戦国時代、地域を支配する領主(大名)は税を取る代わりに、民衆の暮らしや営みの安全を保障する存在だったという視点から、東京の八王子地域の城について考察した一冊。城内の神社や池、領民の避難場所、惣構など、城が担った公共的な役割を分析する中で、いかにして領主が領民の生活の保障に取り組んでいたかを繰り返し述べている。民衆に焦点を当てた戦国史研究に藤木久志氏のものが有るらしく、著者はこれに依拠して八王子周辺の城を当てはめているようだ。とても興味深い視点だが他の地域や城ではどうだったのだろうかと思う。
タイトル | 戦国の城は民衆の危機を救った―関東王国の平和を求めた八王子城主北条氏照 |
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著者 | 中田 正光 |
出版社 | 滝山城跡群自然と歴史を守る会 |
発売日 | 2013-12-01 |
ISBN |
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価格 | 1500円 |
ページ数 | 201ページ |
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