井元城は鯰江城攻略のための付城(陣城)として築かれた城で、築城者は柴田勝家と伝わっていますが定かではありません。1568年(永禄11年)、鯰江貞景は観音寺城から逃走してきた六角承禎をこの城に迎え、佐々木旧臣とともに籠城しましたが、1573年(天正元年)9月に織田信長に攻められ落城しました。おそらくはその際に目的を果たして廃城となったと思われます。現在城址には主郭部周辺に土塁や空堀が残っており、東側の虎口は二重の重ね馬出になっており、これは近江で唯一の遺構です。
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歴史上有名人のサイン帳。花押2045点、印章393点が使用した人物名の五十音順に並んでいる。総勢1,112名には天皇、公家、僧、書家・画家などもみられるが武将、大名が大半かな。花押は肉筆なだけに人柄を想像してしまう。個を立てつつ恭順の気持ちも込めてデザインを考えたのかな、筆の勢いとかバランスとか(本人 or 右筆が)何度も練習したのかなと思うと楽しい。バリエーションの豊さ第1位は伊達政宗で花押21種印章9種。細川忠興の印章で「tada uoqui」とアルファベットを使っているのには目を引かれた。雪舟や長谷川等伯らの名前もあってページをめくっていたらあっという間に日が暮れてしまった。
男性ばっかりと思うなかれ、高台院、光明皇后の印章、そして春日局の花押も掲載されている。巻末には没年順の索引があって光明皇后(701~760年没)はその筆頭だ、偉い。
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