高田城の内堀は幅がおよそ58〜36メートル、深さは5メートル程度です。
(深さについては築城当時よりもかなり浅くなっていると思われます)
極楽橋の脇に案内板があります。
内堀と本丸土塁 Inner moat and earthwork of Honmaru (inner bailey)
□内堀
内堀は本丸を取り巻いている堀で、本丸を防備する施設です。本城堀ともいわれ、薬研堀(V字型に勾配をつけて掘削した堀)でした。今、残っている内堀の規模は、堀幅58〜36メートル、深さ平均で5メートル程ですが、石垣が無かったので長い年月に土塁の土や、落ち葉などにより、当時よりもかなり浅くなっていると考えられます。
また堀の深さは一定ではなく、土塁の特徴に比例し、特に隅櫓や屈曲土塁のある所は深くなりますが、これは急を要した突貫工事のためでしょうか。
内堀の総延長は、本丸側(内側)で約1300メートル程で、ほぼ当時の面影を残しており見どころの一つになっています。
□本丸土塁
本丸郭を囲む土塁は、内堀の掘削土を盛り上げて築きました。土塁の総長(頂面中央部)で870メートルあり、現状4ケ所の入口切込みを含めた総長は約1000メートルになります。塁に石を用いず、問口を3か所挟んだ全面囲み土塁でした。(現状の西側入口は明治以降に切り開いたものです。)幅は、頂面で10〜3メートル、底面でおよそ30メートル、高さは約10メートルで、北側から北東鬼門除け屈曲土塁は特に高くなります。
土塁外側の犬走り(削平地)も部分的に確認でき、当時は外周全面に存在したものと推定されます。
全体として本丸周辺土塁は、不斉四辺形の特色を呈しますが、内堀とともに雄大な姿を今に残しています。
堀には鯉が泳いでいます。
三重櫓から見た内堀です。
三重櫓そばの土塁と内堀です。