出石史料館

出石城址から歩いて15分ほどのところに豊岡市立出石史料館があります。

数寄屋風の建物は明治時代に生糸を商っていた豪商、福冨家の旧邸です。
豊岡市指定文化財であるこの建物の離れと土蔵を使って史料館として1977年（昭和52年）にオープンし、その後1998年（平成10年）には史料館が母屋にも拡張されました。

旧福富邸

〜出石町指定文化財〜　この建物は、明治期における当地方の商家の風情を今に伝えるもので、母屋・離れ・土蔵からなり、極めて高度な建築技術を駆使した贅沢な造りになっています。
　土蔵には、世に言う三大お家騒動の一つである（時の老中水野忠邦の暗躍によって断罪された）仙石騒動関係史料をはじめ、出石の近世史を語る代表史料や甲冑を展示し、往時を偲ばせます。

内部には出石藩ゆかりの歴史資料が展示されていますが、まずは1987年（昭和62年）に兵庫県住宅百選に選ばれた建物そのものを堪能するのがオススメです。

土蔵には仙石氏や小出氏に関する武具などが展示されています。

この甲冑はマンガ『センゴク』にも出てきてましたね。

「無」の字が入ったものもあります。

仙石秀久が小田原合戦の折に豊臣秀吉から下賜された金団扇（うちわ）です。

右が小出家伝来の具足、左が3代藩主・仙石政辰（せんごくまさとき）が着用したとされる具足（色々威二枚胴具足）です。

とくに『センゴク』好きの方なら、これだけ見れれば満足できると思います。
家老屋敷も見ておきたいので、三館共通券の購入をオススメします。

またここで、1997年公開の梅艶芳（アニタ・ムイ）主演の香港ドラマ「三誓盟」のロケが行われたそうです。

出石史料館の観光情報