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年末年始のお楽しみにマンガはいかがでしょう。
10月初旬に取材旅行で大久保ヤマト先生と七尾を訪問してきたことはブログでレポートしましたが、そのマンガが昨夜ついに完成したのでさっそく公開しました!
七尾城史資料館の古川館長や、七尾城址のボランティアガイド「はろうななお」の初見さんに伺った話はもちろん、(公財)石川県埋蔵文化財センターの川名俊さんにもアドバイスをいただきながら七尾城と能登畠山氏の歴史をコンパクトにまとめることができました。いや、まとめたのはもちろんぼくじゃなくて大久保先生なんですけど、ほんとにすごいなと。
今回ぼくからのリクエストとして、意識していただいたのは「善も悪も歴史の勝者が決めたことなので、それぞれの立場の主張や正義があったことを踏まえて描いてほしい」ということでした。
とくに畠山氏重臣の遊佐続光は裏切り者のイメージが強いわけですが、はたしてほんとうにそうなのか。遊佐氏は畠山氏の当主が京都にとどまっていた頃から七尾に守護代として赴任していて、いってみれば畠山氏よりも長く七尾を治めてきたわけです。民を思う気持ちは畠山氏以上にあったのかもしれません。
遊佐続光は臣従先に上杉謙信を選んだがために謀反人の扱いを受けますが、それはたんに謙信が直後に死んじゃったからであって、もし謙信があと5年生きていたら、織田信長を選んだ長続連と立場が逆転していた可能性は十分あります。
意思統一を図れなかったという不幸はあったものの、遊佐氏も長氏もそれぞれが七尾城を、畠山氏を、能登の民を守るために取った行動がうんだ悲劇なんじゃないかとぼくは思うのです。
結果、たぶんいままでどこにも描かれたことがないくらいカッコいい遊佐続光が登場しています。
前置きが長くなりすぎてもなんなので、あとはマンガでお楽しみください!
また、このマンガとあわせて読んでいただくのに最適な七尾城と能登畠山氏の歴史についての城メモを今回マンガの監修をお願いした、川名俊さんに寄稿していただきました。
掲載にあたって、川名さんからコメントをいただけたのでご紹介します!
伊達政宗や立花宗茂など戦国武将のエピソードを紹介したマンガはこちら。
また、攻城団には大久保先生のほかの作品もアップされていますので、こちらもぜひお読みください!
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それに際して、こうの団長と副団長のコースケさんに伴われ、七尾へ取材へ出かけたところ、能登畠山氏の歴史がとても興味深いこと、現地ならでは歴史の解釈や、人物の見方というのがあるものだなと、とても新鮮な感動がありました。
そのおかげで、最初は16ページでも余っちゃうのではと危惧してましたが、まったくそんなことはなく、能登畠山氏を通覧する形になりましたが、ネタ満載の漫画にすることができました。
駆け足な内容なので、七尾および七尾城の魅力を伝えきれなかった部分もありますが、物足りないと思われた方はぜひ、七尾を訪れてみてください。
私も、五月の連休に行われる、畠山氏が祇園祭からヒントを得て能登に移植したとつたわる「青柏(せいはく)祭」を観るために、いつか再び七尾へ行きたいと思っています(あと長齢寺とか)。
取材に際して、ご教示くださった七尾城史資料館の古川さん、七尾城ボランティアガイドの初見さん、石川県埋蔵文化財センターの川名さんには大変お世話になりました。ありがとうございました。