福知山城天守の入口前に「豊磐井」(とよいわのい)と呼ばれている大型の井戸が残っています。
「豊磐井」の名前は城主であった朽木稙昌の父、朽木稙綱の神号「豊磐稙綱命」にちなんだものだといわれています。
豊磐井(とよいわのい)について
井戸の深さは五十メートル(城郭内湛水井としては日本一の深さ)あります。この地表は海抜約四十三メートルですから、井戸底は海面下七メートルに達していることになります。
城にとって飲料水は最も大切な条件ですが機械のなかった時代に硬い岩盤をこれほど深く掘さくした労苦がしのばれます。
井戸の深さは50mもあり、城郭の本丸内にある湛水井としては日本一の深さです。
高所に関わらず水深は37mもあり、現在も水をたたえています。
ちなみにこの井戸には抜け穴があり、二の丸の北側の対面所裏にあった横穴に通じているという言い伝えがあるそうです。
じっさい第二次世界大戦前まで二の丸の北側には深い洞穴があったようですが、奥がいきづまりになっていて、氷室として使われていたと考えられます。