福知山城
29 福知山城

[京都府][山城] 京都府福知山市内記5


  • 平均評価:★★★☆☆ 3.26(159位)
  • 見学時間:1時間6分(174位)
  • 攻城人数:275(96位)

福知山城石垣の転用石

福知山城の石垣には宝篋印塔、五輪塔などの「転用石」が大量に使われています。

福知山城の石垣には宝篋印塔、五輪塔など寺院で使われていた石造物が大量に使用されており、これを「転用石」と呼んでいます。
銅門番所の脇には調査で発掘された転用石が展示されています。

転用石の点数は現在も発掘調査により発見されているため増加していますが、おおよそ500点で、五輪塔が約250点、宝篋印塔基礎が約35点だそうです。
種類としては、宝篋印塔、五輪塔のほかに、一石五輪塔、石仏、笠塔婆、石臼等があり、これらは現在も石垣の部材として使用されています。

福知山城石垣の転用石
 天守閣の石垣は、「野面積み」「乱石積み」などと呼ばれる技法で未加工の自然石が積み上げられています。また、五輪塔(ごりんとう)や宝篋印塔(ほうきょういんとう)を始め、石仏(せきぶつ)、石臼(いしうす)、灯籠(とうろう)などの石造物が大量に石材として利用され、これらは転用石(てんようせき)と呼ばれています。転用石の大量の使用例は、福知山城や大和郡山城に見られます。再建時の発掘調査で五百個余りが確認されています。
 中に、「延文四年」(一五三九)銘の五輪塔地輪(転用石の年号銘では最古)や、「天文十年」(一五四一)銘の五輪塔地輪(天守閣地階の階段石に転用)があります。また、宝篋印塔の塔身、基礎、基壇と、この地域の優れた石造品をうかがい知ることができます。

展示されているものだけでなく、天守台の石垣は当時のものが現存していますので、この中に転用石の実物を見ることができます。

また、天守の裏側にも発掘された転用石が展示されています。

福知山城石垣の転用石
 福知山城の石垣には、自然石と割石に混じって五輪塔(ごりんとう)・宝篋印塔(ほうとういんとう)などの石塔類が大量に使用されています。もともと供養塔等、他の目的で作製された石造品が石垣等に利用されたものを「転用石(てんようせき)」といいます。現在、転用石は石垣の中に残るもの、福知山城再建時の発掘調査により確認されたものをあわせて、五〇〇個余りが確認されており、そのほとんどが天守石垣付近に集中しています。
 福知山城は築城時に明智光秀が近隣から石塔を集めたという伝承があり、これは、石垣に利用する大量の石材が近辺になかったこと、築城に時間的余裕がなかったためといわれています。転用石の利用は石材の不足、短期の築城のためという理由の他に、旧地元勢力・権威の否定ともいわれていますが、城を守護するものという意識があったとも考えられています。
 転用石で最も多いものは五輪塔の一番下の部分である地輪(方形)が全体の六五%、次いで宝篋印塔の基礎(方形)が十一%余を占めています。その他、わずかですが石仏、南無妙法蓮華経を刻んだ笠塔婆(かさとうば)、石臼、灯篭などがみられます。年号などが刻まれている石もあり、一番古いものは延文四年(一三五九)、もっとも新しいものは天正三年(一五七五)で、いずれも明智光秀が福知山に入ってくる以前のものばかりです。これら転用石は光秀の福知山城築城の様子を伝える数少ない中世資料の一つであり、資料的価値の高いものです。
   
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