるかわかりませんし、もう少しミステリーのまま楽しんでみるのもいいかもしれません。 2日目はここまで。明日は最終回です。
毎月恒例の月次レポートを公開します。台風とか猛暑(酷暑)とかお城めぐりには向いてない季節がはじまりましたが、今月も攻城団を楽しんでいってください!
つづきを読む顧問アナリストの「まる」に2026年5月のアクセス解析をお願いしました。
つづきを読む5月24日(日)に岡崎城で城たび〈徳川家康と田中吉政――歴史を変えた二人の城、岡崎城ガイドツアー〉を開催してきました。ぼく自身は12年ぶりの訪問となりましたが、あらためて良いお城だなと感じました。河川敷の石垣なども案内していただき、楽しい城たびとなりました。参加できなかった方のために当日の様子をレポートします!
つづきを読むスポット情報(駅とIC)を更新したり、新しい地図を追加したり、フォルダやバッジを複数選択できるようにしたり、地図検索についていくつか修正しました。
つづきを読む毎月恒例の月次レポートを公開します。連日連夜、攻撃への対応に追われてGWどころではないのですが、みなさんがいつも通り利用できるようにしっかり対策しますので、今月も攻城団を楽しんでいってください!
つづきを読むあなたのお城巡りをより便利に快適に、そして楽しくするためにぜひ登録してください。
攻城団のアカウントをフォローすれば、SNS経由で最新記事の情報を受け取ることができます。
(フォローするのに攻城団の登録は不要です)
攻城団のご利用ありがとうございます。不具合報告だけでなく、サイトへのご意見や記事のご感想など、いつでも何度でもお寄せください。 フィードバック
いまお時間ありますか? ぜひお題に答えてください! 読者投稿欄に投稿する