宗鏡寺は1392年(明徳3年)、当時の出石城主である山名氏清によって創建されました。
山陰唯一の伽藍を誇っていましたが、織田信長の但馬征伐によって山名家が滅んだため、寺も荒廃しましたが、1616年(元和2年)、出石藩主・小出吉英の援助の元、出石生まれの沢庵宗彭(沢庵和尚)を招き、再興されました。
以来、京都紫野大徳寺派の但馬における中本山として、現在に至ります。
なお、吉川英治作の小説『宮本武蔵』では武蔵の師として、重要な役割を担っていますが、史実において武蔵と沢庵和尚の間に接触のあった記録はなく、吉川自身も「武蔵と沢庵和尚の出会いは、自身による創作である」と明言しています。
また、一般的にダイコンの漬物である、いわゆる「沢庵漬け」の考案者(あるいは関西で広く親しまれていたものを沢庵が江戸に広めた)とされていますが、確証はなく、こちらも真偽が明らかではありません。
宗鏡寺(沢庵寺)の観光情報
住所 | 豊岡市出石町東條33 |
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拝観時間 | 8:30~16:30 |
閉館日 | 12月31日、1月1日、1月2日 |
拝観料 | 高校生以上:300円(団体割引あり) |
URL | http://sukyoji.com/ |