古麓城は南北朝時代には名和氏の居城として、戦国時代には相良氏の居城として知られています。1581年(天正9年)には相良氏を降した島津氏が支配し、島津忠平(のちの義弘)が入城しています。さらに豊臣秀吉による九州征伐により、佐々成政が城主となっています。なお、秀吉は九州征伐の際にこの城に4日間滞在してルイス・フロイスと面会しています。その後、成政が肥後国人一揆の責めを負って切腹させられたため小西行長に与えられますが、行長はあらたに麦島城を築いたため、古麓城は廃城となりました。現在は古麓城を構成していた七つの山城のひとつである新城跡が「妙見創造の森(古麓歴史自然公園)」として整備されており、当時の曲輪跡や堀切を見ることができます。
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